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15分note:外交的な息子にさせたカブト虫の話

※15分noteとは、15分間で書いたnoteのことです。

昨日書いたカブト虫が成虫の形になって土の上に出てきてくれた。それが嬉しかったのか、5歳になったばかりの息子は、ありとあらゆる人に、この事実を伝えるために知らない大人の人に手を振り始めた。

そして、少しでも笑顔になったり、手を振り返してくれるなどの反応があったら「カブト虫になったの」と報告するのである。

昨日までの二日間、工事のおじさん、庭仕事をしているおじさん、保育園の別のクラスのお母さん、スーパーのレジのおばさん、犬を連れていた常連さんと居酒屋の店主、会社の前でタバコで一服しているおじさんなど延べ10名ほど、知らない人への報告に成功している。

今年2月に亡くなった愛犬の千代子さんも、脅威的な人懐っこさで、ほとんど顔の知らなかったご近所さんと、知り合いになり、子供のことなど挨拶以上の会話をする関係になった。いまの息子は、愛犬千代子さんレベルで、人に寄っていくのである。

私が、この息子の行動で驚いたのは、おとなに物怖じせずに話しかけるところ。大人になると、人の顔色や時間の都合など気にすることでコミュニケーションを諦めてしまうことがあると思うが、自ら手を振り、少しでも可能性があると感じると、伝えたい一心で、話しかけるその勇気に驚いた。

そして、うちのご近所さんの方々が、子供相手に丁寧に対応してくれることにも、とても感謝している。

「カブト虫になったの。」と急に言われても、とりあえず、聞こうとする姿勢や、質問も返してくれたり、カブト虫の話を広げてくれたりと、皆さん、気持ちと時間に余裕があるのを感じた。

一応私から、「お家でカブト虫の幼虫を飼っていて、蛹から正中になったんです。。。」というフォローをしているのですが、強面の工事のおじさんも、庭仕事をしていたおじさんも、ちゃんと話を聞いてくれた。

庭仕事していたおじさんには「私達は、知り合いですか?」と聞かれ「いえ、知りません。通りすがりの者です。」というやり取りはあったものの、世の中の温かさを感じることができる出来事だった。

息子は、たぶん、飛び込み営業でもいけそうな外交的な性格なのでは?と思われる方もいるかと思えが、実は保育園で新しい担任の先生に変わると、大体1ヶ月程度は直接話をしないらしい。慣れるまで時間がかかるのか、話してもいい相手と見極めているのかは、謎なのですが。

外交的なのか、なんなのかわからないけれど、カブト虫が成虫になったという、大きな出来事をみんなに知らせたいんだね!ということで、この知らない人に話しかける行為は、いつまで続くのか、ちょっと楽しみでもあります。


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