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母の脳活と生活のリズム

お正月に、母が近くのスーパーでもらってきた家族で楽しめるという「絵の間違え探し」と「クロスワード」をやった。もらってきたときは「また、紙のごみが増えちゃうなぁ」なんて思っていたけれど。この経験が大きな変化のきっかけとなった。あまりにも笑ったりしながら、この絵の間違い探しや、クロスワードをするので、他にもできるようにとAmazonでさがし、脳活ドリルを買ってみたら、母の生活リズムが安定し、精神的にも安定するような気がしている。

絵の間違い探し。母がこんなに早く集中してやるのを知らなかった。確か、息子の幼児教室のワーク(宿題)で「こういうの好きなのよね〜」と言っていた記憶があったけれど、ここまでとは!!というくらいムキになってやっていた。

このお正月に持って帰ってきたスーパーの無料の絵の間違え探し探しが、なかなかのイジワルな問題で。。。私も夫もギブアップしたところ、母がムキになり頑張っていた。

クロスワードもやってみた。クロスワードは、そこまで難しくなかったけれど、母にとっては、言葉がでて来なかったりした。でも、私がヒントを出したりして、笑ったりしながか楽しい時間を過ごせた。こういう時間を、日々の生活に取り入れたいと思って、Amazonでポチった。


実は、12月半ばに腰を痛めた母を、近くの凄腕の接骨院に連れて行った。ここは、電気治療などではなく、人の手だけで、姿勢を直してくれる。そこで指摘されたのは、母の身体のバランスの左右差ひどいということ。片足ずつ立たせてみると、左足では2秒ももたなかった。(右足は30秒以上できた) そして、筋力の低下。ぎっくり腰で痛いのはわかるが「横になって」という指示に、ナマケモノのようなスピードで起き上がっている。待合い室で待っていたわたしは、そんな様子をみて「寝たきり」という言葉が、頭をよぎる。

先生にも「お孫さんが大きくなるまで元気でいたいでしょ?このままだと寝たきりになっちゃうから、毎日体操しましょう。」と言われ、毎日テレビ体操をするようにしている。

それまで気になっていた、急に年をとった印象になったのは、腰が曲がってきていたこと。そして、筋力がなくなっていた。歩く速度が遅いのも、そのせいだったし「寒い、寒い」といって血流が悪いのも、動かない→体が固まる→血流が悪くなる という、悪循環になっていた。

しかし、この接骨院に通うことで、身体の物理的な調子は戻ってきた。「なんか体が軽いわ〜」と言っている。やはり、体が重いと、何もやる気が起こらないのだろう。

話は戻り先週、「毎日脳活ドリル」が届いた。間違え探しや漢字、計算、推理など色々な要素が入っている。そして、はじめのやり方の説明のところに「朝食後の午前中にやりましょう」と書いてあった。

これまでは、母は、体調が悪い時は起きられなかったり、特にそんなときは、朝ごはんを拒否していた。しかし、この数日、この脳活ドリルを習慣にすると、朝ごはんを食べるようになった。そして、ドリルに向かう。(私から働きかけないとやらないけれど。)

母は、負けず嫌いだし、アンチエイジングが好きだ。(購入していた高価なサプリメントもアンチエイジング系が多かった)

この脳活ドリルを一緒にしていると、母の状態を否応にも直視しなければいけない。初日の、絵の間違え探し。時間は、70歳以上の目標時間を超えたけれど、やり遂げた。二日目の二字熟語の反対語は、びっくりするほどできなくなっていた。まずは途中で問題の内容が理解できなくなったり、気がつくと自分でオリジナルのルールを作ってしまっていたり。そもそもない存在しない、言葉を回答に書いてしまっていた。結果、目標時間を大幅に超えた上に、正解は数問だった。しかも、私のヒントで導いたものも含めてだ。

今月の17日に物忘れ外来に行くのだけれど、いよいよ、診断が下りそうなレベルだと覚悟ができてきた。しかし、脳活と体操をすることで、生活のリズムが整い、前向きな発言が増えてきた気がする。

母は、一年前の今頃は、ご飯もろくに食べなくて、うつっぽかったが、今は、食事は大人一人前は食べるようになったし。あとは、気持ちが安定しながら、脳活に励み、筋力を維持しながら体調を整えていくことを目標にしよう。

本人はもともと、超ポジティブな人なので、そこが戻ってきてくれるといいのだけれど。

きっかけが、まさかスーパーで提供されてるクロスワードや間違え探しだとは、思わなかったですが、母との生活の違うステップにのぼった気がする。

もし、親の様子がおかしいと思ったら、お正月やお盆、数日でもいいので、脳活ドリルを一緒にすることを強くおすすめしたい。色々悩んで、ウェブで調べたり、物忘れ外来の検索をするよりも、目の前の親の様子がとてもわかる。(そして、物忘れ外来に行くべきか、なんとなく判断できる)

ちなみに、私も夫もやってみたけれど、なかなか難しい。目標時間も50歳以下、60代、70歳以上と設定がある。私のような引退した高齢者に長らく接していなかった人には、加齢による時間差も認識できるし、とても役立った。

少しずつだけれど、一歩ずつ進んでる気がする。まだ、認知症一歩手前の状態で、改善できるといいのだけれど。昨日は、別で買った「絵の間違え探し」の本を集中してやったり、脳活ドリルの最初の部分を自ら進んで音読していた。

本人の希望する「働くこと」「一人暮らしすること」にできるだけ寄り添ってあげたい。まずは、現状把握なのだけれど。その前のあがきで、少し症状が良くなるといいなぁ。


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