僕のフェミニズム

ツイッターをしていると色んな人に出会う。
元々自分のツイッターは、
アニメや特撮の話などを専門とするアカウントとして
やっていくつもりだったのだが、
時として健全ではない情報もTLに流れ込んでくる。

『フェミニスト』と呼ばれる人達が、
イラストやコンテンツを非難し、
誰かや何かに対して憎しみをぶつけているのを知り、
僕は憤りを覚えると同時に悲しくなった。

「やめてほしい」と心から願った。
「そんな事するなんて暇人なのか?」
「自分の人生が上手くいっていないのか?」
などとも思った。

思想そのものが穢されるのも許せなかったし、
本来の『女性に優しい』だとか『男女平等を掲げる』
崇高なフェミニストはどこに行ったんだ?と嘆いた。

だが、いつしか界隈を眺めて
何度も同じような事案が繰り返されている界隈に
もはや呆れ果てている自分がいた。
それこそ過去に書かれた論文を突きつけるだけで
論破できるようなものばかり。

その界隈を眺めては情報を発信してくれている
アカウント群(サンサーラ・ゴン氏など)を見ていて
(恥ずかしながら自分自身は小心者で、ヤバい連中は
直接関わりたくないから先行ブロックしている)、
noteも登録して、色んな人の書いた記事を読み漁り、
そしてそういう情報をまとめて吟味したうえで
ある程度まとまった自分の考えを
この文章にまとめていきたいと思う。

ここに書いた文言のほとんどが、
先人達が書いた記事の受け売りである事を
最初にご容赦願いたい。

1.実害が無ければなんの問題もない

これはいわゆる『性的搾取』『性的消費』云々など、
“表現の自由”の話題に関して言えること。

ポスターに描かれた所謂“萌え系”のイラストに対し、
よく見られる「このイラストは〇〇を助長する」として
表現を規制しようと非難する意見。
それに反発するのが『表現の自由』を尊重する人達だ。

表現の自由とは、日本国憲法にもあるように、
優先して守られるべき基本的人権である。
この大前提を頭に入れておかなければなるまい。

本来なら『リベラル』『リベラリスト』といわれる
人達がこれを守るべく活動していたはずだろう。
現在、フェミニストによる表現規制に反対する人達は
『表現の自由戦士』と呼ばれ、揶揄されている。

それの何が悪いのか、自分には理解しかねるが
どうやら「エロコンテンツしか守らないじゃないか」
「萌えイラストしか興味ないのか?」という事らしい。

攻撃されなければ守る必要もない

“表現の自由”についての基本的な話が書かれた記事。
この荒井禎雄さんという人は、
数十年間インターネットの世界に住んでいる重鎮で、
ネットのルール・マナーについての知識は折り紙つき。
(彼のnoteは言い回しが刺々しくてクセになるうえに
無料部分は大概いいトコで終わってるから
クリフハンガーを味わえるので要注意)

受け入れがたい話かもしれないが、
表現規制を求める人達の意見も、
ひたすら男性・オタクへの憎悪をぶちまける声も、
すべてれっきとした表現の自由なのだ。
(いきすぎた誹謗中傷や、犯行声明と取れる内容など、
他者の人権を侵害するものとなればその限りではない)
それらも弾圧する事なく、しっかりと受け止め、
その上で議論していく必要がある。

こっちは、先程の
「“表現の自由戦士”はエロにしか興味がない」に
反論する記事。エロを守る事の何が悪いのか、
エロに差別意識を向けていないか、という内容だ。

どんなコンテンツにも、それに携わって金を得て
飯を食う人がいる事を忘れてはならない。
そこに1銭たりとも払ってくれないどころか
キャンセルのせいで大損害を与えかねないような者の
言う事を果たして聞く義理があるのか、という話だ。

