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冬の薔薇のように…

東京のよみうり大手町ホールで公演中のミュージカル『ジョン&ジェン』を観てきました。以下、若干のネタばれありです。

濱田、田代バージョンのチラシ
新妻、森崎バージョンのチラシ

暴力的な父と従順な母の元、寄り添い助け合って生きる、6歳差の姉と弟、そして後に生まれる姉の息子(弟の名を継ぐ)。
その愛憎と絆を描く二人ミュージカルです。
出演者が二人のミュージカルという以外、情報を入れずに劇場へ。
姉のジェン役は濱田めぐみと新妻聖子、ジョン役は田代万里生と森崎ウィンの、それぞれダブルキャストで、4通りの組み合わせで上演されています。私が観た回は濱田・森崎で、頼ったり反発したりする二人の関係性がとても自然に見えました。
家庭内暴力とか戦争とか予想外にシリアスな題材を、芸達者な二人の芝居歌と行間を考えさせるセリフで、かみ砕いて見せてくれたという印象です。

舞台上に、正方形に近い大きな台が置かれて演技空間となり、役者が台から降りると、左右の薄暗いエリアを着替えや待機の場所として使います。
生演奏を聴かせるミュージシャンたちも、下手側の、客席から見え隠れする位置にいました。

正直なところ「何度も観たくなる」タイプのミュージカルではないとは思いましたが、終盤のめぐさんの歌に込められたエネルギーには圧倒され、今年最後の観劇にふさわしい作品でした。
よみうり大手町ホールには初めて行きましたが、赤茶色の木材を多用した、落ち着きのある空間で、好きなホールだなと思いました。
席の位置も、縦方向でいうとほぼ真ん中、サイドブロックの通路側という、なかなか見やすい場所で、ノンストレスの観劇でした。


この日は、スマホを忘れて出かけてしまったので写真がありませんが、私のお出かけにつきものの「美味しいもの」をご紹介しておきましょう。

せっかく大手町に出かけたので、奮発してパレスホテルのバー・ラウンジ
『プリヴェ』の『マロン・シャンティイ』です♪
よく似たデザートに東京會舘の『マロン・シャンテリー』があって、好みがわかれるところですが、私は断然『パレスホテル派』です。
ドリンク付きだとお値段は「かなり上等なランチ」を超えてしまいますが、八分立て生クリームの上品なクリーミーさと栗のほっこりした甘みのコンビは絶品だと思います。

さて。今日の締めは、先日近所を散歩していて見つけた冬の薔薇です。
色も形もとても綺麗。
その適度な明るさとしなやかな強さが、めぐさんのジェンを思わせます。
一人の女性として、こんな存在でいられたら理想なんじゃないかしらん…。

開きかけのつぼみ
開き加減が絶妙


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