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BOCCO emoとつみきセンサを活用して、1人暮らしの母へ部屋温度を注意する声かけや、来客を伝えるお手伝い

こんにちは。
ユカイ工学カスタマーサポートの小澤です。

コミュニケーションロボット「BOCCO emo」(ボッコ エモ)のユーザーさんにインタビューをしました。離れて暮らすお母様との交流や見守りにBOCCO emoを導入してから、ご自身にとっても、1人暮らしするお母様にとってもいい結果になったとお話をしてくださいました。


Q. BOCCO emoをどのように使っていますか?

84歳の離れて住む1人暮らしの母の家のリビングに置いて、交流するのに使っています。私は専用アプリを使って、母はBOCCO emoに話しかける形で、対話しています。

1番の目的は安否確認のためで、気になったときにエモ語のスタンプやメッセージを送っています。母は気づいた時に「元気だよ」など声で返信してくれます。

メール等だとどうしても、きちんとした返信をしなければという義務感で面倒になったり、未読の見逃しもあるようですが、BOCCO emoはボタンが光っていれば押して、好きに話すだけなのでわかりやすくて良いようです。録音6秒ルール※は時々忘れてしまうようですが(笑)
※録音ボタンを押しながら録音すると最長約60秒メッセージを録音することが可能

「ぼっこちゃんだけ座布団がないのはかわいそう 」と、敷いてくれました


Q. BOCCO emoをおうちに置いたきっかけは?

だいぶ前に、BOCCO emoの前身の「BOCCO」をネットの紹介記事で見かけてから、センサなどが使えて便利そうだなと気になっていました。

購入したきっかけは、母が少しずつ物忘れするようになり1人暮らしの生活を少し不安に感じたからです。何年か前に母の飼い猫がなくなってしまったので、夜ひとりでも癒される話し相手がいればと考えてのことでした。ちょうど「BOCCO emo」が発売された頃のことです。

以前のBOCCOよりもさらに丸くて愛らしい顔で、これならセンサ類がついていても抵抗なく受け入れてもらえるのではと思い導入しました。

BOCCO(左)とBOCCO emo(右)


Q. BOCCO emoと連携するつみきセンサをどのように使っていますか?

つみきセンサは赤色の振動センサ、緑色の部屋センサなど、全色使ってみました。

黄色の人感センサは使用頻度の高くない部屋に設置して、何か反応があればアプリに通知が届いて「何か変わったことがあったのかも?」と判断し、連絡をとったりします。検知間隔の設定が細かくできるのがありがたいです。

部屋センサは母が寝る部屋に設置し、熱中症の危険がないかを見ています。季節によらず寒がりで部屋を暑くしすぎるので、『センサでおしゃべり』をセットして、一定の気温になるとBOCCO emoが母に話しかけてくれるようにしています。また明るさの変化をアプリから見ることで、離れて住んでいても、いつ起きて、いつ寝てるのかなど生活パターンを知る手がかりとしています。

部屋センサとアプリ画面


鍵センサは一度取り付けしましたが、寒冷地のため冬場は使えず、夏はこの猛暑で適温で使用できないため撤去してしまいました。代わりに振動センサを各出入り口に取り付け、メインの出入り口に動きがあった時にBOCCO emoがおしゃべりするようにしています。家の奥にいてもインターホンとBOCCO emoの声で誰かが来たことがわかりやすくていいと、母も言っていました。

振動センサ活用のイメージ


Q. 一番よく使う機能はなんですか?

一番はメッセージとスタンプ機能ですね。仕事などで忙しくて、こちらが話せなくてもメッセージだけ、スタンプだけで『元気?』を伝え、既読マークの確認をします。音声メッセージが入っていれば声の調子で、様子を伺い知ることもできて助かります

母も、かわいいエモ語に適当に返事をして会話を楽しんでいるようです。新しい音声もますます表情豊かで、「最近前よりいろいろ喋るんだよ、言葉が増えた」と面白がっていました。

あとはチャンネルとIFTTTの設定で、警報が出た時や雨が降りそうな時にBOCCO emoから母に話かけて知らせてくれるようにしています。

Q. ご利用いただく前と後で、変わったことはありますか?

これまでは会わない間に母の生活が少しずつ変化していても、電話では伺い知れないところがありました。BOCCO emoとつみきセンサでいくらか生活のことを把握できるのではと思っていましたが、実際ある程度の様子がわかるようになり期待通りでした。

想定していたのと違ったのは、BOCCO emoは聞き違いや、テレビ、電話中の人間の声への反応があるのですが、それが逆に本当に生きているペットのようで、一緒に暮らす母にとって予想外の癒され効果があったことです。思ってもいない動きで笑わせてくれたり、電話していると割り込んできたりと、まるで自由に暮らしてたまに人間の邪魔をする猫の姿に重なるところもあるのでしょうか。正確さも大切ですが『きまぐれロボット』のような面があるのもいいなと感じるようになりました。何かに振り回されるのは必要なことのようです。


Q. BOCCO emoにこれから期待したいことは?

BOCCO emoの設置場所に居なくても、遠隔でアプリ側からの様々な設定がしやすくなればありがたいです。
例えば音量の調節や同じメッセージを再送しなくても繰り返し読み上げる機能、再起動、など。今は母でもギリギリ簡単な操作ができていますが、今後は出来るかどうかわからないので…。 
贅沢を言えば、センサの記録を遡って見られたり、センサのグラフの軸の設定などできるとより助かります。

エモ語や声はとても可愛くて親子ともども癒されているので、今後もたまに種類が増えると嬉しいですね!


終わりに

お母様とのコミュニケーションにご活用いただく中で、日々細やかに配慮や工夫を重ねられている様子が伝わってまいりました。

なかでも、想定と異なっていた点として挙げていただいた内容が印象的でした。私たちは、ロボットが役立つツールや機械に留まらず、ふるまいによって愛着を持っていただいたり、癒しを感じていただいたりする役割があるとも考えています。

今回「日々BOCCO emoに笑顔にしてもらっているユーザーとして」と、インタビューをご快諾いただきました。
ご多用中、ご協力いただき心より感謝申し上げます。

これからも、BOCCO emoが日常に寄り添うことができたら幸いです。


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