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ザッツ・エンターテインメント

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映画、美術展、音楽、舞台などのエンターテインメントの感想を載せた自分の記事をまとめています
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記事一覧

このGWに考えたこと ~映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』ほか

今年は、GW中、宗教がらみで考えさせられることが重なりました。 その1 映画『エドガルド・…

藤色に包まれて(^O^)

洋の東西を問わず、古来、高貴な色とされてきた紫。 淡い青みを帯びた紫色の花、藤も、何とな…

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白金台でアート散歩 ~東京都庭園美術館&松岡美術館~

今日は初夏の日差しが降り注ぐ白金台にて、東京都庭園美術館でアールデコ建築を、松岡美術館で…

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観劇感想『GOOD-善き人-』

杉村春子の『女の一生』 山本安英の『夕鶴』 これらに比肩しうるような「俳優と戯曲の出会い」…

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小さきものは、みなうつくし ~ 枕草子

「何も何も、小さきものは、みなうつくし」 「枕草子」の一節ですね。 古語で「うつくし」と…

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映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

映画『戦雲(いくさふむ)』を観ました。 <作品紹介>(映画の公式サイトより) 沖縄本島、…

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春の涙:木島櫻谷、大倉集古館、OHANAMI KITTE、そして…

先日、六本木に出かけて、小さな美術館をハシゴしました。 まずは泉屋博古舘東京の『ライトアップ木島櫻谷』展。 大正期を代表する日本画家、木島櫻谷を取り上げた展覧会です。 自然や動物を写生した作品が中心ということで、自分の好みに合いそうだなと思って出かけました。直感が当たり、見入ってしまう作品がいくつも。 四季を連作で描いた大屏風が、とりわけ見事でした。   麗らかな空気が漂う、柳に桜   尾形光琳より写実性を感じる燕子花   装飾性豊かで色彩感覚もヴィヴィッドな菊   凛と

映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

ピエール瀧主演の映画『水平線』を観ました。小さな映画館の殊の外小さなスクリーンながら、ぎ…

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不滅のマエストロと、不二のコンマスと、不屈の求道者ピアニストと♪

先の週末、3連続でクラシック界の名演に心を揺さぶられました。 全てテレビ(NHK)でではあり…

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早春の上野公園で美術館をはしご♪

上野の東京都美術館で開催されている印象派展 モネからアメリカへ~ウスター美術館所蔵~を観…

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大泉洋リサイタル~「『大泉洋』というジャンル」の本領発揮

『生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル in 武道館』と題して、昨夜行われた公演の、ディレイ・…

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映画『コット、はじまりの夏』~瑞々しい感性が芽吹くとき~

とても繊細で瑞々しく、詩情豊かな映画を楽しみました。 アイルランド映画『コット、はじまり…

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『癒やしの日本美術』展@山種美術館

2024年観劇初めの『オデッサ』に続き、美術展初めに出かけました。 恵比寿の山種美術館で…

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三谷幸喜の新境地:『オデッサ』観劇

当代きっての人気劇作家の一人、三谷幸喜の3年半ぶりの新作『オデッサ』を池袋の東京芸術劇場で観劇。 運よく、俳優たちの表情がよくわかる良席を確保できたこともあり、とても楽しめました。 何を書いてもネタバレになりそうですし、事前情報は入れない方が楽しめると思うので、話の筋には触れない、抽象的な感想のみにとどめますね(敬称略)。 まず、異色の分野を開拓して、これほど笑いの絶えない舞台に仕立て上げた三谷幸喜の力量に感服です。 『東京サンシャインボーイズ』時代の、笑いを追求する作風を