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不便益ということ(その3)

 先日、久しぶりに新宿の紀伊国屋書店に出かけました。店づくりの専門書を探しに出かけたのですが、例によってまず検索機で「店づくり」「売り場づくり」をキーワード検索したところ、ほとんどの書籍が在庫なしでした。
「やっぱりアマゾンで買うしかないのかな」と、わざわざ出かけたことを後悔しました。「でも、ひょっとしたら売場にはあるかも」と思い、時間をかけて店内をめぐってみました。
 すると、建築関係のコーナーには店舗設計や売り場レイアウトの書籍がありました。また、業界関係のコーナーには、物販店や飲食店の店づくりの書籍がありました。トータル2時間ほど店内にいたわけですが、役に立ちそうな本を2冊ゲットできました。
 店内で探し回る不便を覚悟したおかげで、思いがけない本と出会うことができました。また、探し回るうちに、最近の流通業の傾向やレイアウトのトレンドのようなものを、感じ取ることができました。これこそ「不便益」の真骨頂でしょう。
 ネットでの購入は便利ですが、タイトルや目次を頼りに探すしかないので、入手してみたら期待外れということが多々あります(専門書は高額のケースが多いので、損失は多大)。これは「便利害」です。

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