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ドイツ暮らし「家族帯同ビザ」で働くことは可能なのか?

はじめに

みなさんこんにちは、Ramawayです。
先日、以下のようなご質問を頂きましたので、記事にまとめてみました。


Ramawayさんは帯同ビザでドイツへ来られたということですが、
ドイツで働くことは違法にならないのでしょうか?
私も働きたいのですが、どのように調べたらいいのかが分かりませんでした💦
教えていただけると嬉しいです<(_ _)>

ご質問、ありがとうございます!


結論

働けるかどうかは、滞在許可証によります
駐在で来られる方はそれに加えて、会社の規定も確認する必要があり、
会社がOKなら働けます。

なぜ配偶者の会社に確認する必要があるのか?

自分で確定申告するならいいですよって
言ってくれる会社もあれば、
NGとしているところもあるから
です。

駐在でドイツに来ている方で、帯同は全員就労不可能!と
思っていらっしゃる方が多い印象を受けますが、
厳密にいうとドイツの滞在許可は働けるけど、
駐在してる会社がNG出しているパターンが多いのだと思います。

帯同者が就労不可の理由は憶測ですが、
会社が税金周りで管理コストが増えるのを懸念してるからだと思います。
駐在員の場合は、日本の給与と現地での給与が二重で発生していますので、こちらで帯同のご家族が働いてしまうと、社会保険料やら所得税やらの金額が上がってしまう、そのあたりをよしなに計算してくれているので、色々ややこしいことになるのかなと。

帯同のご家族が働けない分、現地で生活に困らないよう家族手当を渡しますよ~という立て付けなのかもしれません。

ただ、なかには自分で確定申告するならOK、という会社もあるので、
全部の日系企業がNGというわけでもないようです。

この辺りは実際に会社に聞いてみないと分からないことだと思いますので、駐在が決まった段階で就労を希望しているのならば、お早めに相談してみるのが良いと思います。


滞在許可証での確認方法

外国人局からもらった滞在許可証で、就労の可否が確認できます。

ちなみにご自分の滞在許可証の種類を確認したい場合は、
「ART DES TITELS / TYPE OF PERMIT」「ANMERKUNGEN / REMARKS」に記載されています。

例)Ramawayのケース
Aufenthaltserlaubnis
§ 30 Ehegattennachzug. 1 S. 1 Nr. 3g
私は「EUブルーカード保持者の家族に与えられる滞在許可」を
取得しています。

滞在許可証の表面

就労OKかどうかは、
裏面の「ANMERKUNGEN / REMARKS」を見ればわかります。

Erwerbstätigkeit erlaubt
(有給雇用の許可)

滞在許可証の裏面


働くうえで注意しなければいけないこと

ドイツの税金、社会保険は高いということを念頭に入れなければいけません。(世界で北欧の次に高い)

言葉を濁さずに記載すると、
中途半端に働くなら、働かないほうが良かったかも…
となりかねないので、働き始める前に、ドイツの税金制度は知っておいた方が良いかなと思います。

一番考えるべきは所得税です。

ざっくりお伝えすると、ドイツには所得税額を決める、
7種類の税金クラス(Steuerklasse)があります。
日本と同じく収入に応じた累進課税なのですが、それに加えて
「独身か?既婚か?ひとり親か?」というところで課される所得税額も変わります。(びっくり。少子化対策の一環でしょうから文句は言えない)

既婚 or ひとり親でお子さんがいらっしゃるご家庭が
控除額などの優遇が一番多い仕組みになっています。

既婚で共働きの場合は、ライフスタイルによって税金的に有利なクラスを2パターンから選択することができ、確定申告を夫婦合算にするか別々にするかも選ぶことができるのですが、収入差がある場合は夫婦合算で確定申告したほうがお得です。
ですが、そうなると自分がちょっと働いてしまって、税率がガクンと上がってしまった…!保険料も高くなった…!なんてことが起こりえるのです。

配偶者の収入にもよりますが、ミニジョブやミディジョブというパートタイムでの雇用もあるので、そういったところでうまく工夫したほうが、最終的税負担が減り手取りが増えた、なんてこともあり得るのでこの辺りは一度検討したほうがいいかなと思います。

日本と同様、ドイツの税金制度はとても複雑です。
なので出来れば専門家に確認するのが一番良いと思います。
個人を相手してくれる税理士さんとか、税金相談をやっている業者さんもあると思いますので、相談してみてください。

我が家のケースということで別途税金周りについて記事を書こうと思っています。
COMING SOONです。


おわりに

いかがだったでしょうか?
他にもドイツの滞在許可証の種類や、
我が家が取得している「EUブルーカード」についてまとめている記事もありますので、もしご興味がございましたら見ていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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