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Mリーグ2021 Mリーガー32人【この一打が好きだ!】

レギュラーシーズン180試合を見直した筆者の基準で心に残る32人の打牌をまとめました。100万人のファンには100万通りのベスト打牌があると思いますが、筆者の主観で選出しています。


この機動力がすごい!

KADOKAWAサクラナイツ堀慎吾

連荘を取りにいく3副露


10月28日第2試合南3局

たろうプロ、松ヶ瀬プロの高打点テンパイをかいくぐって3つの仕掛けを入れ、タンヤオ・赤、2900点で連荘にこぎつけた。3着目だった堀プロが最終的に本田プロの虎の子のトップ点数の半分を奪い取ってしまった。この圧倒的な機動力に脱帽だ!


この押しを日本中が応援した!

KADOKAWAサクラナイツ岡田紗佳

打「白」


1月14日第1試合 南4局1本場

岡田プロの今季初勝利をしぶとく蹴落としにきた松ヶ瀬プロを退けるべく、大三元はナイと読んで切られた白。その叩きつけられて斜めった白がことの重大さを表している。最終的に岡田プロのあがりにはならなかったが、この局を流局で押し切って今季の初勝利をあげた。


この放銃回避がさりげなさ過ぎる!

セガサミーフェニックス近藤誠一

5m切らず


10月5日第2試合東3局

ラス目近藤プロの絶好の反撃の機会だった混一色の跳満聴牌。しかし、瀬戸熊プロの当たり牌5mを掴んでしまう。誰もが頭を抱えて30秒は悩むだろうこの場面で、何事もなかったのように、あっさり聴牌を崩した。そんな重要な一打を考慮時間はほぼ0で打つ近藤プロ。かっこよすぎるにもほどがあるぞ!


この強気の選択が大好きだ!

セガサミーフェニックス 東城りお

打6m カン2s待ちリーチ


2月21日第1試合南4局

両面より三面張、三面張より六面張。そりゃ形が良い方がいい。しかし、待ちは1種類しかなくても、愚形でも、いかなくてはいけない時があった。土壇場のオーラス。2着目から、絶対女王に親被りさせて逆転することになるこの愚形リーチ。視聴者のボルテージは最高に上がった。この局を含めて2回の愚形リーチを上がり切り、逆転トップを決めた。


その追い詰められ感に手の汗を握った!

渋谷ABEMAS 多井隆晴

打4m


3月1日第2試合南1局

堀プロとの4着回避率ナンバー1を賭けた対決で、仕掛けを二つ入れて堀プロの最後の親番を全力で落としにいった2副露。堀プロの逆襲のリーチに攻守が100%入れ替わる。ついに安牌が0という苦境に追い込まれ、ほとんど振り込みを覚悟したであろう打4m。「せめて気合だけは入れておく」と言わんばかりの強さで打ち込んだその牌は一発放銃。ドラマのような一打に多くの人が感嘆の声をあげた。


その待ちをよく探り切った!

渋谷ABEMAS 松本吉弘

打3s


1月17日第2試合南4局4本場

何度も差し込みを外し、滝沢プロのリーチも入って自由が利かない中、探り当てた3s。亜樹プロは3副露もしていたが待ちはペン張。しかも、3sは松本プロからワンチャンスになっており、難易度D。いったん冷静になって考えてから「もしかしてこれか?」という感じで打ったこの一打が好きだ。

松本プロから4sが3枚見えているので、4s待ちを最初疑ったか

この完全手順に胆力復活を見た!

渋谷ABEMAS 日向藍子

打7mリーチ


12月17日第1試合東1局

ドラ発を持ち続けてラス牌で重ね、タンヤオ拒否からの、見事な9mツモでチャンタ・ドラドラの聴牌。そしてリーチ。そんな完璧な手順が素晴らしすぎた。その後残り山1になったにも関わらず、山5で追いかけた石橋プロに当たり牌を掴ませる日向プロには完敗だった。


ここから逆転するのが流石魔王だ!

