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【導かれし者たち 3】採血とは

スミマセン、チョット チクット シマスヨ!
腫レテシマッテ 上手ク血液ガ 引ケナカッタ、、、

病棟業務に関しては、前回までの1、2話で大体つかめましたか?
(細かい勉強は、色々ある中で自分が必要と思う医学書を使ってください)

今回のテーマは採血です。
いよいよココからは、手技の指導に入っていきます。
(本文は手技を解説するため、以前お話した理由で有料とさせて頂きます)


採血とは

採血とは『静脈』あるいは『動脈』に針を穿刺し、血液を採取する事です。
やり方などの一連の流れは、上級生からの指導や、
様々な関連図書に書いてありますので、そちらを参考にしてください。


ワタシ達が頻回に行う『採血』ですが、処置の基本が詰まっています。
どういう部分が特に大切なのかを含め、解説しようと思います。

(これはワタシの考え方であり、違った意見も当然あるかと思います。
ですので、自分が納得出来る考え方での習得をおすすめします。)

どの太さ、どのタイプの針を選ぶべきか

患者さんのところに採血に行く時、道具はちゃんと持ちましたか?
駆血帯、注射針、シリンジ、スピッツ、針捨て、アルコール綿、、、など

モノの位置も大体覚えられましたか?

良くある質問が、『針はどれを使えば良いですか?』というモノです。
病棟で道具を準備するときに、針は持ち手の部分がある翼状針や、
皆さんの想像通りの、まっすぐな注射針があると思います。
また、翼状針には真空採血管様のホルダーがついたものがあると思います。

最初はどれで初めても良いのですが、最終的に慣れて頂きたいのは、
注射針(22G or 21G)を使ったシリンジ採血です。

注射針の太さ(外径)はゲージ(G)という単位で表記され、
色も異なっています。

21G 緑
22G 黒
23G 水色
(針の太さ:21G > 22G > 23G)

病棟だと、この辺りから針をチョイスするコトになると思いますが、
太めの針をシッカリ静脈内に穿刺するコトを目標に指導しているので、
最初は22G針が扱いやすいと思っています。
(22G針が病棟になければ、21G針を使用してみてください。)

23Gでも穿刺可能ですが、今後のコトを踏まえると針が細いコト、
吸引が困難となる事があるため、出来れば22Gや21Gを選択してください。

また、真空採血管での採血は本当に楽なのですが、
手技が進むと大腿部からの採血など、シリンジを扱うコトが多くなるので、
なるべくシリンジを使い、血液を引くことに慣れておくコトが大切です。

翼状針ではなく、注射針での採血をオススメする訳は、下記が理由です。

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