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第64回、MSXの魅力を語ってみた

皆様は、MSXという物を知っているでしょうか?
何か如何わしい物を思い浮かべてしまった人は、安心してください。
それ、誰もが思う事ですから。

MSXとは、1983年に米マイクロソフトとアスキーとで共同開発された家庭用コンピューターの名称で、ファミコンのようにROMカセットを差し込む事で様々なゲームができるのと同時に、本体にキーボードが一体型で付いていてプログラムを組む事ができる、パソコンとテレビゲーム機の一体型のような存在の機械なのです。

ややどちらつかずという感じもあり、一般的にはあまり普及をしなかったように思うのですが、侮るなかれ、少年期のひろゆきやホリエモンが、MSXでプログラムを学んだとか学ばなかったとかいう逸話もある程なのです。

MSXはROMを差し込む事で、絵を描いたり作曲のできるソフトも存在して、MSXで作曲をしていた自分の兄は、実際にゲーム音楽を手掛けていますし、CGを描いていた自分は、ゲームデザイナーをしていた時もありました。

あの頃は趣味でしていた事が、そのまま仕事に繋がれた時代だったのです。
今は専門学校でめちゃくちゃ勉強をしないと、ゲームデザイナーになれないので、もう二度とゲーム業界に関われる事はないと思います。

うたかたの一時ばかりの夢の後 (自作の句) のような機械にも思われますが、侮るなかれ、あの世界的に有名なゲームクリエイター小島秀夫監督の代表作「メタルギア」シリーズの初作品は、何とMSX2で発売されているのです。
自分も当時MSX2でこのゲームをして強い衝撃を受けたのを覚えています。

このゲームは斬新すぎて、社内で企画がなかなか通らなかったそうです。
前例がない考案が受け入れられにくいのは、革命を求める大手のゲーム会社であっても同じなようです。
正直、小島秀夫は次元がレベチすぎる人なので、何の参考にもならないかもしれませんが、それでも自分のやりたい事を信じて貫く事の重要さは学んでいいのではないかと思いました。

MSXは長き時を経て、MSX3やMSX0という後継機が発売される事が決定しているようです。パソコンの発達した今の時代に、MSXが必要とされるのかは難しい所ですが、新機種を通して再び、第二のひろゆき氏や小島秀夫監督のような、時代を席巻するクリエイターが現れる事を、期待したい所です。

これが自分の持っていたMSX2+のF1XDJです。MSXは規格がどんどん増えていき、最終的には、
カプコンの格闘ゲーム、ストリートファイターIIダッシュプラスみたいな名称になっていました。
どうですこの一部分だけ赤く塗装された機体。その姿正に、レッドショルダーのごとしです!
右側には今は無きフロッピーディスクドライブを搭載していて、今思うにこれに薄型のモニターを付けたら、ノートパソコンその物だと思います。この頃にノートパソコンがあったのかは知らないですが、ノートパソコンのルーツってもしかして、MSXなのでしょうか?
MSXは統一規格で、様々なメーカーから発売されていた為、多様なバリエーションが存在します。
自分のカスタマイズ好きは、この辺からも影響を受けているのかもしれません。
メタルギア2の雑誌広告です。ポリゴンのない当時、ゲーム画面はドット絵だったにも関わらず、模型を作って広告する、このこだわり感が凄いです。
架空の兵器でありながら実際にありそうな、このリアルなメカ感がたまらないです。
自分の好きな、メカと美少女の要素が満載のゲーム作品です。(おやじしかいない!?)
自分にもこんな渋いシチュエーションの世界観に、はまっていた時代があったのですね。

注意:扉絵の画像は、ネットから無断転載した物であり、本ブログとの関りは一切ありませんが、興味を持たれたら買われてみたらいいと思います。

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