KONAMI麻雀格闘倶楽部 佐々木寿人

7m切らず


1月17日第1試合南4局

白鳥プロの当たり牌7mが浮き牌だったにも関わらず延々持ち続け、当たりを免れたその打牌に一票を投じたい。実際この判断は直接白鳥プロに向けられたものではなかったようだが、結果オーライ。そんな「持ってる」寿人プロが大好きだ。最後は一発ツモからの裏裏でラス目から2着に浮上した。


2巡目リーチを回避しきった打ち回しがスゴイ!

KONAMI麻雀格闘倶楽部 高宮まり

中暗刻落とし


2月8日第2試合東1局1本場

高宮プロが茅森プロの2巡目リーチに対し、4・7mを意地でも切らないという打ち回しを見せ、なんと虎の子の中を落とした。その後、単に降りるのかと思われたが4・7mを続々と吸収しながら12000点の聴牌に辿りつく。この一連の打牌がすご過ぎた。


その諦めなさっぷりが凄かった!

U-NEXT Pirates 小林剛

5sポン


12月10日第1試合南1局

園田プロが明らかな索子の清一色手でテンパっていた場面で、5sをポンしての打6s。いくら手にドラ・赤があるとはいえ、索子をびしぃっと打ち込んだこの1打。園田プロが「えぇ?降りてないの?」的な顔をしているではありませんか。これはかなり危険だが、この局を上がり切って流れを変えた。クールな男の猛プッシュに視聴者は大いに驚愕した。


シーズン1試合目の粘りに注目したい!

U-NEXT Pirates 瑞原明奈

打6pからの打4m


10月5日第1試合東4局

黒沢プロの独走となるリーチに、13巡目でイーシャンテンの瑞原プロは降りるしかないと思われた。親番を落としたくはないとはいえまだ2着目。6pと4mの2枚をここから押すリスクは高すぎるし、巡目も残っていない。でも、押した。2枚の危険牌を押してからリーチを宣言。黒沢プロに当たり牌を掴ませて親番を継続してしまった。そんな土壇場で踏みとどまった危険牌の連続プッシュには大声援を送るしかない!


理論派が見せる最高の感覚的打牌に惚れた!

EX風林火山 勝又健志

2p和了せずからのリーチ


3月10日第2試合南2局

タンヤオ平和で聴牌しながら1巡回した勝又プロ。松本プロの2pで上がれるのにこれをスルーし、そのままツモ切りリーチ。2pを信じて切った園田プロからロン宣言。色んな効果が予想されたが、最終的には「分からない」とした一巡回してのリーチ。園田プロを奈落の底に突き落とす勝又プロの感覚的打牌が大好きだ。


この勝負どころの判断がスゴイ!

EX風林火山 松ヶ瀬隆弥

打3pからの4軒リーチ参戦


11月18日第1試合 東4局

4着目で迎えた東4局に寿人・茅森・萩原プロが続々とリーチしたが、松ヶ瀬プロにも聴牌が入る。必ずしも高打点ではない手のため「後は3人で好きにやってください」と降りることもできたが、熟考のうえ4人目のリーチに参戦。大きく息を吸い込みながら静かに「リーチ」と発声された。画面の4人のリーチぐるぐる表示が緊急事態を表しているが、掴んだ人が負けるというロシアンルーレット。そして、この勇気を称えるかの如く萩原プロから1pが打たれ2600点。安手だったが、この上りで運を引き寄せ、南場にスパートして一気に試合を決めてしまった。半ば強引に運を引き寄せる4軒リーチ参戦を決断したジャイアン松ヶ瀬プロに脱帽だ!


この押しに新たな二階堂亜樹を見た!

EX風林火山 二階堂亜樹

打6p


12月2日 第1試合 東3局4本場

茅森プロのリーチ、瑞原プロの聴牌気配のさなか、プッシュしたのは危険牌ドラの6p。この牌を押し切り、ラス牌の5sを赤で引き入れて上がりを決めた。守備派代表格が見せる、どこかためらいながらの強めの押し。そのギャップに萌えた。


勝負に出た勇気を褒めたたえたい!

EX風林火山 二階堂瑠美

カン5mの2度受けからのチー聴


1月28日第2試合 東3局2本場

松本プロの山6リーチに向かっていったのは瑠美プロ。よりにもよって4・6mのカン張5mの2度受けという最悪の形にも関わらず、降りずに戦いに行き、なんとタンヤオのみ1500点で粘り勝ちしてしまった。この上りで運を引き寄せた瑠美プロは次局12000点をモノにして、この試合のトップを勝ち取る。そんな瑠美プロの泥臭くも、きっちり勝負にいったその一打が大好きだ。


こんな打牌は一般人には100%ムリだ!

