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家族帯同ビザ(EUブルーカード保持者)の申請から受取まで

はじめに

みなさまこんにちは!Ramawayです。
今日は家族帯同ビザの申請から受け取りまでの流れをブログにまとめたいと思います。

今回、申請からeAT(電子滞在許可証)の受取までに8ヵ月かかりました…
ビザ申請についての全体的な話は以下の記事でご紹介しています。

ビザ申請にはどこの地域でもかなりの時間を要すると思います。
「・・・外国人局に問い合わせしてみたけど全然返信返ってこない!」
「私だけもしかして待たされている?ほかの人はどんな感じ?」
と私は非常にヤキモキしましたので、同じようにヤキモキされている方の不安を少しでも解消出来たらいいなと思いブログを書いています。


【免責事項】
・日本国籍を持っている方が読む前提でこのブログを記載しています。
・この記事は個人の体験をもとに記載をしていますので、必ずしも正確性を保証するものではありません。
・最新の情報を知りたい方は、各関連機関の情報を併せてご確認の上渡航ください。


家族帯同ビザとは?

便宜上そのような言い方をしていますが、ドイツでは「Aufenthaltserlaubnis(滞在許可)」という言い方をします。
そして滞在許可も、ご家族の就労許可がどのタイプかによっても必要書類や種類が異なります。
日本人同士でドイツに移住し、帯同ビザを取得するケースです。

ドイツ在住の第三国の国籍を有する人と結婚している場合や、一緒にドイツに移住する場合、または第三国の国籍を有する未成年の子の親で、ドイツで就業可能な永住許可取得を希望する場合は、滞在許可をビザの形で取得する必要があります。

家族帯同ビザについて(第三国の国籍を有する配偶者または子が同行する場合)

ドイツに在住するドイツ人と結婚しドイツに住む方はまた別の滞在許可になります。


前提

住まいはどこ?

Düsseldorfのお隣、Neussという街に住んでいます。
滞在許可の申請の管轄は、
Neuss Ausländerbehörde(ノイス外国人局)です。
Neussの場合、役所と外国人局が同じ建物内にあります。

滞在許可の種類は?

私は「EUブルーカード保持者の家族に与えられる滞在許可」を取得しました。

実際の滞在許可証はこんな感じ

滞在許可の種類は、
「ART DES TITELS / TYPE OF PERMIT」「ANMERKUNGEN / REMARKS」に記載されています。

Aufenthaltserlaubnis
§ 30 Ehegattennachzug. 1 S. 1 Nr. 3g

ちなみに、EUブルーカードの家族は就労OKです。
フリーランスとしてでも、会社員でもなんでもOK。
EUブルーカード本人は会社に紐づく滞在許可なので、転職する場合は届け出が必要ですし、副業もNG。なぜか家族の方が自由度高いです。

実際の滞在許可証はこんな感じ

就労OKかどうかは、
裏面の「ANMERKUNGEN / REMARKS」を見ればわかります。

Erwerbstätigkeit erlaubt


滞在許可証をゲットするまでにやること


STEP1 必要書類を用意する
STEP2 申請の予約を取る
STEP3 申請する
STEP4 滞在許可証を受け取る

私の体験談

STEP1 必要書類を用意する :2週間
STEP2 申請の予約を取る ~ STEP3 申請する:6.5ヵ月
STEP4 滞在許可証を受け取る:1ヵ月

STEP2、STEP3で6.5ヵ月かかっています…(笑)
今回遅くなった要因は以下でした。

  • 引越しをしたため、夫と私で申請場所が異なり役所間の連携に時間がかかったこと

  • 外国人局の私の担当官が日本人の受入に慣れていなかったこと

夫はデュッセルドルフで就労ビザ(EUブルーカード)を申請し、
その後ノイスに引っ越したため、管轄が異なるので個人情報を役所間で受け渡す必要があるとのことで、この受け渡しに半年以上待たされました…。
遅すぎる…

申請出来た後は割とスムーズで、4~5週間後に電子滞在許可証ができるからね~と言われ、1か月くらいで受取ができました。

教訓
滞在許可申請中に引っ越しすると面倒なことになる
滞在許可の申請は日本人の受入に慣れている大きい街でやったほうがいい


STEP1 必要書類を用意する

外国人局の公式サイトで必要書類を確認できるのですが、
申請する滞在許可の種類によってケースバイケースなので
最終的には外国人局に問い合わせをして、必要書類を用意することになると思います。

私がEUブルーカード保持者の家族に与えられる滞在許可を申請する際に、
ノイス外国人局に要求された書類は以下の通りです。

  • Nationalpass(パスポート)

  • ein biometrietaugliches Passfoto(パスポートサイズの証明写真)

  • den deutschen Krankenversicherungsnachweis(健康保険証 原本)

  • ggf. einen Dolmetscher, wenn Sie der deutschen Sprache nicht mächtig sind(ドイツ語が話せない場合は通訳者を用意)

  • die Gebühr in Höhe von 100,00 € in bar oder mit EC-Karte(現金100 EURまたはECカード)


アポスティーユと認証翻訳付きの戸籍謄本は必要?

日本で書類を作成し持ってきましたが、私は必要ありませんでした。
州や地域そして担当官(笑)によって求められる場合があると思いますので、ご確認ください。

担当の方に「本当に要らないの?」と確認してみると、
DüsseldorfやNeussの場合、どうやら住民登録時に確認できているので不要とのこと。
※ 住民登録は外国人局ではなく役所の管轄なので別の方だったのですが、
私はアポスティーユと認証翻訳付きの戸籍謄本の提示を求められませんでした。ただ、登録時に戸籍謄本に記載のある内容(結婚した日付と本籍地、私と夫の出生地)は口頭でヒアリングをされました。

A1レベルのドイツ語能力の証明は必要?

