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スターウォーズ アソーカ 全体通しての感想【後編】

皆さま、ご機嫌よう。

前編では、主にドラマアソーカ全体を通しての感想を話していきました。

ここからは、今後この物語はどのように展開されていくのかを考察していきたいと思います。


1.今後どうなっていくのか

今後この時代のスターウォーズの物語はどうなっていくのか。

ドラマアソーカのラストでスローン大提督は元の銀河に戻ってきましたね。

・マンダロリアンの悪役ギデオンがアソーカで言及

・マンダロリアンの物語と時系列が繋がっている

・マンダロリアンにゼブが出てきている

以上のことを考えると、

今後マンダロリアンの物語とアソーカの物語は合流して一つの大きなサーガになっていくと考えてまず間違いはないでしょう。

それを踏まえて、ここからの展開を考察していきたいと思います。

2.歴史改変の考察について

♦ 歴史改変の考察について

まずは、歴史を改変するのではないかという考察についてです。

アソーカの物語には、アニメの反乱者たちを思わせる要素が沢山盛り込まれています。

『反乱者たち』の正統続編とも言えますから、当然ですね。

このアニメの反乱者たち。

ここで初めて、『狭間の世界』というものが描かれました。

『狭間の世界』とは、時間と空間を繋ぐ道と扉の世界のことです。

なんのこっちゃですね。

早い話が、どの時代のどんな場所にも『狭間の世界』からアクセスできるということです。

チート空間ですね。

これを利用してこの神秘的な空間では、過去に干渉することさえも出来てしまいます。

今作の主人公であるアソーカ。

アソーカは『狭間の世界』に偶然足を踏み入れたエズラによってベイダーに倒されるはずだった過去から狭間の世界へと連れ出されて助けられました。

つまり、エズラはアソーカが死ぬ運命から命を救ったんですね。

これが実際に『狭間の世界』による歴史の改変が行われた描写です。

『狭間の世界』にはモライというフクロウのような鳥がいて、この鳥は『ザ・ワンズのドーター』の化身として存在する鳥です。

『ドーター』は過去に、瀕死のアソーカを助けたことがあります。
それでアソーカには恩人のような鳥なのですね。

『狭間の世界』『ザ・ワンズ』には密接な関係があるのです。

『ザ・ワンズ』はドラマアソーカのラストで巨像が出てきましたから、今後の展開に大きく関わってくるのだと思います。

『ザ・ワンズ』に関しては、こちらの記事で説明していますので良かったらご覧ください。

『反乱者たち』で歴史の改変を行ったのなら、その正統続編である『アソーカ』においても、同じことを行う可能性があります。

これが、歴史を改変するんじゃないかという考察の根拠です。

♦ EP7.8.9改変の噂

この歴史改変の考察をもとに、囁かれ始めていた噂です。

スターウォーズの堂々完結作を謳うEP7.8.9は、残念ながらファンの評価が高くありません。

自分もそれには同意します。

擁護できないのが悲しいところですが、もうこれは仕方ありません。

不評なEP7.8.9を、歴史改変という裏技を使ってなかったことにするのではないか?

というのが、この考察の噂ですね。

また、別銀河という新たなロケーションを使って、EP7.8.9を無かったことにはしないまでも、
スローン大提督をラスボスにして、もう一つの正統続編を作るのではないかという噂もあります。

