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チラシデザイン対決をした時の話 後編

こんにちは。

↓〈前編〉はこちら
https://note.com/vast_tern311/n/nea94bbcb141d

チラシデザイン対決の結果

プルルルル・・・プルルルル・・・・・

私「はい、〇〇会社△△です」

電話の主「あのぉ、ポストにチラシが入ってたんですけど〜」

私「はい、どのようなチラシでしょうか?」

電話の主「のれんの・・・やつです」

わたしはピンときました。
チラシデザイン対決で
私が作ったチラシデザインの特徴そのものだったから。

電話の主は飲食店を経営されている方で
ポストに入っているチラシを見て
「チラシをお願いしたい」と問い合わせてくれたのです。

ひとまず営業マンに繋ぎ、
後日正式にご契約いただきました。

さてさて
50枚ずつ、計100枚のチラシのポスティングをして
問い合わせがあったのはなんと
この1件だけでした。

そう、このゲスな戦い
私が勝ってしまうという結果になりました。

しかし社長の反応は
いかにも面白くないという表情で
「ふーん、意外やったな」の一言だけ。

おそらく、B君が圧勝で
「ほら、お前のデザインはやっぱりセンスない」
って言いたかったんでしょうね。
(あれ、もしかしてワタシ嫌われてた?)

とまぁ、そんな感じで
勝敗が決まった後も何も変わることなく
忙しい日々は過ぎていきました。

あの日。

「お前はセンスがない」と
(デザイン未経験の)社長に言われ続けていた私ですが

実は、対決用のチラシデザインを作ったあの日
私は密かに作戦を立てていました。

◎営業さんがランダムにポスティングをする

ということは
営業中、もしくはランチや飲み会へ行った際に
“ついでに” チラシを
配ってくるんじゃないかと思ったんです。

だって、営業さんだって面倒ですよね。
余計な仕事を増やされているのですから。

そこで私はチラシのターゲットを
営業さんたちがよく行っているであろう
「居酒屋」に絞りました。

暖簾のイラストにキャッチコピーをのせて
居酒屋メニュー風の和風な木の板に
「チラシ」「ポスター」「パンフレット」
「0,000円〜」みたいなデザイン。

その作戦が功を奏したのかどうか?
実際のところはわかりませんが
狙い通り
飲食店さんから依頼が入ったのは事実です。

ちなみにB君は、欧文を多用した
海外の雑誌のような
オシャレデザインを作っていました。

もし、営業さんが
高級ブランドショップによく行くような人たちだったら
結果は変わっていたかもしれませんが。

たとえ運だとしても、勝ちは勝ち。
勝負ごとは苦手だけど
そりゃー負けるよりは勝つ方がいいわけで。

オシャレならいいってわけじゃない。

19歳の私には
そこまで深く考えることができなかったけど

このデザイン対決の結果は
デザイン=オシャレ(センス)ではないということを
証明しているのではないかと思います。

当時ダサいダサいと
馬鹿にされたことが悔しくて
いまだにダサくならないように
細心の注意を払ってデザインしている私。
(もはやトラウマ)

でも、ダサいとかオシャレとか
一言で片付けられるほど
デザインは単純なものではないはずです。

・ターゲットの未来
・伝えたいメッセージ

それらをより鮮明にわかりやすく整理することで
響かせたい相手に響くデザインができる。

いくらオシャレだって
機能性が伴っていなければ
真冬にビキニで歩いているようなもの。

そんなの
私は心からゴメンナサイです〜〜〜。
うー寒い寒い。

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