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【フランス組曲】第5番 サラバンド 装飾音あり/なしで苦労するも合格 #124

実は発表会開催のかなり前に合格になっていた バッハ/フランス組曲 第5番 サラバンド。時間が経って記憶があいまいになってきていますが、記録のため、noteに書いておきます。

第2番のサラバンドを弾いたときにも思ったんですが、いまいちサラバンドって踊りのイメージがわかず、とらえどころがないなぁと思いながら練習してました。とりあえず先生の前で弾いてみると、先生のダメ出しは、

最後の部分の右手。弾けていないので、ここが弾けるテンポに落として全体を弾いてください。

とのこと。以下の部分ですね。

ただ、IMSLPにあったこの楽譜の赤枠部分がヘンレ版では違います。ヘンレのこの部分は、1オクターブ上でラシド・ドシラ・ラソファ・ファミレ・レシラ・ソファミと8分音符の音価6つごとに16分音符の3連符になり、次の小節の3連符2つ(レドシ・ミレド)にスラーでつながります。

普通に弾くとかなり速いパッセージで、同音連打部分もレガートに弾けないので、かなりバタバタした感じになってしまいます。これを先生が嫌がり、ちゃんとレガートに弾けるような速さで弾けよ、ということのようです。

ただ、ちゃんと弾けるテンポにすると、今度は冒頭部分から蠅が止まりそうなくらい遅いテンポになってしまい、そうでなくても遅いテンポのサラバンドが遅すぎて何を今弾いているのかわからないレベルになります。

「こんなに遅いテンポでいいんですか?」と先生に改めて聞いてみると、どうも想像よりもだいぶ遅かったみたいで、先生は「・・・・・・」と無言。しかたがないので少し速めて、曲が成立するくらいの適当に遅めのテンポにして弾くことにしました。そして、次のダメ出しは、

次回は、装飾音なしで弾いてください。左手の2つの旋律の響きを楽しめていないので。

このサラバンド、装飾音が複雑なので相当苦労して弾けるように練習してきたのですけどね。でも、仕方がありません。装飾音なしでさらいなおすことにします。

悪いことに、この曲の装飾音はかなり複雑なため、装飾音なしだといままで練習してきたフィンガリングを修正しなければならない箇所が出てきます。それがすごく嫌だったのですが、別の曲を弾いている気持ちで装飾音なしバージョンで練習しました。

で、次回のレッスンで装飾音なしで弾いてみたところ、

だいぶ響きを楽しめるようになりました。
でも、ここの部分はもう少しを気持ちを込めて。

と、楽譜に大きなハートマークを書き込んできました。

冒頭の同じ形のフレーズが5度上がって登場したので、気持ちを込めろということのようで、最近、先生はハートマークを書き込むのがマイブームっぽいです。しかし、人の楽譜に書き込むハートマークがでかすぎ。何だか残念な感じの楽譜になってしまい、逆にしょぼんとした気持ちになってしまいました。。。

いい感じに弾けてきたので、最後のパッセージに課題はあるものの、この曲はもうこれでいいかなと思っていたところ、

では、装飾音ありで弾いてみてください

と言われたので、「せっかく弾けるようになったのに、崩されるのはイヤです」と答えたら、それを先生は

私のせいなんですか? 私が崩しているんですか?

と怒っていました。
言ったことをやらない、あたしの言うことを聞かず反抗ばかりしている生徒だと、どうも毎回誤解しているようなので、

「装飾音なしに直すのにもフィンガリングを変えなくてはならなくて相当苦労しました。再度、フィンガリングを変えて装飾音ありに直すのにも時間がかかるんですよ。今すぐには弾けないし、無理してグチャグチャな指使いで弾いても意味がないし、それがイヤなんです」

と、説明。それで先生はやっと理解してくれたのか、次回に装飾音ありで弾いてくることになりました。

ほかの生徒は言われたところをその場ですぐ直して弾けるのかもですが、すべてがそういう生徒とは限らないはず。少なくても私はそうじゃありません。そういうデキない人の気持ちにもう少し寄り添ったレッスンをしてくれると毎回すったもんだせずに済むのですけどね。。。

それと装飾音なしで一度弾かせるつもりなら、譜読みする前の最初の段階で「まずは装飾音なしで弾いてくるように」と言ってくれれば無駄な練習をせずに済んだのになぁ、と思いました。

で、再度、装飾音ありで練習しなおす際に、先生の装飾音に対する毎度毎度のダメ出し(=装飾音が前に出ている)に対して、今回は自分なりに対策を立てました。

1つは、装飾音をなるべく上から入れる。例えば、下の赤い部分ですが、先生はラシラー、シドシーのように下から入れる派。

それをシラシラードシドシーと上から入れるようにします。モルデントのように上から下への動きのほうが私の場合、装飾音が前に出にくいことに気づいたためです。テンポが速いと先生の弾き方のほうが楽ですが、サラバンドはゆったりなので十分対応できます。

もう1つは、無理して最初から装飾音を入れずに音を伸ばしてから後ろのほうで入れること。例えば、下の図の赤枠部分は直前に16分音符があって弾きづらいので、いきなりミレ#ミレ#~とは弾かず、レ#~ミレ#ミレ#~と弾く。

こうすることで、装飾音が前に出てしまうことを完ぺきに防げます。

先生は装飾音が前に出てしまうことを非常に気にしますが、どのように弾くかについてはそれほどこだわりません。なので、今回の作戦を立てたところ、ほぼ装飾音に対するダメ出しはありませんでした✌️

最後まで、38小節の3連符の高速パッセージの同音連打部分をうまくレガートに弾くことはできず文句言われましたが、何とか合格になりました。

38小節部分は気が向いたら、あとで再度練習しておくことにします。
次はガボットになります。

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