なるほど確かに、EP7.8.9が世界的に不評なことを考えれば、筋が通った考察にも聞こえますよね。

しかし自分は、これは流石にしないのでないかと思っていますね。

その根拠を話していきたいと思います。

♦ 大幅な歴史改変はないと思うワケ

実写の作品でも『狭間の世界』が出てきた以上、多少の過去改変は行われる可能性はあります。

しかし、未来のEP7.8.9の出来事がなかったことになるレベルの改変までは流石にやらないんじゃないかとは思うのです。

〜理由その1〜
制作側の観点からのお話ですね。
ディズニーは、EP7.8.9を巨額の製作費を投じて制作しています。

せっかく作ったEP7.8.9を、否定するような物語構成をわざわざ良しとするかどうかという問題です。

そんなことをするくらいであれば。

前日譚としてのストーリーを肉付けして、
EP7.8.9を見る価値のある映画にしていく方が現実的な気がします。

具体的には、スローン大提督をファーストオーダーの先駆けにするとかですね。

実際スローンは元の銀河に帰ってきていますし。

これまでのスターウォーズを否定せずに、全体を通して見ればEP7.8.9も面白い作品にしていくというのが、自然な流れなのかなと思います。

〜理由その2〜
アニメシリーズの在り方の観点からのお話です。

実際似たような過去作の歴史改変の考察は、過去にもありました。

それが、クローンウォーズのアソーカの登場による歴史改変の噂です。

アソーカは、映画には登場していません。

その新キャラが、クローン・ウォーズで初めて登場しました。

しかも、アナキンの弟子というかなり近しい存在。

彼女の登場により、アナキンが暗黒面に堕ちなかった世界線が描かれるのではないかという噂が流れました。

これも、言われてみればないことはないような気にもなってきます。

しかし実際は、アソーカがアナキンを救うことはできないまま彼はダースベイダーとなって完結しました。

この噂は、EP3の悲劇を覆したいという想いから語られていたものです。

今回の噂に少し似ていますよね。

このようにこれまでのスターウォーズの歴史から見ても、過去作品を否定するほどの改変は行われていないのです。

なので、アニメシリーズの系譜から続く今回もそれほど大きな改変は起こらないと、自分は予想しています。

3.『狭間の世界』の意味

では、なぜ実写にも狭間の世界を出したのかという考察についてですね。

前述の通り、EP7.8.9に直接関連しない出来事として物語を面白くするために歴史改変を行う可能性は大いにあり得ます。

それができる世界ですから。

これとは別に、狭間の世界を出したもう一つの意味があると思います。

それとはつまり、故人を出すことができるからです。

もっと言うと、故人になんでもさせることが出来る空間だからです。

故人を出すという意味では、フォースゴーストでも可能です。
これまでのオビワンしかりヨーダしかりですね。

当然ですが、霊体にライトセーバーバトルはさせられません。

あくまで霊体ですから。

しかしこの『狭間の世界』であれば、それも可能になるのです。

正に今作でアナキンがそれを証明してくれました。

アナキンやオビワンはもう死んでしまっていますが、EP1.2.3を演じた若い役者はまだこの世に生きています。

インタビューなどを見ると、彼らはスターウォーズに出たくて仕方ないそう。

非常に嬉しいことです。

それを可能にしてくれるのが、『狭間の世界』というわけですね。

更に、マンダロリアンではCGでルークを復活させました。

技術的にも過去のキャラクターを出すことが可能なのです。

ファンも喜んでくれるのであれば、出さない手はないですよね。

EP7.8.9では描けなかった、オールスター集結も夢じゃないのです。

本当はこれが映像で見たかった・・・。

自分はこういう過去作のキャラを出してくれる演出について、ちゃんと出す『意味』を持たせてくれるのであれば大歓迎です。

今後もどんどんやっていって欲しいと思っています。

ついでに過去での出来事も意欲的に制作していって欲しいですね。

4.置いて行かれた者たちの今後

ここからは、別銀河に置いて行かれた者たちをどうするのかについて考察していきます。

♦ アソーカとサビーヌ

この二人は、今頃ヤドカリダンゴムシの部族と仲良くやっている頃だと思います。

しかし、流石に別銀河に置いたまま、蚊帳の外で続編を作るわけはありませんよね。

映画になるのかアソーカシーズン2での物語になるのかはまだ分かりませんが、まずは元の銀河に残っているエズラ、ヘラ、ゼブ、チョッパーの4人で2人を救出にしに行こうとするでしょう。