公衆の面前において、エロ・萌え・オタクコンテンツは
とかく目の敵にされがちなもので、
最近だと、いわゆる『AV新法』によって
女優さん達の失職が危惧されているという。
AV然り、そういう嫌われ者の規制から始まり、
エロ本雑誌や官能小説、ちょいエロ要素を含む漫画
(例︰ToLOVEる食戟のソーマゆらぎ荘等)、
注視しないと判らないレベルの些細なエロス
(例︰月曜日のたわわラブライブのポスター等)、
果てはエロくも何ともなければ、
どこに非の打ち所があるかすら理解に苦しむようなもの
(例︰マイメロディラーメン食べる家族の漫画等)
に至るまで火の手は広がっていく。

そうして何もかも燃やされた果てに残っているものは
廃墟と化した寂しい未来だけ。
そうならないためにも、そのきっかけとなりうる
エロ規制こそ許してはならないと思っている。

何より、誰かの『好き』なものが
誰かの『嫌い』という感情によって潰されるのが
僕達(同じ考えの人が沢山いる事がわかっているから
クソデカ主語じゃない)にとっては我慢ならないのだ。

言葉の誤用と詭弁

フェミニストの言う『性的搾取』だの『性的消費』
といった理屈にどんな考え方が含まれているか、
についてはこれらの記事に詳しい。
というか、ほぼ言いたい事を言われてしまっている。

本来“性的搾取”とは
・レ◯プ
・ヤクザが女性を風呂(風俗)に沈める
・児童ポルノを商売にする

など、性的なやり方で不当に利益を得ること。
ちなみに男性の被害者もいるらしい

「その絵によって誰が何に搾取されているのか?」
「性的消費はもっと意味がわからない」
「絵の女性を見てコンプレックスを感じる必要は無い」
これが大まかなツッコミどころである。

きょう日こんな言葉使ってる人の方が少ない気もするが
みんながこの造語のインチキさに気付き、
そういう人間を疑い始めた証拠と言うべきか。

そんな『性的〇〇』に次いで乱用されやすい言葉が、
ゾーニング』である。

“zone(区域)+ing”、つまり「棲み分け」を意味する。
これは本来「客層に応じて売り場を分ける」為に行う
お店側の配慮的な処置のことである。
本屋やビデオショップの“18禁コーナー”等がそれだ。

売り場に置く”前提で使う言葉、施す行為であるから、
売り場から消せ」という主張に使うのは間違い。
それはゾーニングじゃなくて“排除(リジェクト)”だ。

言葉の意味がわからない無知蒙昧なのか、
イデオロギーの為にわざと定義をネジ曲げてるのか…。

犯罪さえ起きなければ罪に問うこともできない

話を戻そう。
実際、エロい表現が
どういう形で
どの程度
影響を及ぼしているのかを調べていきたい。

この辺りの記事に大体の事が書いてある。

前者は「エロ作品の影響は“ある”」ものとして、
大事なのは性欲を抑制する(激ウマ洒落)
自制心倫理教育リスクマネジメント
そして代替品となるもの(ここではエロ本)である、
と述べている記事。

後者はエロコンテンツの規制性犯罪の増減
関係性のグラフに基づいて調査した記事。
このグラフにより、その代替品の効果を裏付けている
ついでに「海外の方が優れている!」などと唱える
世に言う“出羽守”フェミニストを論破する内容である。

早い話が「性犯罪を犯す代わりとして、
エロ作品を生み出し、それで性欲を満たした
」のだ。
男って単純だし、意外と理性的でしょ?

結果としてエロ本が抑止力となっているなら、
規制するメリットもさして無いだろう。
犯罪件数は少ないに越したことは無いはずだ。

実害が無いんなら、なんの問題もないだろう。
人間の自制心というものをナメないでほしい。

性的嗜好の自由もそう。
ロリコンにせよ痴漢にせよ、どんな性癖を抱えてようと
実際に過ちを犯さなければ誰にも裁く権利は無い。

2.あんた、その人の何なのさ?

