まつなが ひでとし

小劇場で役者をやって、カメラマンに転身して、現在は八王子にスタジオを構え、カメラ談義と…

まつなが ひでとし

小劇場で役者をやって、カメラマンに転身して、現在は八王子にスタジオを構え、カメラ談義とストックフォトなど。写真ac(https://www.photo-ac.com/profile/991325)

最近の記事

空気遠近法に見る写真館ライティングの考察

遠近法を無視して写真は出来ない。 写真が誕生する以前は、古くより絵画などの視覚芸術において、平面に奥行きを持たせる技法があった。 写真で遠近法と聞けば風景写真や建築、ストリートスナップなどを思い浮かべる人が殆だろうが、人物撮影に於いても、遠近法は使われている。 表題の空気遠近法とは、美術をやっていない人からすれば、耳馴染みの無い言葉だと思う。 遠近法で皆が思い浮かべ易いのは、消失点を1点置き、そこにに向かって線が収束していく、一点透視図法である。 漫画などの背景を書く際

    • 暗い背景で人物を際立たせる

      黒背景が好き。 営業写真界隈で仕事してると、暗い背景ってあまり好まれないが、カメラマンにとっては、自分の技術力を存分に発揮できる背景だと思っている。 僕のスタジオは、人を撮るには必要最低限の広さしかない。 光を使って、如何にして「人物」と「背景」を分離させていくか。 被写体と背景には1mほどの間しかない。 もちろんだが、被写体に当てるメインライトを、テキトーに当てれば背景も明るくなる。 ライティングは、「角度」と「光質」と「明るさ」で決まる。 「角度」はハイライトと

      • 3週間連続だそう

        もう、毎日やるのやめます

        • 日本のロケ撮の大変さ

          昭和記念公園の立川口前に、こんなスポットがあったなんて知らなかった。 なんともまぁ、素敵な場所で、撮影帰りにチラッと寄っただけだが、かなり広く抜けがいい。 調べてみると、非商用であれば、常識の範囲内での撮影は許可されている。長時間の占有や、三脚やストロボの持込みなどは、申請が必要となる。 さて、仕事でカメラを使ってお金を稼いでいるが、カメラは趣味でもあり、お金を貰わない、つまりは仕事でない撮影をする事もある。 ここで、一度外に出ると、無条件で撮影をしていい場所など、日

        空気遠近法に見る写真館ライティングの考察

          後向きのライティング

          後向き。 気持ちの問題ではなく、前を向いているか、後ろを向いているか。 僕のライティングの話は、ショートライティングこそ、最も美しいライティングである、との前提に立っている。 背中を向け、少し振り向くポーズが、このライティングの良さを引き出している。 半逆光とレンブラントの組合せ。

          後向きのライティング

          特に書くことない

          表題ママ。

          特に書くことない

          MFTでポートレートを撮るということ(4)

          OMDS(OLYMPUS)はネイチャーばかりの広告。 圧倒的手振れ補正。 小型軽量。 防塵防滴。 F4のズームレンズ。 スナップ向き。 サブ機にちょうど良い。 死ぬほど聞いた謳い文句。 人物撮影でも十二分に使える。 フルフレームと真っ向から勝負するのではなく、もっと戦い方があるはず。 必ず需要はある。

          MFTでポートレートを撮るということ(4)

          MFTでポートレートを撮るということ(3)

          ロケのお話。 先日、昭和記念公園で紅葉ポートレートを撮影してきた。 色付きはまだまだで、紅葉の本番はこれからと言う感じであった。 撮影が決まった辺りでは、あまり良いお天気具合いでは無かったが、幸いにも快晴で、寧ろ暑いくらい。 撮影開始すぐにTシャツになった。 祝日なので、どうしても人通りを避けながらの撮影と構図作りになってしまう。 下から煽る様な撮影は、紅葉を背景に撮るためには仕方ないが、女の子には余り好ましく思われないだろう。 申し訳ないと思いつつも、落ち葉がそれ

          MFTでポートレートを撮るということ(3)

          クリップオンストロボ

          お世話なっている新藤修一先生のブログより クリップオンストロボをお持ちの方は、是非メンディングテープを発光面に貼ってほしい。 下記の写真は、実際に試したもの。 これ見れば、多くを語る必要はないと思う。 1点だけ、注意して貰いたいのだが、発光面は熱を持つ以上、テープのノリが溶けてしまう。 長時間の使用はオススメしないが、テープはがしなどで綺麗に取れる。

