見出し画像

クラスの問題社会問題

こだぬきずの懇談行ってきました。
前回の投稿で息子こだぬきが「先生だいっきらい」と書いて提出したことをお話しました。

その後、どうなったのかしらと気にしてくださっている方もいらしたと思います。ありがとうございます。

懇談には行って来たのですが、私たぬきち、酷い咳に悩まされ、途中発熱するなどで、絶不調でございました。咳の惨さを例えるなら、咳というより怪獣が吠えているという状態で、また頻繁に咳すぎて脳の血管に圧がかかりすぎ、こめかみを抑え頭を抱えながら咳き込むという有様でした。服薬し、ようやく調子戻りつつあります。

懇談は、冒頭息子の学習習熟度についてのコメントから始まり、早々に、クラスの男子と女子の間で軋轢があり、それを解消するための話し合いの時間を持ったこと、その際に、自分の意見を言いにくい男の子達の声を拾い、息子こだぬきが代表して意見したことについて教えてもらった(やるな息子)。

その後、休み時間に絵の得意な友人とイラストを書いて楽しんでいる様子を話してくれ、最後に「こだぬき君は私のことが嫌いなので、描いた絵は見せてくれないんですが」と締めくくった。

(先生嫌いって伝えられた事は受け止めているようだ)

先生としては、「低学年とは違って4年生ってそういう学年かなって思って様子をみてます。」とのこと。

懇談より時間を少し遡る。
学校での様子をほとんど話さない息子から情報を聞き出すことは難しいので、以前学校での様子を教えてくれた保護者の方に聞いてみたところ、「先生に意見を言いたくても言えない子がいる。そのために目安箱(とは言ってなかったが)を設置した。しかし、意見は集められるだけで、改善はされなかった。」ということらしい。

どうやら、息子こだぬきはその目安箱に「先生きらい」と書いて投函した様子。ただ、たくさんの男子が同じように「きらい」と書いて投函したようで、先生もショックではあるが、世論として受け止めているようであった。

また、別の行事があり、たまたま一緒に係をすることになった同じクラスの保護者がいたので、聞いてみたところ、「うちの娘は、正義感で不真面目な男子を強い口調で注意していた。同じような調子の女子が他にもいて、男子と軋轢が起こった。家でも強く言うことは控えるよう諭し、今クラスは落ち着いていると聞いている。」とのことであった。

なんでこんな探偵のように、一つずつ手がかり集めてるんだ?と思いつつ、拾い集めたピースを繋げで見えたのは、いちクラスの小競り合いというより「社会問題」だった。

ある「正しさ」の名のもとに、そのルールからはみ出たものを強い口調で叩きのめす。

それに対して同じように強い口調で対抗する勢力と、意見を言えずに押し黙る者たち、そして傍観者もいるに違いない。

ネット上でよく眼にするやり合い、まさに「炎上」ってやつ?些細な火種も一度炎上してしまうと、種となる家屋を燃え尽くすまで徹底的に続く。

江戸時代の火事なんかだと、大工が駆けつけて隣の家を叩き壊して類焼を防ぐなんてこともしたようだが、騒ぎたてる周りの人間をゲンコツやって黙らせるなんてことは今の世の中じゃできるはずもなく。

燃えるものがなくなって、灰になるまで燃え広がる。それは、逆に燃え尽きるのを待つしか術がないとも言える。

ルールを守らない男子が悪い
女子だって守ってない時もある
口汚く注意するのは間違っている
できないものには強く注意する必要がある
注意されないよう、ルールを守ればいい

烈火のごとくぶつかり合って、立ち上がった炎も時の経過とともに鎮静化し消えたように見える。

先生や、保護者たちの話からは、きつい言い方での注意は控え、男子も授業態度に気をつけるなどし、クラスの軋轢は治まってきた。と捉えられているようだった。

しかし、その渦中で言われた「酷い言葉」に傷ついたままの子。
言いたいことはあったけど言葉にできずにに抱え込んだ子。
頻度は減っても、なお続く「口汚い発言」に辟易している子。
もいるわけで、到底終息なんかしていない。と考えている親御さんもいるようだった。

思いを口に出せないモノたちの心には、澱のように不満が残る。そうして友人が傷ついたままでいることをこだぬきは知っている。でも、どうしようもないことも感じているようだった。そんな思いが、「先生だいっきらい」という言葉に込められていたのかもしれない。

先生だいきらい問題は想像以上に難しい問題だったことを実感したたぬきちでした。

サポートは活動の励みになります!ありがとうございます😊いただいたサポートは恩返しではなく恩送りとして循環させていただきます〜✌️