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スターウォーズ マンダロリアン かなり正直な感想

皆さま、ご機嫌よう。

スターウォーズのドラマシリーズ『マンダロリアン』のシーズン3が終わった今、長年のスターウォーズファンがこの作品について思ったことをかなり正直に書いていきます。

愛が強すぎるため、過激なことを口走るかもしれませんが、どうかお許しを。

皆さま。マンダロリアン、好きですか?

自分はこのドラマ、当初は全然期待してなかったんですよね。
EP7〜9の例がありますし、もう期待しないで見た方が傷つかなくて済むというのを学びましたので。

ただ、ディズニーにはローグワンの事例もありますので、期待値は中の上、くらいで見始めたんです。

結論から申しますと、自分は結構ハマりました。

スターウォーズファンですから。
逆を言えば、このドラマはスターウォーズファンにはウケるけど、あまり知らない人からすればそこまで見る意味のない作品だなぁとも感じましたね。

正直、ストーリーはそんなに面白くはないのです。
このドラマの面白いところはスターウォーズの世界観を深掘ろうとしているところで、そういうところがファンにウケたのだと思います。

製作者がスターウォーズ好きなんだなぁというのが、ひしひしと伝わってくるんですね。

毎話毎話、過去のスターウォーズ映画をオマージュするような場面が入っていますし、
エイリアンやドロイドを現代の技術でかなり精巧に作ってドラマに出していたり、ファンしか知らないだろそんなのという設定まで深掘って主人公の物語に絡めていたりしています。

まさに、スターウォーズ愛が爆発してる作品です。

このドラマは言うなれば、スターウォーズのファンが作ったドラマであるとも言えるんですね。
だから同じくファンである視聴者は安心して見ることができますし、逆に新規の視聴者は思わぬところで置いてけぼりを喰らったりするのです。


新規さんが置いてけぼりになる具体例を挙げますね。

まずこの作品の根幹になっているマンダロリアン。
彼らについて過去作品を知っている人なら、賞金稼ぎボバフェットやジャンゴフェットに思い入れがあります。
クローントルーパーやストームトルーパーも、ある意味ではこれに似たビジュアルなのでファンの思い入れはかなり強いのです。

T字型のマスクを被った戦士が出てきただけで、ファンはスタンディングオベーション。
自分もそうでした。

しかし、よく考えてみれば。

ジャンゴやボバの役回りは、得体の知れない賞金稼ぎでした。
クローントルーパーやストームトルーパーも、言ってみれば得体の知れない軍隊だからという意味で、顔を見えなくしていたのもあるのです。
顔が見えないこと自体に、不気味さを持たせるという効果があったのですね。

それを主人公にして、登場させるとどうでしょう。
そもそも顔が見えないので、感情移入のしようがありません。
ファンは、ヘルメットの下の人間性にまで寄り添って想像することができるでしょう。

しかし新規の人は、きっと何だこれとなりますよね。

更にヘルメットを取ってはいけないという新ルールを追加してしまったので、その違和感は更に顕著に現れたと思います。

この思い切った新ルールにはびっくりしましたね。
マンドーの素顔を想像させて視聴者の興味を掻き立てるという意図もあったのでしょうが、俳優の表情での演技をまるまる捨てたと言うことに他なりませんから。
俳優としても悲しい決断と言わざるを得ないです。

他にも新規参入の壁として、昔の周辺機械や制服なども挙げられます。
ファンは、懐かしのあのレジスタンススーツや帝国の制服などが出てくると、もちろん嬉しいですよね。

スターウォーズの世界が発展しているのに、何故か装置はアナログチックなところとか、ファンは大好物です。ファンは。

しかし、新規の人から見れば、それは古臭さとしか映りません。

誇り高きレジスタンススーツは、残念ながらオレンジのつなぎを着た変なおじさんと映り、派手さもないLEDが点滅するだけの機械は映像的なチャチさと作品の魅力の無さに直結するのです。

マーベルの方が派手だしかっこいいじゃんと。

結論こうなってしまうのです。
新規さんには魅力的な映像と映らない。
歴史あるシリーズだからこそ、この現実を受け入れていかなければなりません。

ここで言ったことは、自分がEP7〜9の舞台セットにも感じてしまったことでもあります。

更に言わせてもらえば、新三部作でもあるEP1〜3においては、現代においても映像的に魅力的な機械やコクピットも存在していました。

それが、スターウォーズの年代が新しくなったことで時代背景的な観点から旧作のEP4〜6に合わせようという風潮になってしまい、新三部作でせっかく経た舞台の進化を切り捨ててしまったのです。

これは正直、個人的にも褒められなかったですね。
自分EP1〜3大好きですし。

だから、マンドーの船がナブーの戦闘機と同じ形になった時、めちゃくちゃテンション上がりましたよ。

もちろんEP4~6も大好きですよ。擦り切れるほど見てますから。

旧作スターウォーズの古き良きを懐かしむこだわりが、ド派手な映像好きおよび新規ファンの参入を妨げてるなぁと感じざるにはいられませんね。

予算の関係か、セットは基本室内で、ド派手な星の街というのもこれまであまり描かれませんでしたしね。
そう言う意味では、マンダロリアンシーズン3でド派手にコルサントを描いてくれたのは、嬉しくて仕方なかったです。

やっぱりスターウォーズはコルサント抜きには語れませんよ。
議会会場やアンダーグラウンドな下町、また見せてくれてありがとう。

正直マンダロアは、演出は良かったけどもうちょっと頑張って欲しかったかな…。

この作品の感想を語るとき、最初は良いところをシーズンごとに全部言っていこうか迷いました。
クレイトドラゴンをタスケンと狩る話も好きでしたし、ルークのカメオ出演も素晴らしかった。

ルークの剣技が闇堕ちアナキンにそっくりな話とかもしたいですよ。
しかし、そんな話はスターウォーズファンであれば周知の事実として切り捨てます。

我らの道。
これも言われ過ぎて、もはやネタ化してる。
本来マンダロリアンの信条を表す深い言葉のはずなのに、重みがなくなってしまってます。
非常に勿体ないですね。

さて。
言いたいことは大体言ったので、マンダロリアンのシーズン1〜3の自分的総評をそれぞれ簡潔に。

シーズン1: 深掘りはうまく、面白くなりそう

シーズン2: 深掘りのうまさは顕在、ただしボスに魅力がない

シーズン3:素材はいいのにどこか不完全燃焼。劇的な面白さはない

といったところでしょうか。
本当に歯に絹着せない正直な意見です。

アニメシリーズで魅力的な舞台たくさん出てきたのだから、そっくりそのままCGで映像化して舞台にすればいいのに。
ナブーとかもまた見たいですよ。

ファンとしては、質の高いスターウォーズ作品がたくさん作られていくことを願うばかりです。

自分は本当にこの作品を愛しているので、ファンとして一切の嘘はつきません

良いことは良いと言うし、悪いことは悪いとはっきり言います。
スターウォーズが更に多くの人に愛される作品になることを願って、忖度無しで思ったことを今後も書いていこうと思っています。

ここまで読んでくださった方、本当に感謝です。

それでは皆さま。
フォースと共にあらんことを。


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