宇宙クジラのパーギルに乗れば可能ですからね。

もしくは新共和国の力を借りて巨大なハイパースペースリングを作るなどですね。

なんにせよ反乱者たちの仲間を全員揃えるのは大前提でしょう。

♦ ハティとベイラン

この二人の今後も気になりますね。

ハティは、サビーヌの考えに寄り添うような一面も見せています。

部族を率いるような終わり方でしたが、いずれは仲間になってくれると信じたい。

まだ若いし、今後のサーガに加わってくれるのを期待しますね。

ベイランは、俳優さんこそ他界してしまいましたが、彼を通してザ・ワンズの物語が描かれそうな伏線も見せていました。

ベイランはジェダイの道でもシスの道でもない、新たな道を模索するキャラになりそうな予感がする最後でした。

かつてのドゥークー伯爵のようですね。

ベイランを通して、それを描いていくつもりだったのでしょう。

ザ・ワンズの巨像が出てきたことで、別銀河にはザ・ワンズに関する情報を出していくという、大事な役割も与えられている気もします。

別銀河と元銀河の二本柱で、壮大なサーガが紡がれる可能性が高いですね。

5.壊れたザ・ワンズの巨像

ベイランの乗るザ・ワンズの巨像は三体ありましたが、ドーターの像だけ意味ありげに壊れていました。

ドーターはライトサイドを象徴する者です。

反対に、ダークサイドを象徴するサンの像は壊れていません。

これは、この別銀河ではダークサイドの力の方が強いことを暗に示している描写なのでしょうか。

だとすれば、ダークサイドに翻弄される物語になるのか。

今からワクワクが止まりませんね。

6.選ばれし者について

アナキンの今後についてのお話を。

ドラマアソーカの最後でフォースゴーストとして出てきたアナキンは、予言の子『選ばれし者』と呼ばれていました。

アニメのクローン・ウォーズでは自身のフォースの力で『ドーター』と『サン』を従わせ、中立の者であるファーザーに自分の代わりに二人を従わせる存在になって欲しいと言われていました。

簡単に言うと、

ライトサイドもダークサイドもどちらかが強まると銀河が大変なことになるから、その化身の二人をフォースの惑星に留めておいて中立を保つという役割ですね。

結果的にサンの裏切りによって三人は死んでしまいましたが、アナキンはこのザ・ワンズに認められた存在だったのです。

物語とザ・ワンズの関連性が出てきた以上、この事実は切り離せない話題でしょう。

フォースの惑星にアソーカも一緒に行ってますし。

アナキンはフォースゴーストとなった今も、
フォースにバランスをもたらす者として、いわゆるザ・ワンズのような神的存在として見守っている可能性もあり得ます。

『狭間の世界』でライトサイドとダークサイドの両方の側面を見せていますしね。

だとすれば。

アソーカの師匠であることに加えて、今後そんな超重要キャラであるアナキンが物語にどう絡んでくるかも、見逃せないポイントの一つとなりそうです。

7.最後に

アソーカの総評としては、とても面白いドラマでした。

色々と伏線を残してくれたので、考察しがいがあってとても楽しい作品にしてくれました。

ありがとう、デイブ・フィローニ。

今後もスターウォーズシリーズ、見守らせていただきます。

スターウォーズについての記事はこれからもマガジンにまとめていきますので、よろしければご覧ください。

8.おまけ

おまけとして語りたいのが、ホンドー・オナカですね。

がめつい性格ですが愛嬌のある人気キャラです。

アニメシリーズと言えば彼という人も多いのでは?

皆に愛されたビジネスマンは、今後出てくるのでしょうか。

マンダロリアンには、声だけ出演しましたね。

そんなホンドーの人生にも、注目していきたいところです。

ここまで読んでくださり、本当に感謝です。

それでは皆さま。
フォースと共にあらんことを。


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