#91 夏のピアノ発表会 2022が終わりました
note記事をしばらくサボっていましたが、その間、リハーサル、直前レッスン、夏の発表会と、無事終わりました。
今回、発表会直後に旅行に行ったり、私が夏休みを取っていた間にたまった仕事の案件に追われて時間が取れなかったりして、時間が空いてしまい、記憶もあいまいになってきてしまいましたが、振り返っておこうと思います。かなり長いですが。
ホールでのリハーサル
持ち時間15分のホールのリハーサル。やはり、グラズノフ/パストラルはホールのピアノで弾くととてもきれいに響きます。最初に音を出した瞬間に「おお!」と感動しました。暗譜に不安定さがあってところどころ間違えましたが、気分良く弾けました。
問題はワルツ。最後のコーダ部分で暗譜が飛びました。コーダ最初部分に戻って弾きましたが、再度完全ストップ。3回目で何とか弾き切りました。
以前から言われているのですが、コーダは最初からテンポを落として弾くこと。そしてallargandoで最大に盛り上がるところ以降のtranquillo pocoは、allargandoで落としたテンポのまま進め、とのこと。これが緊張しているとなかなかできません。。。
先生がコーダ部分のメロディをテンポを落として歌うのに合わせて、再度弾きなおし。それを2回やって、リハーサルは終了しました。
直前のレッスン
直前レッスンはいつもなら1回通して終わりの短いレッスンなのですが、今回は通常のレッスン枠いっぱい、みっちり弾きました。
まず前から悩んでいたワルツでの基本的なペダル。1拍目まで、2拍目まで、3拍目までのどのパターンで踏むか。リハーサル前は3拍目まではホールだと響きすぎるので論外で、2拍目まで踏むように言われてました。
しかし、これだと私の耳には3拍目で急にフレーズがブツ切れて流れが止まったように聴こえて気持ち悪い。1拍目まで、もしくは3拍目までのペダルならフレーズに違和感ないのですけど。あと、3拍目まで踏むのがワルツの流れに乗って、長いフレーズを一番弾きやすくはあります。
リハーサルでは、3パターン密かに試していましたが、どうもホールが響きすぎるせいなのか、2拍目までと3拍目までの違いがいまいち分かりづらい。1拍目までだと違いがわかります。
先生もこの期に及んでもうどうでもよくなってきたのか、
とのことです。いや、1拍目までのパターンにしようかな、と思っていたのですけど。。。どうやらこの部分は見放されたようなので、本番では自由に弾こうと思います。
パストラルのほうは、細かい部分ですが、赤枠の部分、しっかり和音を押さえてなく、弾きとばしていてもったいないとうことです。
この部分、左手の10度を分散で弾くのですが、ここをペダルに頼って、無意識にパッと指を離してしまっているようです。しっかり押さえてから、次の和音につなげるように修正します。
しかし、この部分のscherzandoとstringendoの弾き方って、最後までいまいちよくわからなかったです。先生には「ここはscherzandoですよ!」とよく言われましたが、先生自身も言葉でどう弾くか説明するのは難しいようで。
お手本で弾いてくれましたが、何だか酔っ払いのような弾き方で正直、聴いていられません。自分の好きな曲をこういう風に弾かれてショック。遠くの鐘がガランガラン鳴っているイメージのようですが。。。
ただ、先生のイメージにある程度は従うべく、私は羊飼いが連れている羊のカウベルのイメージで、控えめな音で弾こうと思いました。
本番
この日、有給休暇を取ってあったのですが、対応せざるを得ない急ぎの仕事が1件。VPNに接続しないと作業できない業務なので、発表会会場など出先でノートを持ち込んでは作業できず、自宅で待機してました。なかなかデータが届かず、イライラしながら待っている間、自宅のピアノを弾いてみましたが、
あれ、全然弾けない。。。
