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抗う一人

公私ともに不調である今日この頃、Xでのポストもちょっとお休みしてたら、ついついポストするタイミングを見失しなってしまい、すっかり傍観者の私。目の前の長縄跳びに入るタイミングを失った人のように、ただ回転する長縄を見ながら二の足を踏んでいる状態で時間だけが経過する。

まぁ、今ポストしても熱の入った発信できる気がしないのですが、そのきっかけの一つは鈴木大介プロの麻雀を見たからのような気がしてならない。

直近の試合から例を一つ挙げたい。

2023年10月16日第1試合。基本的に私はフェニックス醍醐プロの応援で見始めた。しかし、どうしても目は違う方にいってしまう。

東1局0本場 西家 鈴木大介p

1巡目

さっそく1巡目に絶好のペン7mをツモった大介p。まだ1巡目だから、第1打に西を選択して目一杯にしてもいいと思うが雀鬼流もあるのか、ここで大介pが選んだのは打1s。1sのくっつきは要らんとして除外された。

3巡目

若干岐路になったのが3巡目。3sをツモってきて打1p。この3sを残すと薄らタンヤオが見えるが2sがくっつくとフリテンでもある。(4sがくっつけば絶好の3面張ではあるが)

いずれにせよ、この3sを引いて多くのプロは方向性の検討を含めて2~3秒ぐらいは考えそうだが、大介pは少し考えたとはいえ、0.3秒ぐらいで1pを切った

そして5巡目に6mをツモってカン5mのテンパイ

5巡目

ここで大介p珍しく考えた。といっても3秒程度だが大介p的にはかなり長い方だ。この場面、一般人なら3sを切って聴牌に構える人も多いと思う。マンズはすぐに好形になりそうだし、フリテンの可能性のある3s残したくないしな~

しかし、大介pは9mを切った。タンヤオはつけたいということだ。結局Mリーグってリーチして裏期待もあるからタンヤオをどこまで追うかの判断は分かれると思うけど、裏ドラに比べれば確率が高くなる手役での1翻を目指した

8巡目

なんだけど、8巡目でやっぱり2sがくっついてしもうた。自力ツモしかないけど、4sツモならタンヤオがつく。(1sならリーチ・ツモのみだけど)

ほとんど考えることなく大介pリーチ。

これは4sを自力ツモすることしか考えていない男の打牌に見える。(主観です)

解説の朝倉さんも言っていたがフリテンを恐れていない打ちまわしだ。

とはいえ、ここからしばらくムダツモが続く大介p。

しかし何だろう。見ていてツモる気しかしない。

そしてやっぱりツモった。安目の1s。と、思いきや裏ドラが1sやし。リーチ・ツモ・ピンフ・裏で1300・2600。

見事13・26ツモ

これは全くの主観だけど、普通フリテンリーチをかけたら、上がれるか、上がれないかの2択を考えるのが私たち一般人だと思う。しかし大介pは①上がれる(高め)②上がれる(安目)③上がれない の3択で考えているような気がする。

好形でテンパイすれば他家だって上がりに向かっているなら当たり牌が出る可能性は当然ある。出上がりが期待できず、上がりの可能性が多少低くなっても、打点が高くなる方を選択しているように思えた。

この意思をもった最終形へのこだわりは序盤戦の戦いではなく、既に一人だけ終盤の条件戦を戦っているようにも感じる。

東発からこのひりつく打牌なので、結局半荘通じて大介pの打牌を追ってしまうのだ。

翌日からMリーグを見ることは見る。萩原さんが出れば無条件に応援しているものの、その他はどうも熱が入らなくなってしまった。

そして、気づいたらDの流儀を見てしまっている。Dが一般人を相手にひねり倒していく姿を見るのが最近一番心が安まっている。

熱狂を外にと言われてはいるが、私は逆に将棋の方に引きずりこまれた。

ついにはABEMAの将棋チャンネルで大介pとは関係ない試合まで見始めてしまっている

結局試合は大介pと滝沢pの争いになり、6回の和了を数えた大介pがトップを獲得。ビーストは6位に着順を上げた。


やっぱりスクールウォーズの山下真司じゃないけど、明らかに思想が違う一人がその他大勢のなかでもがく姿って、どうしても応援してしまうんだよね。今の牌効率が正義という流れの中で効率じゃなくて、己の目指す道を突き進む大介pの面白さは一段上で、その他の試合を見ているとどうしても物足りなくなってしまう。

これが終盤になればまた違った意味で全チームひりついてくるんだけど、今のところ私の中では大介p(と萩原p)だけが、興味の対象になってしまってる。

もうこうなったら、石井良樹pもどこかのチームに入ってもらって2人でどっかんどっかん花火を打ち上げてほしい、なんて思ったりもしている。

★最後までお読みいただき ありがとうございました★

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