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世界のウイスキー

「スコッチ」「バーボン」という名前を聞いたことありませんか?
この2つどちらもウイスキーの名前なんです。
銘柄ではなく種類の名称で同じウイスキーなんですが、
作られている国によって法律で決められたルールがあり、
それによって名前が変わっているんです!
さぁ一体どう違うのでしょうか?
ということで今回は世界のウイスキーから4種類を紹介したいと思います😉

スコッチウイスキー

スコットランドで作られたウイスキー
アルコール度数94.8%未満で蒸溜
700ℓ未満のオーク材の樽で最低3年間の熟成
着色料・添加物を使用しない
アルコール度数40%以上で瓶詰めされているお酒

これをスコッチウイスキーと言います。
スコッチウイスキーは作られた地方で名前が変わり、
更に6つの種類に分かれています。
色分けしてみましたが手書きなので間違えていたらすみません笑💦

ハイランド(黄色): スコットランドの最も広範な地域です。
フルーティーで華やかなものから・穏やかなもの・スモーキーやピートなものまで、
幅広いウイスキーが作られ香りが豊かで複雑です。
花の香りやハーブ、バニラやシトラスの香りなどが感じられることも。
一部のハイランドウイスキーには軽いスモーキーな香りがありますが、
これは他の地域のウイスキーと比べると控えめですね。
甘みや苦味・フルーティーやスパイシーそれに加えて麦芽の風味やオーク樽の様々な個性のバランスが取れた味わいが特徴です。

スペイサイド(赤色): スコットランドで最も多くの蒸留所が存在する地域です。
果樹園が広がる豊かな土地柄であり、
その影響を受けてフルーティーな香りと味わいを特徴としています。
リンゴ・洋梨・桃・シトラスフルーツなど柔らかくフルーティなスコッチが特徴です。
麦芽の風味とバニラやハチミツのような甘みが調和し、
しっかりとしたボディを感じることができ、
豊かな風味と深み、非常に滑らかで上品な口当たりを楽しむことができます!

アイラ(青色): アイラ島特有のトーリファクション(焚火の煙)を浴びた大麦を使用することで強いスモーキーな風味が生まれ、
アイラ島の湿地帯で堆積したピート(泥炭)を燃焼した時に生まれる独特の香りと風味を吸収させる事で独自のアロマと味わいが特徴です!
海に囲まれた地域でもあり塩気や海藻の香り・海風の風味など、
海洋的な個性が感じられることもあります。
スモーキーさやピートの強さだけでなく、
バランスの取れた甘みやフルーティー・スパイシーなどが調和しており、
独特の個性と複雑さを楽しむことができます!

ローランド(深緑色): スコットランドの南部に位置することから、
気候の変化が穏やかなこともありゆっくり熟成されるため、
酸味や渋みが抑えられた軽やかで柔らかく穏やかな味わいが特徴です!
りんごや洋梨・シトラスフルーツなどフレッシュで華やかでフルーティな香りが楽しめ、ピートの燻製香は少ない印象ですね。

アイランズ(緑色): アイランズ地域はその名の通り島で海に囲まれてるため、
海藻や塩分の豊富な環境がウイスキーに影響を与え、
スモーキーでピートの風味と藻の香りや海の塩気の独特な風味が特徴です!
アイランズは島や蒸留所毎に独自のスタイルを持っています。
例えば、スカイ島のタルモアやタリスカーはスモーキーで力強い味わい、
オークニー諸島のハイランドパークはバランスの取れた風味だったり。
他にもりんごやシトラスフルーツの爽やかな香りが強いところも…
数だけ個性に溢れているのが魅力ですね!

キャンベルタウン(オレンジ色): キャンベルタウンは海に近い場所に位置しており、
海の塩気の効いた味わいとスモーキーな香りを持ちます。
フルーティー・塩気・ミネラル感の複雑な風味に、
穏やかなスモーキーさとミルキーな甘さが絶妙に調和した味わいなどの、
独特な個性のバランスが取れた味わいが特徴です。
キャンベルタウンはかつてウイスキー生産の中心地で、
スコットランド最大のスコッチ生産地でした。
19世紀には約30の蒸留所が稼働していたと言われていますが、
現在ではかなり減っています…

アイリッシュウイスキー

アイルランドで作られたウイスキー
アルコール度数94.8%未満で蒸溜
木製樽で3年以上熟成
アルコール度数40%以上で瓶詰めされているお酒

これをアイリッシュウイスキーと言います。
例外もありますがアイリッシュウイスキーは3回蒸留されます。
(他のウイスキーは2回蒸溜のものが多いです!)
この製法により不純物が少なく非常に軽やかで柔らかく、
原料も大麦麦芽(モルト)に未発芽の大麦など、
他の穀物を混ぜたものを原料とする事が多く、
この製法と原料の組み合わせによって穏やかで滑らかな味わいが特徴です!
ピート(泥炭)の燻製香を持たないものが多く、
りんご・洋梨・シトラスフルーツのようなフレッシュな香りが感じられます。

アメリカンウイスキー

アメリカで作られたウイスキー
原料は穀物(トウモロコシ、ライ麦、小麦など)
オークの新木樽での内側を焦がして(チャー)で熟成(例外あり)
アルコール度数40%以上で瓶詰さているお酒

これをアメリカンウイスキーと言います。
アメリカンウイスキーは熟成年数に決まりはありませんが、
2年以上熟成させたものを「ストレートウイスキー」と言います。
ここから更にアメリカンウイスキーは地域・作り方によって種類が分かれます!

