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営業写真カメラマンから、撮影依頼ではこう伝えて頂けると助かる、という話

営業写真の業界にいると、撮影対象は基本的に「被写体スキルを持たない」一般的のお客様。

必要に迫られ写真を撮りに来た人がほとんど。

カメラマンは撮影前に、どういった写真が欲しいのかヒアリングから始めるが、大多数の人が曖昧な返答で、結局「おまかせ」で撮影が始まってしまう。

写真の事が全然わからないのも、当然と言えば当然で、撮影スタジオなど人生で片手で数えるほども関わりがない人がほとんどである。

写真のイメージを言葉に変換するのは、我々本職でも難儀するもの。

そこで、カメラマンに何をどう伝えればよいかわからない人向けに、我々がお客様からどういった情報が欲しいのか、少しばかりまとめてみることにする。


①用途を明確に

例えば「プロフィール写真が欲しい」場合。

ざっくり分けると「ビジネス用」「お見合い紹介用」に分かれる。予約をする際に、明確に伝えて貰えれば、準備や撮影イメージの提案も出来る。

ビジネス用でも、保育士と税理士では撮影イメージが全然違うし、カメラマンも全ての業界を把握している訳ではないから、下調べも必要になる。
HPに掲載するなら、そのサイトのイメージや競合など業界の雰囲気を予め知っておくだけでも、撮影の質はぐっと上がる。

「お見合い紹介用」は、これは予約時にお伝え頂けないケースがほとんどである。もちろん恥ずかしい気持ちもあるが、昨今マッチングアプリなどが普及し、カジュアルに撮影をする人が増えている。是非、きちんと伝えて欲しい。

②どこまで写すか

これは簡単な話、全身、手元まで入る半身、バストアップなどの必要な写真。
これを曖昧にして取り敢えず撮って欲しいというパターンがある。

カメラマンからすれば、全身、半身、バストアップで、ポージングや見せ方、ライティング、構図を変えて撮影している。

広く写しておいて後でトリミングというのは、無理ではないが、半身でバランスの良いポージングを、バストアップでトリミングすると、どこか曖昧な写真になってしまう。

③フォーマルかカジュアル、明るい背景暗い背景

最後に、こちらも曖昧な場合が多い。
フォーマルかカジュアルかは、お召し物と用途次第でヒアリング後、直ぐに決まる。
しかし、明るい背景がよいか、写真館の様な暗い背景(重厚感)かで、曖昧な場合が多々あり、結局「おまかせ」で、複数のパターンを都度撮影しなければならない場合が多い。 

これも、①の用途をきちんと伝えて貰えれば、無駄な事はしなくて済むし、暗い背景でもカジュアルな写真は撮れるし、明るい背景でもフォーマルスタイルに持っていく事が出来る。
是非、そのスタジオのポートフォリオを見て、「このイメージ」とお伝え願いたい。



偉そうに書いたが、カメラマンは「いい写真を撮りたい」としか考えいない。

カメラマンも人間であるから、曖昧な依頼で、様々なパターンとイメージを想定し、頭を疲弊させると、意欲がだんだん削がれていく。


「え? それ先に言ってよ」











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