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Vacant Wave セルフライナーノーツ

この度5月11日、セルフタイトルのフルアルバムをリリースしました。オルタナティブ、ポストパンク、シューゲイズ、といった言葉が近いのでしょうか。それともJ-POP、インディーロック、ソフトロック....云々。個人的には何よりもソロプロジェクトとして1人部屋で録音しているという空気感を大切に作りました。
以前から録音していた楽曲もありレコーディングにはあまり時間がかかりませんでしたがミックスやマスタリングに少し時間を割きました。小綺麗でプロっぽい音にはしたくなかったので。

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01.(Vacant Wave)
オープニングのインスト。元々は昨年CDでのみリリースしていた"blue day e.p."に収録していた楽曲で基本的に同じテイクを採用しつつも少し手を加えています。近年のアメリカのシューゲイズバンドのようなサウンド。細かいですがこの曲のみ使用ベースがhofnerのバイオリンベースです。

02.Flashback
今回のアルバムのリードトラック。今年の1月下旬に例の感染病になり、自宅で療養していた際に出来た曲です。このギターの音いいなぁと思ってなんとなくコードを弾いていたら一気に20分程度で全て完成しました。歌も1テイク、ギターもベースも1テイク。音がオルタナティブな割に歌メロは無意識的に繊細なところを狙ってる感じがする、どうなんだろう。ボーカルがボソボソと楽器のような役割で入っているような曲結構好きなので知らず知らずのうちに自分の楽曲にも入れてしまいました。

03.All The Post Punk Kids Go To Hell
ポストパンクリバイバル(こういう言葉があるのか知らないけど、要するに最近のポストパンク)なバンド増えたよね。かっこいいと思うさいこー。
本作唯一の変則チューニング曲。地味にベースライン気に入ってます。

04.(don't sing)
歌うな。インスト。

05.昼過ぎまで続かない2人の会話
日本語詞。2ndアルバム"Zooey"に収録しようかと思っていた曲。その頃から録音は終わっていて今回少しアレンジを加えて収録しました。三拍子のワルツ、というかモロにElliott SmithのWaltz #2のオマージュです。溢れ出る倦怠感。もうちょっとギター上手く弾けたらギターソロ入れたのになー。

06.Wasted
日本語詞。とても古い曲で前身バンドの頃からライブでやっていた曲です。その頃から基本的なアレンジも変わらず、歌詞も変わらず。気に入っていたのでいつか出そうと思っていましたがここに入れました。この曲もレコーディングは2年ほど前にほぼ終わっていまして。コード進行の感じ、自分のルーツって感じ。
4年前のライブ映像⤵︎
https://youtu.be/dJ9yGyotHVA

07.(stargazing)
星探し。インスト💫

08.Fell in Blue
曲調がとても明るい。アルバムとして通した時に中盤が少し暗くなりそうだったから慌てて作りました。今作の最新作となってます。
ゆるゆるのMV⤵︎
https://youtu.be/gMvtC41wVhw

09.Cigarettes in My Room
去年の早い段階で録音も大半済んでいましたが今作に。アレンジを弄ったりなんなり。slowdiveになりたかったんだと思う。ギター何本重ねたのか覚えてないくらい録ってたけど、結局大半を削りました。

10.(sleep like a moon)
インスト🌙

11.Windmill
Windmill = 風車。日本語詞。何も考えずに雰囲気でパッと作った割にはすごく気に入ってる。Flashback同様全パート一発で録りました。春先っぽい曲。

12.Medicine
日本語詞。今作では1番古い曲。作ったのはもう6,7年前だと思う。曲自体は割と気に入ってんだけどアレンジどうして良いのか分からず試行錯誤を繰り返してこんな感じになりました。シンプルが1番良いのかもしれない。この曲のアレンジ固まったのと2曲目のFlashbackが急に出来上がったのとでこのアルバムを作ろうとちゃんと思えました。10代の頃はこんな曲大量に作ってたなぁと懐かしくなったり。

13.(Beautiful Butterfly)
エンディング。ジャケットの蝶々はこの曲にかかってますという小ネタ🦋

セルフタイトルのアルバムというのはそのアーティストにとって非常に特別な意味を持った作品である事が多い気がします。が今回のアルバムはそういう訳ではなくただ"アルバム名が思い付かなかったから無題でリリースしようと思ったけど便宜上それはよろしくないから仕方なくセルフタイトルにした"だけです。前2作も人の名前をアルバムに付けていた(1st albumのJaineと2ndのZooey)だけで、今思えば特にアルバムタイトルなんて気にしていなかったように感じます。
今作は特にコンセプトなども設けずに出来上がった曲を英詞、日本語詞、インスト曲と順々に収録した(最低限のバランスは考えてボツにした曲が幾つかあるけど)ので気楽に聴いてもらって誰かに気に入ってもらえたら嬉しいです。

使っている録音機材的に綺麗に作り上げようと思えば出来ないことはないし、昨今流行っている所謂"ローファイ"感をあえて付け足すことも出来ましたが、そんな野暮な事はせずに宅録の絶妙な生感を出そうと細かいところで努力したつもりではあります。

また今作ではジャケットのデザインを始めてお願いして(Twitter : @__zanmu__)書いてもらいました。春先らしい、インディーロック良盤の匂いが漂う素晴らしいジャケットです。謝謝!

最後に。
今作が長い間聴かれるアルバムになりますように。
文章を見てがっかりされないようこのくらいにしておきます。拙いライナーノーツ失礼しました。


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