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フロイト性欲論とフェチズム

久々のフェチズム研究編……‼︎

3月末は何かと多忙できちんとした活動ができていなかったのですが、ついに4月が始まり、新しくいろんなことにチャレンジする準備が整ったのでまたこうしてフェチ投稿を再開することができました🥰

さて、本日のテーマは『フェチズムとフロイト』です。
フェチズム研究も中盤に差しかかり、ここで今一度「フェチズムとは何なのか?」を見直してみようと考え、フロイトの『性理論三篇』について色々と学びました(ふぅ……)。

フロイトの名前は、この記事を読んで下さっている皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

イケメン、フロイト先生✨💕

上の画像の彼がフロイト先生です!😁
葉巻を持った鋭い眼光のおっちゃん、エロい……‼︎(変態)

本名はジークムント・フロイト。
19世紀生まれのオーストリアの精神科医・心理学者で、精神分析学の創設者にして心理学の巨匠。

そんな彼の発表した『性理論三篇(1905年)』、ズブの素人の僕には中々に難しかったです……。😅💦

まさか原文を読むわけにもいかないので、色んなネット記事や論文を渡り歩き、その内容をかいつまんで理解することに徹しました(参考にした記事は最後に紹介します👍)。

とりあえず、今回個人的に重要と感じた三つのポイントを書きます。
①子供の人格形成過程には性欲動(リビドー)が重要な役割を果たし、その性欲動の発達段階は五つに分けられている。
②幼児にも性欲が存在する(幼児性欲)。
③人間には両性性があり、全ての人間が同性を性対象として選ぶ能力がある。

どうやら、実証はされていない仮説のようですが、SM・フェチズムなどの性的倒錯に惹かれる自分にとって、これらはだいぶ興味深い内容であると感じました。

さて、では順番に語っていこうと思います。

①子供の人格形成過程には性欲動(リビドー)が重要な役割を果たし、その性欲動の発達段階は五つに分けられている。

具体的には『口唇期』『肛門期』『男根期(エディプス期)』『潜伏期』そして思春期以降の『性器期』の五つです!!

口唇期:0歳から1歳ごろまでのおしゃぶり等の口や唇からの快感を得る時期
肛門期:1歳から3歳ごろまでの排泄等の肛門からの快感を得る時期
男根期:3歳から6歳ごろまでの男女の性的な違い気付き始めて異性の親をライバル視する時期
潜伏期:6歳から思春期ごろまでの性的関心が弱まる時期で社会常識や交友関係などの社会性を身につける時期
性器期:思春期以降の性衝動が強まり、異性に性的興味を抱き始める時期

この五つの段階を踏んで、子どもたちは精神的に成長していくのですね♪
ただ、これらの段階のどこかしらが不足すると、その後大人になった時にその段階に足りなかったものを補う行動を取るらしいのです。

……子育て論的にも、実に興味深い話ですよね。

②幼児にも性欲が存在する(幼児性欲)。

これは①で述べたように、子供の成長過程での不足が大人になってからの行動に影響を及ぼすという事で、幼児期の性的な欲求……子供は純粋と考える人には俄かに信じがたいそれが、性衝動の本質を見る上で重要になるという事なのです!!

おしゃぶりや排泄の快感に加え、そんな成長過程で性欲動が抑圧されることによって、美的感性が形成され、性から離れた芸術などの文化的営みへと繋がっていく事も……。

フロイトは神経症に対する知見でも性欲動(リビドー)をヒントにしていたほど、彼にとって性欲論(無意識)は重要なものだったのでしょう。

性に本格的に目覚める前段階においての経験が、その後の人生に繋がっていくというのが、中々に説得力がある気がするのは自分だけでしょうか?

③人間には両性性があり、全ての人間が同性を性対象として選ぶ能力がある。

今では〝倒錯〟や〝逸脱〟という言葉はあまり適切ではないのですが、性的分野でのマジョリティから外れた欲求を抱く『性的倒錯』において、性対象(ゲイ、レズビアン、バイセクシャル等)や性目標(SM・フェチズム等)に対する倒錯も、やはり幼少期に少なからず要因があるのではと。

同性愛において、家庭内で強力な父親がいないことによって、そのような同性愛の欲求が生まれやすくなったりするように、SM・フェチズムにおいても『幼児性欲の再生』があるかもしれないのです……。

ここで、冒頭の「フェチズムとは何なのか?」という話題に戻りますが、フェチズムとはつまり『性的部位以外の一部に対しての執着』であり、セックス(性行為)の途中段階に異様な〝こだわり〟を持ってしまったり、靴下や下着などの性とは関係ないものを性目標の代理にしてしまったりする性目標(行動)の性的倒錯(性の逸脱)であるということなのです!

一般の感覚を持つ人たちにも、好きな異性の下着や身体的部位に性的魅力を感じた経験がある方も意外と多いのではないでしょうか?

実は、それ自体は自然な事なのです。
特に片思いであったりなど、性対象への性欲動(リビドー)が満たされずにその対象が自分の中で過大評価(神聖化)されて、その人の性的部位以外に魅力を感じたり、そういうフェチズム的な面が現れたりする事はごく一般的な事象……。

そんな一般感覚から離れた対象に病的な執着を抱いたりすると、性目標の「行き過ぎ」として重度のフェチズムとして扱われたりするのですねぇ。

ただし、以前noteでも紹介したマミフィケーションやラバーフェチなどであれば倫理的に逸脱したフェチズムではなく、死体に愛着を抱くネグロフィリアなどと違って〝病的〟とまで呼ばれる事はないでしょう!(^_^)

ただ幼少期の、一見『性』とは無関係なところにフェチズムの要因が眠っていたりするのが性的倒錯の特徴であり、やはり環境的な影響もきちんと受けている可能性があるというわけです。

……ちなみにフロイトは同性愛に対して、『同性一択』『同性異性両方』『機械的同性愛』の三つに分類していたようで、先天的か後天的か、はたまた両方であるのかは明確に判断しかねるが、決して〝病気〟などではなく、男性的な脳あるいは女性的な脳を持つといった脳神経系によるものだという根拠もないと言っていたようです……‼︎

つまり、心理学の問題は神経科学的な視点でのみ判断することは難しいということなのですね💭


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さて、今回は少し自分でも難しい部分に突っ込んだなと感じています。

しかし、SMという世の中ではコアな性癖を持つ自分の原点を、やはり追求したい気持ちはどこかにあって、今回『フェチズム研究編』を通して精神分析的な視点を知り、自分の根源の部分を見つめ直す良い機会ができたと感じております。

ここからまた、色んなフェチズムについてnote投稿をしたり、創作学園モノ小説を書いたり、読んでいる本の感想を述べたりと、色んな取り組みをしていくつもりです!!

このフロイトの理論は『男性の性的発達』について詳しく述べられているものの、女性の心的成長についてはあまりきちんと書かれていないようで、その辺りはまた別の記事で書いてみたいなと思っております。


今回の参考記事、下に載せておきます!
色々と興味深いことが記載されているので、よかったらぜひ見てみてください✌️

次回のフェチズム研究編は『匂いフェチ』。
僕が個人的に非常に興味のあるフェチズムです☺️


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました♪

https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000004184/19-159.pdf

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