大地の息

山は流れ、海は咲いた。
雲は踊り、音は揺れた。
涙は流れ、笑顔は咲いた。
君は踊り、僕は泣いた。
罵倒は響き、悲鳴は聞こえない。
命は沈み、消えた。
正解は沈み、謎が浮かんだ。
山は言った。ここではないと。
決してここではないと。諦めるなと。
まだなんだと。背中を押すような雑言。
夢は消え、現実に嘆いた。
大人は才能というデータを削除し、
子供は才能というデータを削除されたからと
再生しようとしない。
惨めな争いに海は言うだろう。
諦めろ。そう言うだろう。
不毛な争い。諦めない眼が見えない。
面倒なら諦めろ。負けとは言わないと。
海は言った。
何も間違いでは無く、何も正解ではない。
諦めは惨めな手段であり、時に得策となる。
人生は走馬灯を豊かにするための物である。
走馬灯で笑えば、彼の涙も、きっと。
そう、彼の涙は海の雫にしかならない。
助けてという声は響かない。助けての数は笑った回数の倍、綺麗事は吐き捨て、今日も死に近づく
だから綺麗なんだ。
四季折々毎日変わっていく景色を見て何を思う。
君は何を思うのか。

君の涙も落ち行く先に待ち望むは笑顔。
クソも笑い飛ばす。何も怖くない。

そうすれば大地は息をする。
すうううと息を吸って
笑い転げる。君の惨めな人生を
大地は笑い転げる
笑ってくれる。笑える人生とは素晴らしい事だ。
いじめられてる君が面白くて仕方ない。
これは捉え方の違い。本人は何を笑っているのか疑問に思うだろう。そして腹立たしく感じるだろう。だが面白い。それでいい。君はそれでいい。
だが本当にそれでいいのか。
涙も笑顔も紙一重。
人の不幸は蜜の味と言う。
君の涙の味はどうだろうか。


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