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佐賀旅「唐津街歩き」

早朝の雨降る羽田空港を飛び立ち、西へ向かいました。福岡空港は何年振りでしょう。
福岡市内はどんよりとした曇り空ですが、雨は上がっているようです。

さっそく、唐津へ向かいます。
唐津への交通は高速バスもありますが、景色を楽しみたくて鉄道を選びました。地下鉄からJRへ乗り入れていて、唐津まで繋がっているんです。

平日の程よくガラガラの車内は、子どものように窓にへばりついて外を眺めていても大丈夫・・・と思わせてくれます。
地下鉄部分から地上に出た頃には、雨が降り出したようです。
福岡は何回も訪れていますが、この路線は初めてです。予想通り、海岸線を走る電車から見える海が美しい。たとえ、雨が降っていても。

2月の荒天の玄界灘は激しく波が打ち付けています。
変化する海岸線と向こうに見える小さい島や岩礁が新鮮に目に映りました。子どものころから遊びに行く湘南や九十九里とは違います。
途中、クリーム色の砂浜の海岸もあり、夏の賑わいが想像できます。

激しい波
車窓に流れる松林、これは虹の松原・・・
車内が映り込んでいます
唐津の街は近い

唐津駅に到着しました。ついに来た!って感じです。初の佐賀県上陸なのです。
そんな日なのに雨は止みませんが、仕方ないですね。

唐津駅北口
駅前の唐津曳山の碑

12時を回っていたので、さっそくランチにしましょう。
定食屋の看板の「ちゃんぽん」の文字に惹かれますが、今日はあらかじめ決めていたので、初志貫徹のためスルーします。(けれど、古い定食屋とかは旅行者には少しハードル高めのオーラを放っています…詳細は、ご想像にお任せしますけど)

旧市街に目的の店「魚処 亀山」へ歩きます。平日のためか、ランチ時ですが、人通りは少ない・・・ですね。
けれど、店内は賑わっていました。少し安心。

海鮮丼

海鮮丼の定食にしました。サラダとお吸い物、漬物が付きます。海鮮丼の美味しさはもちろん、お吸い物の濃い出汁に感動です。白身魚(名前を聞きそびれました)が入っていました。

ゆっくりランチを楽しみましたが、お茶したいかも。
となれば、チェックイン時間には早いですが、荷物を今日の宿に置かせてもらって店を移動することにしました。

あら、こんなところに良い施設「西ノ門館」がありますね。
曳山の蔵もあって、曳山を間近に見られそうです。

現在修復中の曳山(源義経の兜)は、部品別に分解されています。江戸時代のものらしいです。ガラス越しですが、よく観察することができました。
唐津の名品、唐津焼やお菓子、唐津くんちがデザインされたグッズなども販売されいます。私はくんちの曳山のポストカードを購入しました。

施設の隣、まったく雰囲気が違いますが、ヌフで休憩しました。とても素敵な店でした。そのときの話は、こちらの記事で。

実は、ヌフでやりたかったことがあったのでした。ためてしまっていた友人への手紙の返事を書くことです。旅行先で郵便局に行かれる場合、「風景印」をいただくのです。もちろん、友人への手紙にも押印してもらいます。

唐津郵便局
唐津の「ご当地フォルムカード」と、唐津郵便局の風景印(唐津城、虹の松原、鏡山)

友人へ送るポストカードと、自分用(収集しています)のカードへの風景印押印をお願いしました。郵便窓口の方は、慣れた手つきで日付を取り付けて、大きな風景印ようの丸いスタンプ台でインクを付け、力強く押し付けます。(日付の小さい数字はピンセットで取り扱います)
このように郵便局ごとに地元の風景や名物がデザインされて収集も楽しく、しかも手紙が送れて実用的なのです。郵便窓口が開いていないと押してもらえないので、平日に旅行するときは郵便局の場所をチェックしています。
もちろん、直接行かなくても”郵頼”(郵便で風景印の押印を依頼する)という方法もあり、私が持っている風景印の95%は郵頼で集めました。

さあ、次は唐津城です!
徒歩で無理なく行かれる距離です。どんどん近づいてきました。

唐津城

やっぱり、焼き物の街だけあって、陶板で作られた案内です。昔の唐津の街が表現されています。なるほど、港を中心に栄えた街だったのですね。

昔の城下町の陶板

城は高台に築かれているので、登るしかありません。この一帯は公園になっていて案内板にはこれからの道のりが描かれています。少し先にエレベーターがあるようですが、正面から石段を行きましょう。

