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おすすめ制作法


文字数    2724文字
推定読了時間 約7分



この記事の目的

こんにちは、 vatikalです。
この記事では私のおすすめの制作物の作成法をお教えします。
結構有名なものもあるので、
「知ってるよ、こんなモン。偉そうに説明すんな」
と思うかもしれませんが
そこは温かい目で見てくれると嬉しいです。

1 MVP(Minimum Viable Product)

MVPを知っていますか?
その日一番輝いた人のことじゃありません
表題の()の中を見てください
Minimum
Viable
Product
って書いてあるでしょう
日本語にすると
実用最低限の機能を持った製品」
という意味になります

使い所と説明

説明は使い所を紹介したほうがわかりやすいと思うので使い所を紹介します

もしあなたが素晴らしいアイディアを考えたとします
例えば自動車を思いつきました
そこで何億円もかけて自動車の製造ラインを作って売り出したとしましょう
それでコケたらどうしますか
何億の負債ができてしまいます

そこでMVPです
MVPを作るときにまず「実用最低限の機能」という単語に注目しましょう
実用最低限の機能です
自動車の最も大切なアイディアは歩くより早いことでしょう。
そのことに需要がないとそもそも売れません

だから、まず自動車なくてスケートボードを売ります。
大した材料はいらないので数千円できるでしょう
スケートボードが売れたら自転車
自転車が売れたらバイク
バイクが売れたら自動車
としていくほうが早く躓けて後の数億円の負債を数千円まで抑えられるでしょう

要するに、アイディアの本質を捉えた小さなモデルを作って製品の価値を使って確かめるためのもの
それが、MVPの基本概念です

あなたは、いきなり大きなものを作ろうとしていませんか。
ゲーム制作なら仕様書を書いて見るだけでいいかもしれません、文書ならプロットを書くだけ
たったそれだけのことであなたのモノづくりは格段にレベルアップするでしょう




2 TRIZ (トリーズ)

TRIZを知っていますか?
TRIZとは、ソ連発祥の問題解決思考です
ソ連だからって、嫌悪しないでください
ソ連は世界初の人工衛星の制作や有人飛行をアメリカより早く達成し、
アメリカと技術開発競争で世界の第一線を走っていった国です
ソ連の問題解決思考は、きっとあなたにとって有意義な情報であるはずです
TRIZには、40個の発明原理が記されています。

例えば、
1  分割    ・・・空間、時間、モノを分割する
9  先取り反作用・・・あらかじめ反作用をためておく
24 仲介    ・・・作用を穏やかにする
35 排除再生  ・・・役目を果たしたものを排除し再生する
40 複合材料  ・・・複数の材料を使ってみる

40に近づくほど難しく、局所的に
1に近いほど簡単で、広域的に
なっていきます

使い方

なんかいいアイディアが思いつかなかったときに、この40個までのタイトルを一通り読んでみましょう。
「あっこれこれに使えそう」
アイディアがふってくるでしょう

使うのが難しいですが、これを使いこなせばあなたはまるで魔法使いのようにありとあらゆるアイディアを生み出していくでしょう

おすすめの本はこちら
Discover出版
トリーズの発明原理40」です

トリーズの発明原理40の商品写真
Discoverの商品写真から引用




3 未来逆算思考

未来逆算思考をしっていますか?
日本科学未来館に行った人ならご存じのことでしょう
この展示

日本科学未来館、常設展示、未来逆算思考のwebページより引用

説明するのが難しいので動画を見てほしいのだが
本当に面白い展示です

もうここ数年で3回日本科学未来館に行ったのですが、毎回毎回遊んでも楽しいし、ためになる展示です。
ただ見るだけでなく、能動的に頭にインプットできる展示がたくさんです
ぜひ日本科学未来館に行ってみてください

使い方

私の熱弁はおいておいて、使い方を紹介します

未来逆算思考の使い方は最もシンプルです
予定を立てる時に完成した姿を想像してください
そのためには何をしたらいいのか順番に書き出していって、現在までのロードマップを書くといった流れで使います

例えば、あなたが災害救助ロボットを作りたいとします。
まず何をすればいいでしょうか?
多くの人は今から考えがちでしょう



ロボットには足が必要だ、歩けるようにしよう

ロボットには人を抱きかかえられなくては
手を付けて、お姫様抱っこのように抱えて人を運ぼう……

実際に現場に出したら、ドアノブは壊れていて、手じゃ空かないし、
体制を保って歩けるような地面もない、抱きかかえるような高重心の姿勢に絶望的に合わない、しかも、火災の発生により部屋の上部には二酸化炭素が充満していて、抱えている人の命に危険が……
これじゃ本末転倒ですよね

じゃあ未来逆算思考を使ってみましょう

30年後の未来起こりうる災害を考えてみよう
・南海トラフ大地震
・都心部の大規模サイバーテロ

それで何が起こるだろう
・ビルや家屋の倒壊により、大量の人ががれきの下へ
・大火災の発生やバッテリーなどの化学物質の破損
・パニックになった人々が暴れだす
・サイバーハックによってインターネットや会社内の小規模ネットワークなどがすべて使えなくなり、誤作動を起こしだす
・ライフラインの破損により電気・ガス・水道が使えない

そのために求められるロボットの機能は?
・スタンドアローン(インターネットに接続されておらず単独行動する)
・どんな地面や状況でも行動できる足(六足・キャタピラ・飛行・スクリュー・ホバー)
・どこでも電気を生み出せる発電機や移動型のHUBがあり、ハブで情報共有、充電を可能にする……

こんな感じ、
ポイントはこうなってほしい未来を想像する
今回は、こんな災害があっても対応できるロボットってどんなロボット?
を考えていきました
このほうがより具体的で求めていたものが出来上がります
ただし、注意してほしいことは未来は変わります
スマホがなかった時代の考える2050年と
スマホがある時代の考える2050は違います
定期的に未来を見つめなおし、ロードマップを引き直すことが大切です
たとえそれがどんなに短期的なプロジェクトだったとしても

思いついたときに考えなしにロードマップを引いていませんか?
それで本当に計画が成り立つと自信をもっていえますか?

これを使えば、あなたは未来を予測し、確実にその未来を手繰りよせられるでしょう



総括

どうでしたでしょうか?
私もたかが15年しか生きていないのでこれを使えた機会は少ないです
でも、少ない経験の中から特に使えたものをpick upしたつもりです

これを使ってあなたの制作物がよりよくなることを
私は願っています
それでは

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