見出し画像

アパート建築営業 営業格言の本質 「まず相手を褒めろ!」

「まず相手を褒めろ!」
というアドバイス。
相手の気分がよくなれば、相手が話をしてくれるし、結果商談がうまくいく…
このアドバイスを方法論や武器として勘違いした結果、起こりうる失敗は、お客様目線で言うと、
「この営業マンは媚びている。」
と思われること。
営業マン目線で言うと、褒めれば気に入られる、話を前に進める手段だと勘違いすること。

「まず」に込められた意味は、アイスブレイクであり、お客様とまず人として仲良くお話したいという意思表示。
「褒めろ!」に込められた意味は、営業マン対顧客の構図ではなく人対人の空気感で親近感を構築するということ。

「褒めれば良い」と勘違いしてしまうと、お客様には大変失礼なこと。
まるで動物の機嫌を取るように、褒め言葉を用意し、それを口に出すというのは百戦錬磨のお客様ならすぐ下心を見抜きます。

お客様に人として敬意をはらい、感心を持ったことがあれば人として素直にそれを伝える。
こちらからアプローチし、商品説明をし、契約をいただく流れの中で、相手の素晴らしいところを褒めるというのは、人と人のコミュニケーションにおいて潤滑油として働くという意味しかもっておらず営業の手段ではないのです。

特に個人向け飛び込み営業をしていると、玄関先で相手のことを3つ褒めろ!などのアドバイスもありますが、知らない相手なのに3つも褒められたら気持ち悪くて仕方ありません。
とにかく褒めようとするのではなく、営業する前に相手を知る、相手を知ろうとする中で、感心がわくことがあればそれを伝える。それがやりとりを円滑にするということなのです。
「褒める」は「まずは人間関係構築!」というアドバイスの中に含まれる1要素という捉え方が正しいのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?