舞鶴公園マップ

唐津城は、別名「舞鶴城」とよばれているようで、公園の名前は舞鶴公園です。

城に近づいてきた
城を正面から

唐津城の天守は、昭和に建てられた鉄筋コンクリート造の城です。江戸時代、天守はなかったそうです。天守台の石垣は存在していて当時のものだそうなので、天守を建てる計画はあったのかもしれません。天守の様式は慶長様式だそうです。

天守の中は資料館になっています。
1階は観光案内、2階は唐津の歴史、3階は唐津焼の展示、4階は交流と休憩フロアになっています。最近リニューアルされたようで、わかりやすくて明るく綺麗です。
そして、5階は展望フロア、一番楽しみにしていた場所です。海に突き出した半島のような高台にある唐津城天守からの眺望は、素晴らしいのです。

虹の松原を眺める(東を望む)

意気揚々とベランダ(天守にこの言葉は似合わないけど)へ出るサッシを開けようとすると、重いのです。ぐぐぐぐっと開けると、ものすごい強風!
こわーーい😱
ここでくじけてなるものか、と写真を一枚撮って、すぐに戻りましたよ。
強風過ぎて揺れている感じでした。本当は、ぐるっと一周する予定でしたが、到底無理です・・・

帰りはちょっと楽をして、エレベーターで降りました。(大人100円)
垂直に降りるのではなく、斜面に沿って斜めに降りていくようでした。小雨と強風なので、石段を下りるよりも時間短縮となりました。

松林の向こうは砂浜と海

城下町は、古いものが残っていたり、風情があるものがあります。
面白いな、と思ったのは、こちらの「時の太鼓(ときのたいこ)」です。時間が中途半端で見ることはできませんでしたが、午前7時から午後7時までの正時になると鐘楼から裃人形が現れて太鼓を叩き、時刻を知らせるからくり時計となっているようです。

「時の太鼓(ときのたいこ)」
時計はやはり陶器

時計の横が開いて、からくり人形が出てくるのでしょうね。こんな時計があったら、公園で遊んでいた子どもたちも時間を意識して約束の時間に帰宅できるでしょう。

公園のそばに歴史がありそうなキリスト教の教会がありました。奥行きもありそうです。

歴史がありそうなキリスト教の教会

他にも炭鉱主・高取伊好の邸宅として建てられた屋敷「旧高取邸」、旧唐津銀行の発注者であった唐津銀行頭取の大島小太郎の邸宅である「旧大島邸」など見どころはあったのですが、時間が足りず・・・
泣く泣く外観を眺めるにとどまりました。といっても、豪邸なので門や塀しか見ていません。ああ、せめて旧唐津銀行は見ておくべきでした。

もう、ほんとうに雨と強風は傘をひっくり返すだけでなく、私の行動力を封じてしまう…
仕方ないですね、次回に楽しみをとっておきましょう。

さてさて、チェックインして荷物を整理したところで、夕飯を食べに出かけます。そのために、宿での夕ご飯は”なし”のプランです。
大満足の夕飯の話は、こちらの記事で。

早い夕食を済ませて、宿に戻りました。唐津市内で珍しい温泉がある宿です。

どの部屋からも庭を眺めることができる和の旅館

ロビーにはお雛様が飾られていました。なんて趣きがあるのでしょう。
思わず、写真を撮りました。

ロビーに飾られたお雛様

「ご自由にどうぞ」と、雛あられが置かれていて、遠慮なくいただきました。九州の雛あられは、”せんべいのあられ”なんですね。ここで、東西の雛あられの違いを実感しました。関東は、うっすら甘くてピンクや黄色や緑に染められた米のお菓子です。(米を爆(は)ぜて作ったポン菓子を砂糖などで味付け、色付けしたもの)

こんな部屋でした

ここでは平日のみ、一人宿泊できます。偶然にも宿泊客が少なかったそうで、広い部屋へグレードアップしていただきました。(ネットで予約して、支払い済みでした)
いやー、広い・・・
この写真は部屋の半分です。倍の広さがあります。障子の向こうは日本庭園、お庭ビューです。

温泉に浸かり、分厚い布団に包まります。
明日は、いよいよ友人と会えます。どんな一日になるのか、楽しみにして、ゆっくり休みましょう😊

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