株価の急騰の背景にある理由と、投資家が押さえるべきポイント
1. 需給の影響
株価は、買いたい投資家が売りたい投資家より多いから上昇します。つまり、需給が株価を決めているのです。この原則を理解しておくことは、個人投資家にとって重要です。業績が良くない株でも、需要が高ければ株価は上昇します。
2. テーマ株
一部の銘柄は「テーマ株」と呼ばれ、業績が伴っていないのに株価が急騰します。これは、著名な投資家の推奨やSNS・ネットの情報などがきっかけで株価が急上昇します。しかし、最終的には業績が伴っていないため、株価は元の水準に戻ることが多いです。
3. 業績回復・拡大を先取り
業績が良くない銘柄でも、将来の業績回復や拡大を先取りして株価が上昇することがあります。プロ投資家は、将来伸びると思った銘柄をじっくり買っていくため、株価が上昇しやすくなります。
個人投資家は、適切な銘柄を選び、適時の損切りを心掛けることが大切です。株価の上昇トレンドに乗ることも一つの方法ですが、無理のない範囲で投資することをおすすめします。業績が伴っていない銘柄には注意しましょう。📈
日本の株価が上がっても生活が豊かにならない理由
日本の株価が上昇しても、なぜ私たちの生活が直接的に豊かにならないのでしょうか?その背後にはいくつかの要因があります。
実質賃金の伸び悩み:
日本では、企業収益が過去最高を更新している一方で、実質賃金が伸び悩んでいます。労働分配率が低下しているため、給料が上がりにくい状況です.
株価の上昇は、教科書的には「給料」として私たちに還元されるとされています。しかし、実際には実質賃金に反映されることは限られています。
非正規労働者比率の増加:
非正規雇用の増加により、安定した収入を得られない人々が増えています。非正規労働者は給与が低く、福利厚生も限られています。
企業の内部留保増加:
一部の企業は利益を内部留保に積み上げています。これにより、賃金の上昇や社会的な投資が抑制されています。
株価と実体経済の乖離:
経済の構造的課題:
日本の経済は、高齢化や少子化、産業構造の変化などに直面しています。これらの課題は、生活の質を向上させるために株価だけでは解決できないものです。
総じて、株価の上昇は経済全体に影響を与える一因ではありますが、私たちの日常生活に直接的な恩恵をもたらすわけではありません。経済の健全な成長と、賃金の適正な分配が必要です。
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