見出し画像

世田谷さんぽ「桜新町」から「上町」

桜新町は、東急線、田園都市線なので、私にとって少々行きにくいかな、と思って行ったことがなかったのでした。けれど、迷宮のような渋谷ではなくて、世田谷線の三軒茶屋経由にすることで、のんびり感が増すことに気づいたのです。
初めての桜新町を、ぐるっとまわります。

前日に予習をして、大好きなスコーンの専門店を見つけていました。
スコーン専門店 小灯(こあかり)です。

右上はプレーンスコーン、その他季節のスコーンが並びます

そう、スコーンの種類は様々あれど、このオオカミの口が開いたようなスコーンが好きなんです。
季節のスコーンは見た目から個性的で、選ぶのが楽しいです。

ランチは、おにぎり🍙と決めていました。「三田精米店」のおにぎりです。

店構えは小さい古くからの街の米屋です。
店の一角に持ち帰り専用のおにぎり屋があるのです。ひっきりなしにお客さんが来ます。
新米の秋なので、美味しいお米が食べたくてこの店を選びました。

おにぎりを買って、次に移動しようとすると、前方に結構な人数の行列がありました。
「何?何の行列だろう?」
と近づくと、意外なことに魚屋でした。
何の情報も入れていなかったので驚きでしたが、調べると人気店で行列になるそうです。
しかし、これから散歩するのに鮮魚を持ち歩けないので諦めます。いや、並んだら、どのくらい時間かかるのかなぁ…

先程のおにぎり🍙を食べる公園に到着しました。

木陰になるベンチを見つけて座ります。
米屋からここまでの道程でコンビニはなかったと思います。飲み物を用意しておいて良かったです。

右は、もち玄米、左は、鶏肉味噌。ホカホカに温かい

まずは、もち玄米にぎりから。
お、すごいもっちり!
まさに餅のようです。玄米だけど。塩味は控えめ、玄米のしっかりした味がよくわかります。
次は、鶏肉味噌のおにぎり。
水分多め、柔らかです。この点は、好みが分かれるかもしれません。私は、店の”この米には、この水分量が良い”との判断に賛成します。(今はホカホカですが、冷めてくると多少水分が抜けて、印象が変わるかもしれません)
とはいえ、こんなに柔らかなおにぎり🍙初めて。それにしても、はっきりと言えるのは「米が美味しい!鶏肉味噌もバッチリ」。
どちらも握りたてで、嬉しいランチでした。

銅像と向き合うベンチにて
(建物は新町地区会館)

ランチを食べたことだし、次の場所はこちらしかありません。
「長谷川町子美術館」です✨

長谷川町子美術館でのことは、こちらの記事で。

長谷川町子美術館を出て、桜新町駅方面へ向かいます。

長谷川町子美術館となりの公園

美術館へは駅から遠回りして別の道で行ったので、サザエさん通りを歩いていませんでした。美術館から駅方面への帰り道に初めて「サザエさん通り」を歩きます。
通りを歩くと、所どころにサザエさん達の銅像が飾られています。

交番前のサザエさん

あらゆる場所にサザエさんが描かれています。それを探して歩くのも楽しいです。

商店街の旗もサザエさん
ポストにもサザエさん
どこでもサザエさん

通り沿いに教会がありました。
(話はそれますが、長谷川町子さんはクスリスチャンだったのですよね)
建物は古そうです。シンプルですが、静かな佇まいがとても良いと思いました。

世田谷中央教会
建物上の十字架がわかりにくいでしょうか
銀行ATMが入ったビルにもサザエさん

桜新町の駅前に戻って来ました。
サザエさん通りへの案内もかわいい。

縦長過ぎて、てっぺんのサザエさんの髪が切れてしまった
磯野一家
フグ田一家

駅は地下なので、駅前といってもピンときませんが、駅入り口そばに目的の洋菓子店「ヴィヨン」があります。

ショウウインドウを眺めるのも楽しい

各種ケーキ、焼き菓子ありますが、中でもバウムクーヘンが有名です。
大きさも色々、形も色々。壺型のバウムクーヘンもあるのです。
今回は、薄くカットされたバウムクーヘンを購入しました。サザエさんイラストの焼き印がされたものもあるのです。