私は必要ありませんでした。こちらは申請する滞在許可の種類によります。
EUブルーカード保持者の家族に与えられる滞在許可」の場合は不要です。

ドイツの法律でEUブルーカードの家族は語学証明は不要と定められているためです。

【法的根拠】
§ 30 Ehegattennachzug

FRAGEN & ANTWORTEN・MIGRATION UND AUFENTHALT・BLAUE KARTE EU

Müssen nachziehende Ehegatten deutsche Sprachkenntnisse nachweisen?


Nachziehende Ehegatten müssen keine deutschen Sprachkenntnisse nachweisen, um nach der Einreise erstmals eine Aufenthaltserlaubnis beantragen zu können.

BAMF - 連邦移民・難民局


STEP2 申請の予約を取る

予約の取り方も地域によって異なりますが、
Neussの場合は外国人局にメールで申請の予約をします。

私の場合は夫のEUブルーカードに紐づく滞在許可で、
既に夫は取得済みだったので、
外国人局が夫の書類を確認した後、予約日と追加で必要な書類の案内がありました。

「デュッセルドルフからまだあなたの夫とあなたの外国人ファイルが届いていないので、お待ちください」
というラリーを3回重ね、6か月が経過したのちに、やっとOKが出ました…
この間に1度外国人局も訪問しています。

これはどこの外国人局もそうだと思いますが、
申請当日は、事務処理を行うくらいで申請が通ることが決まった状態で訪問することになると思います。
なので、書類の審査は外国人局とのやり取りを行うこの時点でされているはずです。

必要な書類を事前に提出するか、申請当日に持ってくるかは地域によると思います。私の場合は申請当日に持って行きました。

外国人局の動きが遅くて90日超えたらどうなる?

一時帰国する必要もないですし、強制帰国にもならないとのことです。
ドイツの法律で、もうすでに申請を出していれば結果が出るまでに期限が切れてしまっても滞在できると記載があるからです。
DüsseldorfやNeussの場合、外国人局が仮のビザ(Fiktionsbescheinigung)を発行してくれるので、大体仮ビザを持っていて本ビザができるまで待つという方が多い印象です。

【法的根拠】
§ 81 Beantragung des Aufenthaltstitels


STEP3 申請する

外国人局に指定された書類を持って外国人局に向かいます。
当日は夫と、私たちはドイツ語が話せないので通訳さんも頼んで3人で向かいました。
通訳の方はロコタビで探し、依頼しました。

ドイツでは事前にメールでやり取りをしていたのにもかかわらず、当日追加で書類を求められた!とか、当日は事前にやり取りしていた担当官と違う人になって色々言われた!とか思わぬハプニングが起きるもの。

指定された書類だけではなく、
夫がEUブルーカード申請したときの書類一式、アポスティーユと認証翻訳付の戸籍謄本など、家にあるありったけの出せる書類をかき集めて持って行きました。

そして、弁護士さんが同行してくれているわけではないので、
担当官に変なことを言われたときにさっと出せる様、証跡となるものを調べて持って行きました。

  • A1レベルのドイツ語能力の証明の要否

    • 持っていなかったため、もし当日必要と言われたときに困るので、法律的に必要がないという旨をメモしてもっていきました。

  • 日本は特権国であり、ドイツに入国してから滞在許可を申請できる

    • 1度外国人局に訪問した時に、担当官が日本人の受入に慣れていない人だったため、日本が特権国であると知らず、「あなたはドイツで申請することはできない!法律で決められている!日本に帰れ!」と意味不明なことを強い口調で言われイラッとしたので、外務省のサイトをメモしてもっていきました。
      (今思い出しても腹が立つ。もちろん謝ってもらっていません。)

  • 今持っているビザの期限が切れても結果が出るまでドイツにいることができる

    • 過不足なく書類も用意していれば、外国人局の動きが遅いことが原因なのでこちらに非はないことの証明としてメモしてもっていきました。


色々構えていったものの、当日はかなりあっけなかったです。
滞在時間は15分ほどでした。

必要書類を提出

両手人差し指の指紋を採取

目の色と、身長を聞かれる

お金を払って終わり

1度外国人局に訪問していたときに色々とやり取りができたので、2回目は特に何も言われることなくスムーズに終わりました。

申請完了しましたよという書類と、領収書


STEP4 滞在許可証を受け取る

Neussの場合は予約不要でサービスポイントで受取が可能です。
サイトには色々と必要な持ち物の記載がありましたが、
受取時にはパスポートだけ見せればOKでした。

4~5週間後に出来るわよーとアバウトな案内をされ、
ちょうど4週間経ったときに自宅にeAT(電子滞在許可証)のPINコードが届きます。

PINコードが記載された書類

そろそろ出来ているかなあ~?というタイミングで
外国人局を訪問すると無事出来上がっていました。

Düsseldorfなどの大きい都市の場合は、
サイトからeATの受け取りステータスの確認をすることできます。
Ausweisstatus + 都市名
で検索すると出てくると思います。

受け取った滞在許可証はこんな感じです。


おわりに

長い長い道のりでしたが、これで外国人局にしばらく行かなくていいと思うと、とてもホッとしています。
これでやっと、ドイツで道を堂々と歩けます!!!

どなたかの参考になりますように…♡

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