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ごめん、字が書けないんだよ、と人前で堂々と言える自分はすごい


定期出で通う整骨院の日。

もともとは、膝の捻挫が整形外科に半年通っても治らず、半信半疑で通い出した整骨院。

膝も日常の生活では問題がないまで回復していて、行かなくてもいいかなと思うところもあるが、全身をほぐしてもらいながら、自分より20も若い(男)先生とたわいも無い雑談をするのが結構癒される。

体が真っ直ぐになり動かしやすいし、たわいも無い雑談に心がスッキリするし、これはAIやロボットでは交換がきかないいい仕事だと、感心する。

が、その整骨院で「アンケートとして、うちの印象を一言で書いてもらってもいいっすか!?」と帰りがけに言われ、青ざめる。1年近く気に入って通っているので協力したいが、ディスグラフィアっけがあるので、書くところを見られていたら、まったく文字なんか浮かんできやしない。

困ったなあ。と思いながら「ごめん、書字障害あって人前で文字書けないんだ、スマホで下書きさせて」と、ドキドキしながら言ったら。

すると「じゃあボクが書きますよ、喋ってください!」と、助けてくれた。

めちゃくちゃ嬉しくて、必要以上にこの整骨院を褒める一言を伝えた。すると、スラスラ〜と、それを書き写してくれ、それを見て、あ、やっぱり俺はディスグラフィアなんだな。と、自己認識した。

ディスレクシアという脳の個性を持つ人が、意外にも結構いて、自分もそうなんだと認識できているのに、いまだに小学生のころの自分を責めることがある。国語の授業を頑張らなかったから今も字が書けないんだ。と。

どうしても字がすらすら書けなくて、縦書きがすらすら読めなくて、恥ずかしくて国語の授業は脂汗をかきながら下を向き耐えていた。

だから整骨院の自分より20も若い先生(男)に「じゃあ、ボク書きますよ、喋ってください!」と、当たり前のようにスッと言ってもらえたことは、国語をサボったから字が書けない、先生にも親にも、もっと勉強しろと、認めてもらったことがない自分にとって、生まれてはじめて認められた瞬間で、とてもとても嬉しい出来事になった。





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