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フリューシュトゥック

ドイツ語はさっぱりわからない。
今回出発直前に、にわか仕込みをしてみたものの、あいさつ以外はbitteしか頭に残らなかった。

考えてみれば、いろいろな言語に興味を持って触れてきたのに、ドイツ語だけはこの歳まで全くトライしようと思わなかった…なぜだろう。東京外大独語専攻の友人からとても難しい、と聞いていたから怖気づいたのか。高校からドイツ語の授業を受けていた兄から、イッヒリーベディッヒ、ダスイストバスト?を教えてもらい、スイスジャーマンの友人からイハンディゲール(正しい発音か不明)を吹き込まれた程度である…

このたび初めて初心者向けテキストをひもといて、発音もさることながら、その文法体系が私には新鮮で、面白い、と思った。もう少しゆっくり勉強してみたいものである。noteにもドイツ語がご堪能な方は少なくないようであるから、そうした関連記事も探して読みたい。

ベルリンでは、一部のドライバーくん、ハーゲンダッツのキュートな店員、野外のプレッツェル屋さんなどは、まったく英語を解さないようだった。私とてアイン、ツヴァインくらいはわかるのだが、彼ら彼女らはワン、ツーすらだめであった。いずれも二十歳前後と見受けられた。

グランドツアーにアテンドしてくれたインテリガイドさんは、旧東ドイツ出身者は英語を話さないと言っていた。お若い方達ならば、ファミリーが東出身ということなのであろうか。

ちなみに、英語、ドイツ語の問題ではないのだが、ガイドさんによると、2、3分話せば相手が東か西か分かるという。東世界の人間は、マインドのコンポーネントが根本から異なるのだと、繰り返し言っていた。具体的にはどういうことなのだろう。いつかまた会えたら(会えないと思うが)、訊ねてみたい。

再びドイツを訪れる日を夢みて、本格的にドイツ語の学習を始めようと思う。金髪の巻毛の青年や、そばかすがチャーミングなショートカットの少女の唇から放たれる、音楽のような言語。意味がまったくわからなくても、それは薄いヴェールの向こう側から響く、天上のムジク。

ちなみに、タイトルは朝食という意味。
Frühstück

或る日のフリューシュトゥック

アプリコットカード、ブルーベリーカード、ヴィーガンヨーグルト、チアシードミルク、ラズベリーソース、サンフラワーシード、パンプキンシード、オートミール、スライスアーモンド、レーズン、クランチミューズリー、ウォルフベリー、ブラックベリー、マルベリー、ドライバナナ、キウイ、パイナップル、グレープフルーツ、青リンゴ

プレッツェル、ライブレッド、マッシュルームとトマトのソテー、グリルドソーセージ&ポテト、トーフサラダ、ナスとパプリカのソテー

デトックスウォーター(きゅうり)
コーヒー

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