今日はダンナの誕生日でもある。
知り合ってもう３０年以上が経過した。
若い頃は喧嘩もあったけど、最近は喧嘩のネタすらない。
おかげさまで仲良く過ごしている。

こうやって共に年をとっていくんだろうなと当たり前のように思っていたが、そうではなかった。天災や事故、病気、戦争、色んなことで愛する人や家族と引き裂かれることだってある。
そんな中、３０年も一緒に過ごせるなんて本当に奇跡なんだと思う。
ダンナとは、まだまだずっと一緒にいたいと思っている。
できれば、２人とも一緒におじいちゃんとおばあちゃんになれたらなぁとも欲張ってしまう気持ちが少しはある。

３年前父が亡くなってから、母は今でも少し気が抜けた感じの時がある。
わたしの前では気丈に振る舞っていても、何となくわかる。
５０年以上ともに生き、ともに仕事をしてきた2人。
今でも辛いだろうと思う。

私だったら耐えられるだろうか。そんなことを考えると涙が出てくる。考えるだけで辛い。いつかそういう日がやってくるのはわかっているけれど。
もしもそんな日がやってきても、しっかり乗り越えていつも通りの生活をすること。
それが私たちの何となくの約束みたいなものになっている。