焼き印入りのバウムクーヘン

馬事公苑は、ここから徒歩20分以上の場所にあるのですが、道路に下の写真のようなものが埋め込まれていました。馬事公苑は、またの機会に行きましょう。

蹄鉄が埋め込まれている?

この道から北上して、世田谷線の上町(かみまち)駅を目指します。
少し歩いたところで、桜新町駅北側近くにあった「世田谷新町公園」に通りかかりました。

立派な松の大木が遠くから見えていたので、神社かと勘違いしていました。
公園に入ると、住宅街の真ん中にあると思えないくらい、小川が流れて大木に囲まれた別世界のようです。小さなこどもを連れた家族の声が楽しそう。

住宅街の中の歴史ある公園

公園入り口の案内を読むと、昭和12年に作られた公園だそうです。
なるほど、木々は大木になり、その中に今では選ばれないと思われる松の木があるのだ、とわかりました。

世田谷は、住宅街として歴史があるんですよね。
歩いていくと、新しい住宅よりも、庭に大木があるお屋敷だったり、個性的な昭和の住宅や、味のあるレトロマンションなどに心を奪われます。

レトロマンションの屋上に出ているのは何だろう

上町までの道すがら、高い木がまとまっている場所が気になりました。近づくと、立派な古い門があります。
これはもしかして「世田谷代官屋敷」では!

知ってはいたけど、行ったことがなかった場所の一つです。
今日は時間もあるし、寄りましょう。
受付に行くと、「無料ですので、ご自由にどうぞ」とのことです。

重厚な門

建物もきちんと残っています。世田谷の住宅街の真ん中、ここだけ江戸時代です。300年の歴史があるそうです。

屋敷の中にあった提灯
立派な梁

靴を脱いで上がりますと、案内のボランティアスタッフさんにお話を聞くことができました。
この建物は、最近耐震補強と整備が完了して、上がることができるようになったとのことでした。
そうなんですよね、「残っている」ではなくて、「残している」のです。

この家の歴史、役割などの話を伺いました。
江戸時代、世田谷のあたりは彦根藩の領地であったこと。そういえば、近所の招き猫で有名な豪徳寺も彦根藩の江戸の菩提寺でした。
大黒柱の太い面を座敷側に見せているとか、式台玄関は彦根藩のお役人を通すためのものであったとか。また、前庭に面した畳敷きの部屋は、お役人のためのもの、家人は板敷きの部屋で過ごしていた(主人の部屋は少し格が落ちる畳敷きでした)そうです。

こちらの記事は、以前に豪徳寺を訪ねた時のものです。

屋敷を後ろから

そして、さらに歩くこと数分で上町駅周辺に出ました。
今回は寄り道してしまったので時間が掛かっていますが、桜新町駅からどこにも寄らなければ20分ちょっとくらいだと思います。大きなアップダウンもなく、車の通りも穏やかで、とても歩きやすい道でした。

上町に着いてさっそく、肉まん屋ルーガンで肉まん(と、そのほか)を買いました。
その時のことは、こちらの記事で。

世田谷線の踏切を渡って

「世田谷城址公園」のベンチで肉まんを食べ、上町駅まで戻りました。
上町から帰宅です。これで今日の散歩は終了です。

住宅街の中に、ぽっかり浮かぶ緑の島のよう

歩いていた途中で美味しそうな店を何軒も見つけました。
今回は”ランチは、おにぎり”と決めていたので行かれませんでしたが、次回は店で食べたいですね。

また出かけて”もっと街を探検してみたい”、と思いました。

#この街がすき

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?