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6年

パニック障害と診断されてから6年が経つ。
その間に色々あって、うつ状態であったり、双極性障害Ⅱ型、と診断も加えて受けた。よくあることらしい。
双極性障害Ⅱ型の方は、けっこう緩やかで、元気な時もよく眠れているし、床に伏して起きられないということもなく、その点では恵まれた。
だけど、突然やってくる気分の落ち込みは辛い。

急に何の前触れもなく涙がツーっと頬をつたい、それからは制御不能に涙が流れ続ける。すぐに薬を飲む。効いてくれるまで耐える。顔は髪の毛までびしょびしょに涙で濡れているが、どうにもできない。拭いても拭いてもびしょびしょになってしまう。
静かにじっと涙が止まるのを待つ。気持ちはどん底にある。それでも薬が効くまで、、、、、と。息も苦しい。心もだんだん乱れてくる。

耐えきれず、ダンナに伝える。声も出ない。「おー、どうしたどうした」とダンナ。
グーッと力の入ったままのわたしの肩を黙ってゆっくりゆっくりさすってティッシュをくれた。しばらくたって少し落ち着いてきた。薬が効き始めたのだろう。わたしはびしょびしょの顔を拭き、鼻をかんだ。そしてゆっくり小さな声でさっきまであったことを話した。ダンナは「そっか、きつかったね、頑張ったね。早く薬が飲めて偉かったね」と褒めてくれた。「辛かった・・・」というわたしに、「こればかりは病気だからね。辛いね」と。

そういうことがあってわたしは数日だけど落ち込んでいた。
突然にこういうことが起こると、怖い。
なので、わたしは1人で留守番ができない。
甘えてる、って思われても仕方がないのだけれど、犬たちを連れて、毎日ダンナと一緒に出勤している。(自営業手伝いなので)

わたしは、人にも環境にもすごく恵まれている。
こんな病気を受け入れてくれる家族、友人、娘の結婚相手のご家族まで。
いつか、わたしなりの恩返しができるといいなと思っている。

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