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誰が間違っている?と考える前に

こんにちは~ St.Mです。今回は発達障害の友人のお悩み相談です。作業所に勤めている彼は、メンバーに対する態度を改めてほしいと職員さんに意見したところ、そのメンバーさんから「余計なことをするな」と言われてしまいました。彼はこの件に関して誰が悪かったのかを僕に聞いてきましたが、僕は「誰も悪くないよ」と答えました。今回はその時の僕の回答を記事にします。

photo by Mateusz Wacławek

相談内容

友人(45歳前後):発達障害
HSS型HSPと僕は思っている

作業所のメンバーAさん(30歳前後)
作業所内ではエース格に仕事ができる

作業所の職員Bさん(25歳前後)


友人は
職員が指示を出す時は
「○○さんに△△してくださいお願いします」
と言うべきなのに

職員BさんがAさんに対してだけ
黙って指をさすだけで指示を出すのが
よくないと考え

態度を改めるよう伝えましたが

そのことをメンバーAさんに話すと
「余計なことをするな!」
と怒られてしまいました

彼の相談内容は
①Aさんに対してだけ態度が悪い職員Bさん
②この件で怒ってきたメンバーのAさん
③余計なことを言った(かもしれない)自分
一体だれが悪いの?

というものでした

自分の尺度で善悪を判断しない

僕の答えは「誰も悪くないよ」でした

指さしだけで仕事を指示するのが感じ悪い
と捉えるのは君の尺度でしかないよ

そういう態度を取るのには
過去に何かしらのいきさつが
あったのかもしれないよ

例えばAさんが
「言われなくても分かってるわ~」とか
「余計なことを言うな」
と激怒したことがあったとかね

問題(と感じる)行動があった時に
「なぜそういう行動を取るのか?」
と考えるようにしたらいいと思う

今回君は
「そういう態度は良くない」と
頭ごなしに言ったみたいだけど

その言い方だと
もやもやすると思う

自分の考えを適切に言葉にして
表現できる人ばっかりじゃないからね

君は
「そういう態度を取るのはなんでですか~?」
と聞けば良かったんだよ

相手の言い分を聞きもせずに
ダメだしをするのは良くないね

何が正義で何が悪か?なんて判断できない

Aさんにも言い分があるし
Bさんにも言い分があるし
もちろん君にも言い分はあるように

それぞれ自分の考えがあって
意見がぶつかることも当然ある

自分から見て正しいと思うことも
相手から見ると間違っている
ということがあるんだよ

どっちが正義(善)で
どっちが悪か
なんてものは決めきれないし
「善悪」なんてものは実はないんだよ

たとえばロシアとウクライナの戦争も
僕らは西側陣営の立場だから
ロシアが悪のように思えるけれども

ロシアからみたら
「正義」の戦争かもしれないよ

善悪とは立場によって逆転するものなんだよ

今回の件は2人の間で解決すべき問題であって

Aさんを善とみなして
Bさんを一方的に責めるというのは
良くなかったね

友人が悪いの?

でも君は
Aさんのためを思って
勇気を出して指摘したんだよね

もしこれが自分本位の行動なら
問題かもしれないけれど

誰かを思っての行動ならば
それはとがめられるような行動じゃないよ

少なくとも
「自分が悪いかもしれない」
と考えて

僕にその理由を聞こうとしたのは
すばらしいと思うよ

と伝えました

友人は
誰が正しい 誰が間違っている
という思考の癖がよくない
と気づいてくれたようです

まとめ

発達障害の特性として

誰が正しい
誰が間違っている

と白黒をつけようとする人がいます

友人のように
その思考が「当たり前」と思って
生きている人がいるのです

今回は彼から相談されたことで
白黒思考が人間関係を築く上で
問題になることを説明できましたが

自分の内面を表現して
適切なフィードバックを受けることで
修正していかないと

状況は改善できないな~と
改めて思いましたね

同じようなことで悩んでいる人に
参考にしてもらえれば嬉しいです

ここまで読んでくださり
ありがとうございました

ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。