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春待つ君へ(真実)

私が待つ春へ、もうすぐだよ。足音が聞こえるんだ。去年君が、春の花が咲く頃に心が開いていった事を僕は知っている
僕はその時、押し寄せる不安に身を置き心に身体が追い付けなくて心が宙を彷徨ってた。目の前の現実だけを見つめていた。心は浮いてるだけ。君の花は小さく咲いて風に揺れてた。風に逆らう事なく風に身を預けていた。ただ笑って咲いていた。大丈夫って微笑んでいた。君の花を一輪僕の心に挿してみた。花は枯れる事なく僕の心に咲き続けた。それから、君は僕の光りになった。暗い海を航海する僕が迷わぬ様に先を照らしてくれたね
宙に浮いた僕の心は正気を取り戻し地に足が着き前へ進むことが出来たんだよ。どんどん君は前へ前へ、待ってよと声を掛けてもただ微笑みながら光りを放つだけ、やっと君の肩に手を掛けられた時に大丈夫だったでしょと笑ってくれた。
僕は恥ずかしかった。君は総て理解してたんだ。僕が不安で身動き出来ず苦しかった時、何も言わず何も聞かずに信じてくれて居たんだね。僕は失ったものが沢山あったけど、名声も立場も正義も人から計られる物差しで自分の本当に生きたい道を迷わぬ様に君の光りが示してくれた。今度は僕が君の光りになるよ。
やっと、追い付いたよ君に❗
貴方は最初から光りだったよ、苦しかったけど、ちゃんと前を向いて歩いて来たね、偉かったよ、ずっと見てたよ。
貴方は私、二人で一つ、私が待つ春は貴方が経った心の成長、ずっと、信じて居たよ此処まで辿り着ける事を。春待つ君へ僕は辿り着いた。


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