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#34 カオサンロードの熱狂🇹🇭

4/26〜27 バンコクのナイトライフ🍻

バックパックを背負い、アレックスに別れを告げた。雲行きが怪しいが何とか持ってくれと願い、二日間お世話になったホステルを後にする。メイン通りに出ると、向かいの店のおばちゃんに呼ばれる。「フェリーターミナルに行きたいんだけど」「ちょうどいいわ。あと10分でうちの旦那がソンテウで来るから座って待ってて」「いくら?」「100バーツ(390円)よ」
妥当な金額だと感じた。その後、地元住民二人も来たのでいよいよ安心した。彼女たちと同じ金額を出せばよいのだ。ぼったくられることの心配がなくなった。やって来たソンテウの旦那は、まさかの先日値切った相手だったので笑ってしまった。
20分ばかり走り、違うソンテウに乗り換えてさらに10分走ったところでようやくフェリー乗り場に着いた。雨が降って来ていた。

雨のチャーン島


オンボロ連絡船でチャーン島から本島への約20分の航海を楽しんだあと、バンコク行きのバスを探した。どうやらミニバンしかなさそうで、しかもここから少し外れた場所から乗るみたいだ。集合場所まで再度ソンテウにお願いしなければならない。思わぬ出費になった300バーツが痛かったが、こればかりはしょうがない。雨足が強まる中、30分ソンテウに揺られてミニバスの合流地点に到着することが出来た。防水仕様だったのは、かなりありがたかった。
ミニバンに乗り込み、途中の遅い昼休憩を挟みながら、約7時間かけて五日ぶりにバンコクに戻ってきた。

ローカル店のそぼろと煮卵



今回泊まる宿はカオサンロード近くの宿になった。自分がバックパッカーだからといって、別にその地域を狙っていたわけではない。料金が低い順に並べ替えたら、上位に出てきたから予約しただけである。貧乏バックパッカーの行き着く地域というのは、どの国の都市でもだいたい安宿がある地域だと相場は決まっているのだ。
カオサンへは地下鉄もBTSも通ってないから、バスで行かなければならない。15番のバスということを確認して乗り込む。運賃は安く、17B(66円)だ。これでも値上がりしたみたい。帰宅ラッシュの時間帯にぶつかってしまったが、バスは車の間を縫うようにして進んでいった。
バンコクの運転手は一体どうやって、お互いぶつけることなく車を走らせることができるのだろう。渋谷のスクランブル交差点で、日本人がお互いに当たらず動ける理由と同じなのかしら。ともかく、すごい技術であるのには違いない。

いつも思うことだが、現地のバスを使いこなせるようになって初めて、「現地での暮らし」というものが分かってくるのだと思う。バスが庶民の足だからだ。「ここ、おれの庭だから。」
自分も早くそう言えるようになりたいものだ。

宿にチェックインしてから腹ごしらえのため、荷物を置いてすぐにカオサンロードに向かう。入り口ではトゥクトゥクの客引きが威勢よく行われていた。
この通りの熱狂は凄かった。屋台の煮込みスープ、むき出しの麺、フルーツジュース、ココナッツ、蛇やサソリの素揚げ、洋服、雑貨、腐りかけた焼き魚、香ばしい焼き鳥、鎧を剥がされたワニ、乾燥マリファナ、ライトニングガス、なんでもござれの状態である。両サイドの店から、お抱えのDJたちが爆音を流して観光客のダンスを操っている。店の客引きたちも一生懸命観光客に声をかけている。

爆音とダンスと熱狂


二日目の夜に、同じホステルに泊まっていて仲良くなった、ベトナム人のフイ君と行動を共にすることになった。まずは暑い気温に打ち勝つため、カオサンの入り口でココナッツアイスを頼んだ。彼と話していて興味深かったのは、タイ語とベトナム語はとても似ているらしく、彼は普通に店員さんと会話ができる。「じゃあカンボジアも似てるんだ?!」と聞くと、カンボジア語は全然違うから分からないという。カンボジアに隔たれているタイとベトナム語が共に似ていて、真ん中のカンボジアだけ全然違うのはなぜ(笑)
ツッコミを入れたが、何か深い理由があるのかもしれない。

フイ君とココナッツアイス

その後、バーに入ってビールを注文する。Changというビールはタイではポピュラーで、安くて人気がある。自分にはビールの美味さというのは理解できないのだけれど、そんな自分でも、これは軽くて飲みやすい。途中から相席になったタイのおばちゃんとその息子さん、そして旅行で来たというチャイナ美女二人と何回も乾杯した。初めて会った人とでも仲良くなれるのがバーの良いところなのだと言うことを初めて知った。
タイのおばちゃんは、店員からなんかのガスを入れた風船を受け取って、それを美味そうに何回も何回も吸っている。日本国内なら明らかに違法なガスに見えたが、どうやら気分が昂揚する代物らしい。
店を出た時には深夜の1時を回っていた。宿に帰る途中で、たちんぼ女性に捕まったが、風貌から四十は超えていると見える。「ノー、サンキュー」と流暢に言い、振り解いて逃げるように帰った。

横に座った人たちと乾杯




(昼は陽射しがキツく、Siam駅のシネプレックスで名探偵コナン「黒鉄の魚影」を日本語/タイ字幕で観てました。今回のコナン君もかっこよくて最高でした!)

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