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医療的ケア児者のゲームを支援する

こんにちは、
運営のよしだです。

私は、普段リハビリテーションセンターにて作業療法士として障害を抱える子どもたちへの支援に携わっています。
その中で、子どもたちの遊びたい、という想いを色々なツールを使って支援しています。

今回は、そんな普段の実践で活用しているツールについて、簡単にその一部をご紹介します。



ゲームができるアプリケーションについて

1.EyeMoT

これは手足が不自由な子どもでも、視線入力などの外部センターを使用して遊べるアプリケーションです。

島根大学総合理工学部 伊藤史人 先生の研究室が開発しました。

ゲームの内容は子どもの能力に合わせて、ゲームの種目や設定を変更し、難易度ができるので初めての子どもでも楽しく遊ぶことができます。
また、どのぐらい視線入力ができるのかを評価することもできます。

視線入力を行うためにはTobii Eye Trackerが必要になります。
アマゾンなどでも購入できます。


2.デジリハ

これは株式会社デジリハが開発したデジタルアートと各種センサーを組み合わせたリハビリテーションアプリです。

センターの種類ごとに楽しめるアプリが異なり、タッチセンサーやリストバンド型、赤外線センサー、視線入力、音声入力とバリエーションも豊富です。またアプリごとに詳細設定もできるため細かな難易度調整ができるのも導入しやすいポイントです。

ただし、こちらのアプリは有料になるため、その点やや導入のハードルが高くなってしまいます。
それでも、子どもたちの楽しむ様子や普段は見られない様子などに出会えると思います。


市販のゲームと接続するためのツール

1.Flex Controller

こちらは任天堂switch専用のツールで、この機器と任天堂switch、外部スイッチ(ボタンスイッチやジョイスティック、視線入力装置など)と接続することで通常のコントローラーを使用せず、子どもの身体特性に合わせた方法でゲームをプレイできるものです。

また、当事者のあそどっくさんの開設動画はあるので、こちらを参考にしてみてください。

ぜひ、今までやってみたかったゲームをFlex Controllerを使って楽しんでみてはいかがでしょうか?


困ったときは

いろいろゲームアプリやスイッチを使いたいけど、今まで使ったことがなくて心配、よくわからない、という方には以下のところへアクセスするのもよいかもしれません。

ICT救助隊というNPOの団体があります。
こちらの方々はスイッチ操作に関するいろいろな情報やサポートを行っていただけます。支援者向けのスイッチ作製講座や訪問支援などもあります。
とても丁寧に対応して頂けるのでおススメです。


Flex Controllerのところでも紹介したテクノツールさんでは、専門のスタッフが当事者、支援者向けにサポートを行ってします。
個別サポートプログラムもあるため対象の方はこちらを利用するのもいいですね。


また、スイッチが欲しいとお考えの方へは、エスコアールさんというスイッチなどを販売している企業さんです。
既に完成しているものから、自分で作るキッドの販売などもありますので、用途や費用に合わせて選ぶとよいかと思います。



簡単ではありますが、子どもたちのゲームを中心とした活動を支援するためのツールを中心にご紹介しました。
中々、慣れないのハードルの高さを感じるかもしれませんが、企業や団体などのサポートも上手に活用しながら、子どもたちの活動や参加、遊びをサポートできれば幸いです。

<よしだ>

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