          クリップオンストロボ

          昭和記念公園

          秋晴れのいい天気。むしろ暑いくらい。 最近色々とお手伝い頂いていた方が、お仕事の都合で遠方に行かれるとの事で、記念にポートレート撮影をしてきた。 掲載許可も頂いたので、近日中にnoteに載せる予定。 今回は150mmf2を使いたいが為の撮影であった。現行のMFTレンズでは出せない絵が得られる(換算300mm)。 同時に持っていったシグマシリーズは、流石に開放のフレアがキツかった。 いい勉強になった。 写真はフラッと見かけた老夫婦。

          コピースペース

          僕の写真歴は、ほぼほぼストックフォト歴とスタジオ歴と同じで、趣味で撮影をする事がほとんどない。休日にカメラを持ち出すのはまれで、「カメラ=仕事」として頭の中で結び付いている。 しかし、全く持出さないわけでもなく、ふらふら写真を撮り歩く事もある。 自分が写真を撮る上で構図を作るときに、余白を多く作る傾向がある、と最近気付き始めた。 ストックフォトとしの撮影であれば、コピースペースとして余白を多く撮影する事がある。 それが、無意識下のうちに手癖となって、何となく撮った1枚

          コピースペース

          紅葉はまだだった

          昨日、ロケハンついでに昭和記念公園に行ってきた。 僕の季節感がバグっていたのか、イチョウ並木はまだ青々と、陽射しの強さも相まって、秋を思わせる気配など無かった。 立川口から奥へ奥へと向かうにつれ、少しばかり色付いてはいたが、本番はまだまだこれからだろう。 ロケハンついでの撮影なので、縦構図ばかりおさめていた。 当日は祝日なので、多数の人通りを如何にくぐり抜けていくか。一般利用の邪魔になっては申し訳ない。 昨今、公園での撮影が色々とうるさくなっているが、昭和記念公園は懐深

          紅葉はまだだった

          営業写真カメラマンから、撮影依頼ではこう伝えて頂けると助かる、という話

          営業写真の業界にいると、撮影対象は基本的に「被写体スキルを持たない」一般的のお客様。 必要に迫られ写真を撮りに来た人がほとんど。 カメラマンは撮影前に、どういった写真が欲しいのかヒアリングから始めるが、大多数の人が曖昧な返答で、結局「おまかせ」で撮影が始まってしまう。 写真の事が全然わからないのも、当然と言えば当然で、撮影スタジオなど人生で片手で数えるほども関わりがない人がほとんどである。 写真のイメージを言葉に変換するのは、我々本職でも難儀するもの。 そこで、カメ

          営業写真カメラマンから、撮影依頼ではこう伝えて頂けると助かる、という話

          神レンズ

          あまり実戦投入できてはいないのだが、 フォーサーズ時代の神レンズを持っている。 次回ロケの人物撮影が入るので持っていこうと思う。

          「奇跡の一枚」という表現があまり好きじゃない件

          表題通り。 これを使う人に対して、どうこう言うつもりはないが、僕は使わない。 被写体、カメラマン、ヘアメイク、、 皆の技術の組合せにより撮影された写真は、奇跡でもなんでもなく、技術の一枚。 被写体もカメラマンもヘアメイクも、全て技術職だし、全て敬意を持っているからこそ、「奇跡」という、偶然の要素が含まれた表現が好きになれない。 まぁ、使っているのは謙遜のニュアンスを込めているのは分かっている。 が、堂々胸を張って、これが「技術」だと言える方が、僕はカッコいいと思う。

          「奇跡の一枚」という表現があまり好きじゃない件

          MFTでポートレートを撮るということ(2)

          写真学習においてセンサーが小さい事によるメリットを考えたい。 残念ながらMFTの撮影は、余程良い条件下でないと、いい画質とはならない。 フルフレームのように、撮ってすぐにいい感じの描写が得られない。 特にOLYMPUSは演色性の悪い人口光と相性が悪い。 ここで解決策としては、センサー(カメラ)を変える為にお金を使うか、ストロボなどの撮影技術にお金を使うかに分かれる。(お金があれば両方やればいい) 僕がカメラを始めてから、ストロボに手を出したのは比較的早かったと思う。すぐ

          MFTでポートレートを撮るということ(2)