そんな歌が昔あったんだがそんな事はどうでもいい。
これは、いわゆる『人の幸せが許せない
連中に関して言えること。

今年に入ってこれだけ類似したケースがある。

こんな事をする動機としては、
自分が不幸せだから、他人の幸せが堪えられない
というのが定説となっている。

確かあちらの界隈では、“男性に媚を売る女性”を
名誉男性などと呼んで貶していた。
ちょっとでも男性の肩を持つ言動をすれば
即座にそう認定され、袋叩きに遭っていた。
かつては辻希美さんや、春名風花さん等が
そんな扱いを受けていたという。

本当に最低だと思う。
関係ない赤の他人に何様のつもりなのだろう。
男女問わず、人が幸せを得る権利を求めるのが
フェミニズムというものではなかったのか?
人を好き勝手に誹謗中傷して不幸せにして
何がフェミニストだ、何が「女性を守る」だ。

世の女・子供が不幸でなければ、自分達の飯の種に困るから、叩くのをやめられないのだろうか?

藪をつついて蛇を出すな

誰かが波風立てさえしなければ、
無辜の人々が炎上に晒される事も無かった。
これのどこに燃える要素があるのか
燃やした当人以外には理解に苦しむものだ。

イラストにケチをつけられている場合もそう。
『温泉むすめ』も『ラブライブ』も、
フェミニストに目をつけられる何年か前まで
問題なくキャンペーンをやっていたそうだ。
変な人達に見つかってしまったばっかりに……
今度はいつ何が燃やされるか予測不能、回避も困難…
もはや災害じゃないのかアイツら。

関係ない他人がどうこう言う筋合いなんて無いのに、
いったい何がフェミニストをそうさせるのか。
似た例を挙げるとするなら、さながら
芸能人の不祥事に関して極端に冷酷になる人のようだ。
すべて「お前には関係ないだろ」で論破可能…のハズ。

3.差別・ヘイト発言をやめてくれ

なぜかフェミニストと名乗る人達の間で、
深刻な差別意識が根付いているようだ。
まるで“ミイラ取りがミイラになる”ように。

男性嫌悪者の邪悪な感情

今なお根深く遺る“巨乳差別”。
巨乳の女性がいかに生きづらいかを語っても、
自虐に見せかけた自慢、イヤミと取られてしまうのだ。

そして多くの巨乳女性が広告の仕事を降ろされ、
『宇崎ちゃん』のような巨乳イラストも、ひいては
巨乳でなくても、“スカートが鼠径部に貼りつく”など
何らかの“性癖”を呼び起こしうるイラストを
張り出す事すら許されなくなってしまう。

(一方で『anan』の“セックス特集”などは
ほぼお咎め無しだったりする点をよくツッコまれる。
この場合「アレがダメならソレもダメだろ」ではなく
ソレがセーフならアレも許してくれよ」という方が
表現の自由を守る為には大事な考えだと思う)

何故こうまで巨乳をはじめとした性的なものに対し
敵愾心を向け、嫌悪するのか。
魅力の無い女性のやっかみと言われれば
それまでかもしれないが、それ以上に
男が喜ぶから」という理由が根底にあると思われる。

今のフェミニズム・フェミニストは、
男性に対する憎しみを溢れされるあまり
もともと差別反対を叫んで活動していたはずの自分達が
今となっては最たる差別主義者であるとして
周囲からの悪印象を定着させてしまっているという
本末転倒な状況に陥っている。

できることなら、そんな連中には
どうか“フェミニスト”を名乗らないでほしい…
と言いたいところだが、逆に本来のフェミニスト像を
体現するようなノーブルなフェミニストの方こそ
絶滅危惧種になりつつあるのが現状のようだ。

女の敵は…

マイメロディのグッズが燃やされた事件。
悲しみに暮れる純然たるマイメロファンをも
連中は“ネカマ”などと罵倒する2次被害が発生した。
マイメロママの言う事が正しいと証明された一件。

例の台詞「女の敵は女」だけでなく、
男と女の事に、他人がとやかく言ってもね・・・
これも、前述したような、幸せそうな夫婦を叩く連中に
聞かせてやりたい台詞だ。

前述した『名誉男性』に代表される、
同性を貶す為の目を覆いたくなるような言葉の数々が
自称フェミの呟きに含まれているのが何よりの根拠。

フェミニストこそ真の女性の敵!
フェミニストは差別的発言をやめろ!