赤坂ドリブンズ 園田賢

12巡目からの1・2・3pのメンツ落とし


11月9日第2試合 南1局 

堀プロがリーチをかけていた12巡目。同じく聴牌していた園田プロが危険牌を掴む。そこから1メンツ落とし、なんとテンパイに復帰。狙いの2・5m待ちを自模り上げてしまった魔術的手順。既に終盤の12巡目からメンツを落としに行くその打牌に驚愕した!


その胆力が凄すぎる!

赤坂ドリブンズ 鈴木たろう

リーチ直後の5mプッシュ


11月29日 第2試合 南4局

いくら聴牌しているとはいえ、超無筋の5mをリーチ一巡目でたたき込めるのはたろうプロだけだ。そしてこの直後にたろうプロの当たり牌がリーチ宣言の勝又プロから打ち出された。つまり、この5mを一巡回ってたらたろうプロのあがりはなかった。それにしても怖い。勝又プロに放銃したらトップ目から3着に落ちて実質試合終了。そんな胆力の塊のような打牌はたろうプロにしか打てない国宝級の代物だ。


その計算高さが凄かった!

赤坂ドリブンズ 丸山奏子

打5sの放銃


1月20日 第2試合 南2局

東城プロと勝又プロの2軒リーチに対し、3・5・8s、計6枚の当たり牌を抱え放銃不可避になっていた丸山プロが、いかに致命傷を負わずに振り込むかを念頭に打った5s。8sがドラだから5sで当たりならドラ面子じゃないでしょ?という、顔に似合わず計算高いその一打が大好きだ!


その雀士にはドラマチックが最高に似合う!

チーム雷電 瀬戸熊直樹

南単騎地獄待ちリーチ


11月2日 第1試合 南4局

瑠美プロの両面リーチに地獄待ち南単騎の瀬戸熊プロは明らかに分が悪かった。しかし、宙に描かれたツモモーションは、間違いなく稲妻トルネード。自模った南が裏ドラになって文句なしの逆転トップを決めた。そんなドラマを生み出した地獄待ち単騎リーチに日本中が声援を送った。


この自摸を予感させるフリテンリーチが大好きだ!

チーム雷電 黒沢咲

打2pフリテンリーチ


12月9日 第1試合 東3局2本場

直前に捨てた2mをもう一度引き直したい!意を決してのフリテンリーチ。内川プロの追いかけリーチを受けて絶体絶命の3着目。見事に5mを引き直した。裏ドラ乗って3000-6000。堂々のリーチでフリテンを自模りなおしてしまう黒沢プロの打牌が大好きだ。


その退路を断った一打を応援したい!

チーム雷電 本田朋広

打5m

3月3日 第2試合 南3局 打5m

メンホンと七対子の道を断って四暗刻一本に的を絞ることになる打5mは痺れる一打だった。上がりにこそ結びつかなかったが、ダントツ4着目からまさかのトップの夢を見させてくれたこの一打を視聴者全員が応援。この局は近藤プロが強すぎた3・6sを引いて役満は成就しなかったが、その上がりを見つめながらぐっとガマンする本田プロの表情に視聴者も惹きこまれた。


【2021ベスト打牌・ベストシーン トップ10】

特に印象の強かった11シーンをランキング形式で発表!


第11位(次点)このツモに希望を見た!

チーム雷電 萩原聖人

4mツモ


10月5日第1試合南4局

2020シーズンは12月24日まで初勝利を待たされたが、今年も初勝利は簡単ではないのか?ファンが固唾をのんで見守る中のオーラス3番手だが、なかなか手が進まない。そして、終盤に入ってやっと待望の聴牌が入る。待ちは1・4mで山に3枚残り。そこに茅森プロが素点回復のためリーチをかけてきた。どうなる萩原プロ!と思われたその時、自模った右手が空中で一瞬止まった。もうこの際、ちょい長の盲牌だって立派な演出だ。そのまま卓に置かれた牌は4m。スライドさせて自身の前に置かれ、やや低めの声で和了が宣言された。逆転。今季初戦で勝利をものにした。特に何の捻りもないリーチ・ツモだが、鮮烈に印象に残った。「今季は雷電時代が来る」と予感させる値千金のツモだった。


第10位 この頭脳戦が凄すぎる!

