ブルーアーカイブ 近接武器妄想 ゲーム開発部(+ユウカ)

 こんな素晴らしい絵を見た。

 ブルーアーカイブの生徒たちは本来、それぞれが愛銃を持っている。私はミリタリーへの造詣が深いわけではないのであまりわからないが、ミリオタの知人が言うにブルアカの武器設定は「唸る」らしい。さておき、上の素晴らしい絵にうつる勇敢そうな女の子、名前をユウカと言うのだが、銃ではないものを持っている。双剣、いや双刃と言うべきか、SF味の強いデザインの近接武器である。この素晴らしい絵に感化され、生徒たちの近接武器を考えてみたくなってしまった。

 お節介焼きなユウカはたしかに小回りの利く武器がよく似合う。ミレニアムの校風に鑑みて、ブレードのようなメカニカルなものがいい。
 二次創作の、とりわけ体型をイジった作品におけるユウカはきっとハンマーや両手剣を振るのだろうけど、そのあたりは先生ごとに宗派の違いが出るだろう。私個人としては、生徒の体型をいじるのはちょっと先生としていただけないと思っており、あくまでもモモイの軽口やアリスの無自覚ディス、およびユウカ本人の乙女チックなモノローグとして体型ネタを楽しみたい。
 話を戻そう。ユウカにはコツコツとダメージを稼いでもらいたい。大きな敵を相手取ったときは、最初こそ予想外の角度から尻尾攻撃を食らうものの、予備動作をしっかりとおぼえて二度と同じ手にかからない。興奮や疲弊の状態変化にも目ざとく気づき、必要とあらば毒薬や閃光弾などを活用しつつ臨機応変に戦える子なのだ。一方で中型〜小型、および人型の敵と対峙したら徹底した受け身の姿勢で戦う。聞くと「数学も戦闘も、まずは観察から始まります」とのことで、基本的にはパリィ狙いのカウンター戦法をとり、ここぞと踏み込んできた相手の重心をズラす。振り降ろされた剣には刀身の曲線で応え、振りかぶられた槌には小手打ちで返す。一部から冷徹な算術使いと評されるだけあり実に落ち着いた戦いぶりである。しかし相手が自分とおなじ受け身タイプだと勝負を急いでしまうクセがあり、無理な仕掛けをあしらわれ敗北、というおっちょこちょいな一面もある。

 モモイとミドリにはやはり関連しあう武器を持っていてもらいたい。ゲーム中では、モモイはG3というライフルを、ミドリはそれを狙撃向けに仕様変更したG3SG/1という銃を持っている。どちらかがどちらかの上位互換というわけではなく、お互い似ているが別の強みを持っているという関係性で、まさに才羽姉妹である。
 明るく元気いっぱいなモモイと、落ち着いていて細やかなミドリ。ふたりが共闘するなら、パワーとテクニックで分担するのが自然だ。

 モモイが自分の背より大きなハンマーを持っていたらどうだろう。細めの柄に不釣り合いなほど大きな頭をつけた丸っこいフォルムのハンマーを持っていたら、どうだろう。遠心力を駆使して自らが振り回されるように戦うモモイ(竜巻のように回って雑魚を一掃したあとぐるぐる目でふらついている)、空中で縦に回転して怪獣の脳天にゴチンとお見舞いするモモイ(このとき跳び箱をとぶときのような体勢になっている)、ハンマーの頭のほうを地面に置いて柄の端に両手と顎をのせるモモイ(咲くような笑顔をしている)。どう、でしょうか。

 ミドリには槍なんていいんじゃないか。もともと持っている銃の先端部に見られるような装飾のあしらわれた槍。多勢には分が悪いが、単体の敵に対してはドットを打つように緻密に戦える。すばしっこく動き回る敵にモモイが苦戦しているところで、フットワークの要となる腱を正確に突くミドリ。お姉ちゃんっ!!今!!である。余談だが、ゲーム開発部のみんなで冒険しているとき、ミドリは槍を使って地面にマップを描くと思う。あるいはこれから戦う敵の弱点図。さすがミドリです!これならいけそう…だね…!ナイスミドリ!これがあれば楽勝だね!油断しないで、お姉ちゃん。である。


 アリスは勇者になりたいし、すでに光の剣スーパーノヴァを持っているのだから、近接武器でも剣を持つと決まっている。勇者のつるぎを手にパンパカパーン!とはしゃぐアリスの姿に落涙せずいられる先生などいない。卓越した身体能力をもつ彼女は正面からの戦いでは必ず活躍するだろうし、意外と戦闘センスもある。メインストーリーでの対ネル戦ではレールガンの巨大な砲身を振り回したり床を破壊したりと機転を利かせて立ち回った。名実ともにパーティの主役を張る、立派な勇者になれるはずだ。
 しかし、逆に、木の枝を持たせたいという願望もある。アリスが勇者になった姿も見たいけど、勇者を目指してがんばる姿も見守りたい。初期装備のアリスは「ここから始まるのだ」という希望を抱かせてくれる。木の枝を振り、鼻歌をうたい、柔らかな風吹く草原を歩くアリスを見たいというのは、わがままなオタク心だろうか。

 ユズの近接武器は難しい。内気で人見知りな彼女は、ロッカーに隠れたり段ボールに隠れたり、人目を避けることが多い。(とはいえアルバイトに挑戦するなど人見知りを克服しようとがんばっているところなので、あたたかく見守りたい。)そういう性格と近接武器の噛み合わせがあまりよくないようにも思える。
 ユズは臆病だが、時として大きな勇気を奮い立たせられる子でもある。あのネルと正面から対峙し、嘘でその場を乗り切った経験からもわかるだろう。また、ユズの動体視力や観察力は常人のそれよりも遥かに鋭い。格闘ゲームでチーターに遭遇した際はわずか数フレームの隙を見破り、トキの超技術装甲アビ・エシュフが被弾する瞬間をも見逃さなかった。そんな彼女には毒殺系の暗器、なかでも毒針のような軽量なものが似合う。素早さのある敵に対してはむやみに接敵せず遠くから観察、隙を見破り針を刺し、あとは隠れて待つのみである。毒針だけでは倒れないような大型の敵や針の刺さらない堅固な敵を単騎で討伐するのは厳しいが、麻酔針やマーカーを打ち込んだり、眼球や刀痕を狙ったり、パーティのサポートとしては一級の活躍が期待できる。


 ◆  ◆  ◆


楽しかったので他の生徒についても今度書きます。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?