事情を知らない人からすれば、
まるで矛盾したような発言に思えるだろう。
どうしてこうなった。

4.正しいフェミニズムへの道

その活動に意味はあるのか?

フェミニストの、過去から学ばず同じ事を繰り返す
ワンパターンな言動を見ていて飽き飽きしている身から
言わせてもらえば、「不毛」の一言に尽きる。

たかが萌え絵が何だ。
それを規制して何か社会が変わるのか?
今までフェミニストと呼ばれる人達が
ポスターのイラストを非難してきたが、
それで救われた人はいたのか?

無関係の夫婦のツイートに憎しみをぶつけている連中も本来守るべき女性を『男に媚びる女≒名誉男性』などと
レッテルを貼り、誹謗中傷している連中にしてもそう。
そんな事をして誰が得をするのか?

千里の道も一歩からとは言うが、自分には
千里の道の上で地団駄を踏んで全く進もうとしていない
ように思える。

フェミニストの話題がTLに出る度に、
またかアイツら」「いい加減にしろよ」という
感想が第一に出てくるようになってしまった。
皆も考えは同じなようで、
“フェミニスト“は忌むべき存在であるという認識は
今や共通のものとなってきている。それが証拠に、
Twitterで“フェミニスト”とちょっと検索するだけで
それらに批判的なツイートがゴロゴロ。
現状フェミニストに対する期待値は皆無に等しい。

甘っちょろい戯言でも、真実になってほしい

“フェミニスト”という言葉の意味を
いま一度調べてみよう。

フェミニストとは
女性の権利を尊重し男女不平等の解消を唱える人。
女性に優しく接する男性。

記事の最初で述べた“『男女平等を掲げる』”は1、
“『女性に優しい』”は2の意味を指すようだ。

だが今となってはどうだろう。
所感としては、
自分を女性の全てか何かと勘違いし、
「女性である私が不快に思うのだからこれは不適切!」
という言い分を通す為に誰かや何かに噛みつく女。

①に与して、オタクなどの男性を貶し、
「自分は他の男とは違う」事をアピールしている男。
フェミ騎士。ち◯ぽ騎士。

と言ったところだろうか。

現在世間に蔓延る『“自称”フェミニスト』、
『似非フェミ』『ジェンダークレーマー』
『お気持ちヤクザ』(etc…)を『真のフェミニスト』(『フェミトー』さん等がそれにあたると思っている)
として批判する事こそ、
フェミニズムという思想にとっての、
せめてもの名誉挽回に繋がると信じている。

綺麗事だなんて百も承知。
けれども、きっといるはずだ。
反社会的クレーマーにフェミニズムという思想を
穢されているのが許せない、という人が。
そんな人達で『真のフェミニスト』を
名乗ればいいのではないか、と気付いたのだ。

みんなで目指そう、真のフェミニスト!

総括
・表現規制も人を叩く事も不毛

言葉の意味を捻じ曲げて使う人間は信用しない
・クレーマーの身勝手で社会を変えさせてはいけない
・好き嫌いは自由、でも他人に強制するな
・一番大事なのは『人に迷惑をかけない』こと


【反省】
フェミ問題に興味を持って間もない初心者の人達に
見てもらう為に、このnoteを書きました。
記事を書くのも初めてなうえに、
色々な問題をなるべく多く凝縮して
一本の記事にしようとしたため、長過ぎないか、
また纏まりの悪い内容になっていないか心配です…。
今後も随時、追記・修正していこうと思います。
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