KONAMI麻雀格闘倶楽部 滝沢和典

4s切らず


1月6日第2試合南3局

サクラナイツ堀プロとの頭脳戦が繰り広げられたこの場面。堀プロがしれっとドラ3聴牌した直後、何の因果か当たりの4sを掴んでしまう。3着目の滝沢プロはのどから手が出るほど上がりたい12000点確定の手だが、悩みに悩んでこの4sを止めた一打が素晴らしかった。堀プロもその後滝沢プロの危険牌2pをガード。この2人のバトルは異次元すぎた。


第9位 これぞまさにプロの一打だ!

U-NEXT Pirates 石橋伸洋

3pポンからの8p単騎


10月29日第1試合 南2局

残り1巡を前に3pをポン。日向プロの当たり牌8pを一点で読み切り、これをずっと持ち続け、その8pを単騎の待ち牌に据えて残り1巡に賭けた。そして1回しかない自身の自摸番でキレイにつ自模り上げたのだ。そんな素晴らしすぎる打牌、視聴者全員の気持はスタンディングオベーション状態だ!


第8位 この聴牌までが一つのストーリーだ!

赤坂ドリブンズ 村上淳

徹底的に鳴かず辿りついたまさかの聴牌


2月22日第1試合 南2局

リーチ合戦でも負けて、箱下も見えてきた南2局。赤2枚の配牌に微かに希望はあったが道中は厳しいの一言。先制リーチの萩原プロの当たりを回避するべく、終盤の13巡目で白の対子落としに行った場面は「良くて聴牌」と思われた。自身はダントツの4着目。まずは目先の連荘がほしい。万一視聴者が同じ立場なら間違いなくそう思せる場面。にも関わらず、ひたすら沈黙を守り続けて辿りついた奇跡的な聴牌。そして見事に自模。一気に3人を抜き去る8000オールだ。まさに「リーチ超人」。この奇跡的聴牌を成し遂げただけでも泣けるだけの価値がある!


第7位 この芝居と最後の神ツモがスゴイ!

U-NEXT Pirates 朝倉康心

南4局1本場 打1m & 2本場 跳ツモ


10月14日第1試合南4局1本場・2本場

逆転のためにはハネ自摸が必要だったオーラス1本場。残り1巡で聴牌するもリーチをせず。そして「聴牌してないんじゃないか?」と思わせる時間のかけ方で、やや諦め加減な打1m打。そして流局時に手を開けた白鳥プロに続いて、朝倉プロもテンパイで手を開ける。「聴牌してるんか~い!」と突っ込みたくなる朝倉プロの小芝居(たぶん)もあって対局は続行。肝心な次局、まさかのハネ自摸を決めて白鳥プロの間隙を見事についた。まさかの逆転を決めた朝倉プロの打ち回しには驚愕の声を上げるしかない。


第6位 この闘争本能がスゴイ!

渋谷ABEMAS 白鳥翔

伏せずに続行


10月14日第1試合南4局1本場

既に王様タイムにほぼ入っていた白鳥プロと、微かにハネ自摸条件が残る朝倉プロ。白鳥プロは朝倉プロの微かな可能性も分かったうえで、徹底的に稼ぎに、また、朝倉プロを叩きに行くために牌を開けた。結果はまさかのハネ自摸を受けて逆転されるのだが、この闘犬のような闘争心に満ち溢れた麻雀スタイルが大好きだ。ただ、今後はどんなことがあっても開いてくれないような気はする。


第5位 ファンの夢を掴みに行った判断が凄い!

セガサミーフェニックス 魚谷侑未

九蓮宝燈に向かっての2向聴戻し

2月14日第1試合 南1局1本場

今季最大の物議を醸した一打。即リーを支持する実利派と九蓮宝燈を追ってほしい夢追い派で賛否がきっぱり分かれる選択。魚谷プロは九蓮宝燈を目指して平和聴牌を捨てた。結果は夢破れたが、私はこの一打が大好きだ。感動体験は挑戦なくしてはありえない!


