福山芳樹さんと言えば、JAM Projectのメンバーとしての活動や、真っ赤な誓いのヒットなど…
熱い歌声の持ち主としてご存知の方も多いかと思いますが、その名を轟かせたのは、なんといっても1994年に放映されたアニメ、マクロス7の主人公、熱気バサラの歌声担当としてではないでしょうか。

熱気バサラ…
戦場に飛び出しては「俺の歌を聴けぇ！」と歌いだす姿が印象に残っている方も多いであろう破天荒なキャラクターですが
その歌にかける情熱の果てに、異星人や言葉の通じぬ異種族とも心を交わしてしまう熱い男でもあります。
そんな彼の所属するバンド、Fire Bomberは現実世界でも多くの人を魅了し、リリースされたアルバムは、アニメソングとしては異例のヒットを飛ばしました。

今作、FUKUYAMA FIRE!!! -A Tribute To Nekki Basara-は
福山さんにとって半身とも言えるであろう、この熱気バサラという存在に対してのおよそ10年越しのトリビュートアルバムとなっています。

Fire Bomberの代表曲、突撃ラブハートは勿論
本編でも歌われる事の多かったHOLLY LONELY LIGHTやPLANET DANCE
ﾀﾞｲﾅﾏｲｯ！ﾀﾞｲﾅﾏｲｯ！でライブじゃ大盛り上がりのDYNAMITE EXPLOSION
アコースティックにしんみり聞かせるREMEMBER 16やANGEL VOICE
ソウルフルな福山さんの歌声が特に映えるHeart&Soulなどなど…
選曲もGREAT！（個人的にはあとTRY AGAINがあれば完璧だった…）

ただこのアルバム、かつてよくFire Bomberを聞かれていた人なんかは
福山さんの歌い方に違和感を感じるかもしれません。
単純なクリーントーンではなく、ややしゃがれも取り入れ、渋みが出てきた近代の福山さんのそれなんですよね。
でも、このアルバムに関してはそれでいい。いや、それがいいと僕は思っています。
だってこれは熱気バサラの作品じゃなく、熱気バサラを想う福山芳樹の作品なんですから…

では今回はこの辺りで。
お読み頂きありがとうございました！