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読書

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読書の感想を載せた自分の記事をまとめています
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記事一覧

このGWに考えたこと ~映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』ほか

今年は、GW中、宗教がらみで考えさせられることが重なりました。 その1 映画『エドガルド・…

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春と冬がせめぎあうとき

福寿草に水仙、クロッカス… 寒さが残る早春に咲く花は、明るい黄色が多い気がしませんか。 と…

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『いつかたこぶねになる日』~「漢詩の手帖」を読む

新聞の書評欄で知って気になったので、図書館で予約して読みました。 南仏ニース在住の俳人・…

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今更ながら読みました『裁判官の爆笑お言葉集』

2007年に出版され、巷で話題になった新書『裁判官の爆笑お言葉集』をやっと読むことができ…

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秋の香りと、イタリア仕込みの分析と…

異常な暑さがようやく収まり、秋らしくなってきました。 私の住んでいる東京近郊では、金木犀…

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光あれ ~『テート美術館展』と小説『神の棘』~

「光あれ」と神は言われた。すると光があった。 旧約聖書、創世記の有名な一節です(語順をち…

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島田雅彦「パンとサーカス」を読了

政治的関心を失った民衆には、食料(パン)と見世物(サーカス)を与えておけば支配は容易い。 戦争、犯罪、天災、疫病――どれもがサーカスとなる。 不正隠蔽の犠牲となった父親の復讐を果たすため、CIAエージェントになった男は、 日・米両政府の表と裏を巧みに欺き、いつしか日本国民の仇をとる。 ヤクザの二代目、右翼のフィクサー、内部告発者、ホームレス詩人…… 世直しか、テロリズムか? 諦めの横溢する日本で、いざ、サーカスの幕が上がる! 「私の暴走にどうかお付き合いください」 ――島田

同志少女よ、敵を撃て / ウクライナ国立バレエのダンサーたち

「同志少女よ、敵を撃て」。 第2次世界大戦中、ソ連では女性だけの狙撃小隊が組織され、対ド…

人間のすべてが「嵐が丘」にはある~ブログより再録 & 推し活

すっかり秋も深まってきましたね。 空気が澄んで、部屋の窓から富士山を遠くに臨める朝も増え…

アルマーニのカフェでお茶を飲みながら

8月も最終日、夏の終わり(暑さはまだ当分続きそうですが)と新しい月の始まりの区切りを楽し…

敗戦を挟む77年の重み ブログより再録「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」

77年目の「終戦記念日」です。 明治維新から77年後の敗戦。 富国強兵・殖産興業を掲げて、…

木は森に隠せ!?

この一ヶ月ほどの日本社会(言うまでもなく特に政界ですが)の状況を見ていると、タイトルの古…

損得・効率・世間体!? より 安らぎ・愉しみ・心地いい♪

 「半沢直樹シリーズ」や「下町ロケット」などで知られる小説家、池井戸潤さんの「最終退行」…

ブログより再録その1 須賀しのぶ「革命前夜」

 10年余り投稿を続けた「ウェブリブログ」が閉鎖されるのを機に始めた、このnote。ブログに投稿した記事の中から、投稿から間をおいても、しばしば閲覧されている記事をさかのぼってピックアップし、再録していくことにしました。  時候の挨拶的なものなどは適宜カットして載せます。  まず一本目は、今年の6月4日に投稿した「1989年の出来事」と題した記事を。  以下再録  6月4日は、1989年に中国・北京で起きた民主化運動の弾圧事件、天安門事件から、ちょうど33年です。