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目標がない

 私には、昔からこれといった夢や目標がなかった。学校で将来の夢について書かされるときは、毎回悩んでいた。結局友達と一緒の目標や夢を適当に書いていた。

  大学生になって、夢や目標がなくても生きることができたのは、高校生までだと感じた。今までは、進学するために勉強さえしておけばよかった。とりあえず勉強さえできれば次のステージに行ける。ただ、学校に行って、友達とたわいもない会話をして、部活に出て、家に帰る。そんなルーティーン化した一日を繰り返すだけ。私は、行きたい大学も行きたい学部も特になかったため、とりあえず将来に役に立つかどうかを考えて経済学部にした。大学生になればやりたいことが見つかるだろうとのんきに考えていた。
 実際に大学生になってみて、文系ということもあり暇な時間が多い。この暇な時間を有意義に過ごせるかどうかが自分の将来を決める。ただ、目標がない自分からしてみれば、時間を何に使えばいいかが分からない。自分の道は、自分で切り開かなければならないが、時間だけが過ぎていく。今まで受け身であったっことがあだとなる。

 そもそも、自分になにが向いているのかが分からない。そこで、自分の経験を増やす努力をした。いろいろなバイトをしてみたり、資格の勉強を始めたり、旅行に行ってみたり、何か自分が生きていく上でのヒントになると思い、少しづつ行動してみた。バイトに関しては、肉体労働が多かった。大体半年ぐらい続けたが、特に得ることはなかった。むしろ、自分には絶対に合わないということが分かった。人間関係、コミュニケーションなど社会経験としては、学ぶことはあったが、自分のメンタルが壊れそうになるほどの過酷な労働をすることにいみを見いだせなかった。労働量と賃金が見合っていないこともあり、「二度としない」と心に誓った。

 今まで、いろいろな経験をしてみて、自分の中での価値観や、考え方が変わった部分がある。あと、焦れば焦るほど自分を見失ってしまう。とにかく、小さなことでもいいから行動をしてトライ&エラーを繰り返すことで、自分に合うことを見つけるヒントを得ることができることができる。時間は、有限である。あっという間に時間が過ぎてしまう。だから若い時にしか経験できないことをたくさん経験して、自分の成長につなげていく必要がある。また、受け身ではなく、主体的に、行動していくことで自分の道を自分で切り開くことができる。


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