なんだか、各パートの出だしが暗譜だと頭に浮かばず、楽譜を見て弾き始めないと弾けない。しかも、その楽譜を見ての弾き始めも、何だか初めて譜読みするような、探りながら弾くような感覚。。。
暗譜で練習すると、そういうことが起こることもありますよね。大体一度寝て、翌日になると治っていることも多いですが。。。
でも本番は今日。これはアカンかも😱
やっと、データが届いて、ミスしないように急いで作業を完了して発表会会場へ。私の出番の前の部で弾く、先生の講師演奏にギリギリ間に合いました。上手の後ろの方の席に着きます。
先生が弾くのは「歌」の部分と「踊り」の部分の対比が対照的な小曲。「歌」はともかく、テンポがかなり速くて音数も多い「踊り」の部分は、先生レベルの演奏でも何だか音がボワボワとして、音の輪郭というか明瞭さが失われるんだな。。。と。
上手の奥の場所のせいなのか、このホールの特性なのか。結構、人も入っているのに。。。ホールの響きを加味した演奏の難しさを再確認しました。
で、自分の出番ですが、出番直前の舞台袖で先生に「楽譜を持ち込みます」と告げました。以前から、先生には、
と言われていました。要するに、暗譜が飛んでどうしても思い出せなくても、何とか捻り出して弾きとおせ。それでも、どうしても思い出せないときは、舞台袖に戻って、楽譜を確認しに来いということです。
私の場合、演奏が中断するだけでなく、何度も舞台袖に戻ることにもなりかねない。。。それはさすがにイヤだなぁ、と思っていました。
そして、今回は暗譜練習をしても初めから楽譜を持ち込もうと思っていたものの、それでも最後まで暗譜にチャレンジするかどうかで悩んでいました。でも、先生はどうでもよかったのか、あっさり楽譜持ち込みを了承。
パストラルのほうは、頭の中では暗譜がかなり不安な状態でしたが、ホールのピアノの音の響きの綺麗さに助けられて気持ちを持ちなおせました。最後は失敗してしまいましたが、何とか弾き切れました。自分の好きな曲なので、よかった。
問題のワルツのほうは、自宅で弾いたときと同じように、各パートの出だしのたびに思い出せずに止まり、楽譜を見て弾きなおすことに。それでも、楽譜を持ち込んだおかげで、舞台袖に戻ることも、リハーサルのように完全停止で数十秒無音のような事態は避けられました。
こっそり打ち上げ
発表会の後、大人の生徒用の“こっそり打ち上げ”がありました。私は今回、初参加です。
なので、興味を持たれたのか、いろいろ声をかけられました。ヴァイオリンの先生や主宰の先生からは「何でグラズノフの曲を選んだの?」という当然の質問もされました(私の先生からは今まで一度も問われませんでしたが)。主宰の先生によると、教室開設以来、グラズノフの曲を弾いた人は生徒、先生含めて初だったみたいで。そのほか、いろいろ話が弾みました。
同じテーブルについていたいちばん若い先生からは、
と、落ち込む私に何度もポジティブフィードバックをいただいたというか、慰めてもらいました。ただ気を使っているだけとは思いますが、この先生は本当優しいなぁ。
そういえば、私の先生とは一言も会話せずに終わっちゃいました。ま、ほかの先生や生徒との話で楽しかったからよいです。
後日の講評
打ち上げ後、夏休みを取り、久しぶりのビーチで息子と泳ぎを楽しみました。そして先生方への旅行のお土産を兼ねた発表会の御礼(=酒)を渡したときに、私の先生に直接、本番時の講評を聞きました。
とのことで、ほぼ褒められず。要するに、あのホールでは浅いタッチでも音は綺麗に鳴るけど、タッチを直さないとミスなくうまく弾けるようにはなりませんよ、ということのようです。
自分では日々、タッチの改善の努力というか練習をしているし、習い始めの頃よりは、かなり改善されたと実感していたのですが、先生的にはまだまだというか、全然改善されていないようです。
落ち込みますが、タッチ改善の努力はこれからも続けます。
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