第4位 苦境に立たされた男の気迫が凄かった!

KADOKAWAサクラナイツ 沢崎誠

シーズン唯一自分のために打った白


3月11日第2試合南4局

寿人プロが発中を鳴いていたが、MVP争いで後がない沢崎プロに白が舞い込んでしまう。万一当たればチームに大打撃になる可能性があった。沢崎プロの顔に苦悩が見て取れる。だが、打った。ひときわ高い音が卓にこだました。いつもは憎らしい一打を打つが、なぜかこの局は沢崎プロを応援していた。67歳でも100万人の前でこんな苦悩を味わうことだってできるのだ。人生って素晴らしい。負けはしたが、この打白は忘れられない一打だ!


第3位 この試合のドラマはものすごいラストが待ち受けていた!

セガサミーフェニックス 茅森早香

ダントツラス目からのオーラス大逆転


11月26日第2試合 南4局

それまで散々辛酸を味わされてきた茅森プロが、最後の最後で大爆発。それまで一度も上がれずに5600点のダントツラス目だったのに、南4局だけで6000オール・12000・12000・12000と次々に高打点を叩き出して全員を逆転してしまう。異次元のまくりを目撃した視聴者の相当数が茅森ファンになったはずだ!


第2位 ビジュアルと打牌のギャップが凄すぎた!

KONAMI格闘倶楽部 伊達朱里紗

四暗刻聴牌崩し


10月22日 第1試合 南3局

この一打もMリーグ界に大きな衝撃を与えた。親の役満四暗刻を聴牌しているところに、掴んだ岡田プロの当たり牌5m。これは普通に切ると誰もが思った。しかしまさかの北を切って降り。実況、解説も叫んだ。視聴者も心の中で叫んだと思う。声優かつ雀士として半ばビジュアル採用とも思われた伊達プロだったが、とんでもない雀士だと判明した。そんな型破りな一打が凄すぎた。


第1位 ピンチをチャンスに変えたこの一打がスゴかった!

KADOKAWAサクラナイツ 内川幸太郎

打2p 危険牌3枚組み込んでの3倍満和了


11月19日 第1試合

完全なラス目となっていた南2局。日向プロの当たり牌7pを掴んで動きが止まる内川プロ。もう、この7pをぶった切って2・5・8pの3面張でリーチすれば倍満は確定している。もう、これはツモぎってリーチするしかない。と思われた。が、この7pを手に組み込んで2pを切り、1・4・7pの3面張でリーチをかけた。それによって、三色の2飜が消えてしまうにも関わらずだ。しかし、そこからラス牌の7pを自模って和了を宣言する。裏ドラがなんとさっきまでの危険牌であった7pで3枚のって3倍満の上がりにしてしまった。放銃の危機となった7p放銃を神回避し、最大の加点材料にしてしまった内川プロの打2pは鮮やかすぎた。この打2pを今季のベスト打牌に推したい。


特別賞 その集中力がすごかった!

Mリーグ公式実況 松嶋桃

僅か2.5秒で天和聴牌に気付く


10月26日 第1試合 南4局1本場

この日の萩原プロの天和チャンスとなったオーラス一本場。親番の萩原プロの配牌がカメラに映し出され理牌を済ませて、第1ツモを取るまで僅か約3秒。視聴者が第1ツモが天和になるかどうかという視点で見るためには、それより前に天和聴牌していることを実況しなくてはいけない。松嶋プロは何と2.5秒でこの天和聴牌に気付き実況したのだ。その後、萩原プロの盲牌があったので、ツモが明らかになるまでさらに2秒の注目時間が作られた。それでも多くの視聴者にはあっという間の出来事にはなったが、この松嶋プロの瞬発力と集中力はすごかった。萩原プロの天和チャンスを考えるたびに、松嶋プロの実況の凄さも併せて思い出してしまう。


最後に


Mリーガーの皆さま、解説、実況、運営の皆さまの真摯な打牌や取り組みに最大の敬意を表し結びとさせていただきます。ありがとうございました!

そして、2022シーズンの楽しい放送、そして新たな一打を楽しみにしております。


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最後になりますが、各投稿の長文をお読みいただいた方、ありがとうございました。読者の皆様に、心より、お礼を申し上げます。

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