バーボン:原料にトウモロコシを51%以上〜80%未満を使っていて、
ケンタッキー州で作られたものです!
トウモロコシの甘い風味と、
内側を焦がした新樽で熟成させることにより、
バニラやトースト・キャラメルやスモーキーのよう独特な香りとコクが生まれます。
この甘さと樽からの独特な香りのバランスが特徴です!

テネシー:バーボンの一種でほとんど同じなのですが、
違う点はテネシー州で作られたこと、
樽熟成に「チャコールメローイング製法」を使用しているのが大きな違いです!
「チャコールメローイング製法」は、サトウカエデの炭を使ってウイスキーを濾過する方法です。
この製法によってバーボンよりも雑味がなく、まろやかな風味が加わり、甘くクリアな味わいなのが特徴です!

ライ:原料にライ麦を51%以上を使っていて、
ライ麦を主原料として作られている為、
トウモロコシをベースにした甘味のあるバーボンやテネシーに比べて、
ライ麦特有のシナモン、クローブ、ペッパーのようなスパイシーな風味と、
ちょっと苦味で辛口、スパイシーな味わいをしているのが特徴です。

ホイート:原料に小麦を51%以上を使っていて、
他のアメリカンウイスキーよりも小麦の割合が多いため、
小麦ならではの豊かなバニラやハチミツのような甘みが特徴です。
小麦は穀物の中でも比較的柔らかく滑らかで、
舌触りがやわらかく仕上がります。

コーン:原料にトウモロコシを80%以上を使っていて、
唯一内側を焦がしていない(チャー)樽を使います。
バーボンよりもトウモロコシの使用量が多いため、
トウモロコシの自然な甘さと豊かなフルーティーな風味に
チャーしていないオーク樽からのバニラやメープル・スパイスが、
深みや複雑さをプラスしてくれるのが特徴です!
またコーンウイスキーは熟成期間に決まりが無いので、
無色透明で香やコクが少なく、
熟成されていない分アルコール感は強いです。

モルト:原料に大麦麦芽(モルト)を51%以上を使っています。
スコッチにもモルトウイスキーはありますが、
原料の割合や製造法が違う為別物です💦
内側を焦がした(チャー)木樽で熟成していることでスコッチにはない、
バニラ・カラメル・ハチミツ・ドライフルーツ・シナモン・ナツメグなど
穏やかで豊かなアメリカンウイスキーならではの風味が特徴です!

ブレンデッド:原料に2年以上熟成させたストレートウイスキーを20%以上とその他のウイスキーやスピリッツをブレンドしたものです。
数種類のウイスキーをブレンドしたことにより、
他のアメリカンウイスキーたちよりも、
スムーズでバランスの取れた、
滑らかな口当たりの飲みやすさが特徴です!

ジャパニーズウイスキー

日本で作られたウイスキー
原料に麦芽(モルト)は必ず使い・穀物・日本で採水された水のみ使用
アルコール度数95%未満で蒸溜
700ℓ以下の木樽で3年以上熟成
アルコール度数40%以上で瓶詰めされたお酒

※ジャパニーズウイスキーは法律で定められているのではなく、
「日本洋酒酒造組合」が2021年4月1日に制定しました。
なので他の国のウイスキーと違い必ずしも守らなければいけないわけではありません。

ジャパニーズウイスキーはスコッチやアイリッシュの製法を取り入れ、
そこに日本独自の技術・工夫を加えたことで生まれた、
軽やかな洗練された味わいが特徴です!
フローラルな香りやハーブ・フルーティで華やかなものから芳醇でスモーキーなものまで、
繊細な風味が感じられることがあります。
それらを慎重に選び抜かれた樽で熟成する事によって、
非常にバランスのとれた風味が形成されます。

この他にもカナディアン・タイ・フレンチなどなど様々な国でウイスキーは作られています。

今回紹介した特徴は蒸留所毎に変わってしまうので一概に全てがそうとは限りません。
ご注意ください!!💦

なるべく簡潔にまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
少しでもウイスキーの魅力が伝われば嬉しいです!
それにしてもウイスキーって本当に種類が多いですねー笑
私も調べてみてまだまだ知らないことがいっぱいでした!
もし間違っていることなどあれば教えていただけると嬉しいです💦💦

ということで今回はここまで!
自分好みの種類のウイスキーを深掘りしてみるのも面白いかもしれませんね?
それではまたお会いしましょう!乾杯🥃🎶

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