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農家おじさんとの会話。

スーパーには
全国から仕入れてきた野菜の他に
『地元農家が作った地元の野菜』
を置いているところも少なくない。

僕が拠点としているスーパーもそうだ。
この地元野菜については
作っている農家の人が直接、スーパーに納品しに来る。

どのタイミングで納品するかは自由みたいで
朝来る人も、夕方来る人も、毎日来る人も、たまに来る人もいて様々だ。

朝、僕がスーパーの前にとくし丸を置いて作業していると
毎朝同じ時間帯に来る農家のおじさんが何人かいる。

だいたい、挨拶ぐらいでそれ以上の話はしない人達なんだけど
一人だけ、フレンドリーにいつも話し掛けてくれる農家おじさんがいる。

『今日は一段と寒いね~』
『この前、〇〇で見かけたよ~』
『今日金曜だから、明日は休みだね、あと一日頑張ってね』
とか、優しいとても良い農家おじさんだ。

口下手で人見知りで引っ込み思案でコミュ障の僕は
基本的にいつもおじさんから話し掛けられたら話返すという感じで。

でもそんな僕でも
ごくたまに、調子が良くて朝から少しテンションが高めの日もある。

いつもは話し掛けられてばかりの僕も
そんな日は頑張って、たまには農家おじさんに話し掛けてみる。

『今日、この後あまり雨強くならないと良いですね~』
いつも農家おじさんから話し掛けてくれるようなたわいもない話題だ。

でもなぜか農家おじさんの反応は
『あぁ…そうね』
という、つれない感じ。

たまたまその日、農家おじさんの機嫌があまり良く無かったのではない。
この1年くらいを思い出してみるといつもそうなのだ。

いつも笑顔で話し掛けてくれるのに
僕から話し掛けると必ずそっけないんだ。

なぜなのだろう?
やはり、口下手で人見知りで引っ込み思案でコミュ障の人間が発する
負のオーラがあるのだろうか?

こうしてますます会話をすることに自信を失っていき
今では農家おじさんに話し掛けることはすっかり諦めてしまっています。

それでも
いつも農家おじさんは変わらず笑顔で話し掛けてくれます。

若干のモヤモヤを抱えながらも
いつも僕も笑顔で返します。
これからも。

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