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#74 2種類の楽譜のどっちを弾くか問題(フランス組曲 No.2 アルマンド 2回目)

前回のレッスンでバッハ/フランス組曲 第2番 アルマンドの譜読みをして、初めて見てもらいました。

ですが、私の演奏を聴きながら、終始不思議そうに頭をひねっていた先生。で、2回目のレッスンに行く前日にやっと、この謎が解けました。

2種類あったアルマンド

私が譜読みしたヘンレ版フランス組曲のアルマンドは、ページの頭にセンタリングで大きく「Suite Ⅱ」の文字が書いてあり、第2番の最初の曲なんだと迷わず思いこんでいました。

でも、実は次ページにもう1種類のアルマンドがあることをレッスン前日に発見! もう1種類のほうはページ頭に「Suite Ⅱ」の文字がなく、ほかのクーラントやサラバンドと同様に、楽譜の1段目の左上にひっそりと「Allemande」って書いてあるだけ。だから、2種類あると気づかず見落としていました。。。

ちなみに私が譜読みしたほうはアンナ・マグダレーナのコピー、ページめくって次に載っているもう1種類のアルマンドは、カイザーのコピーって、(よく読んでなかった)脚注に書いてあって、だいぶ内容が違います。

カイザー版のほうが後半、左手が忙しいので若干難しいけど、こちらの方がかっこいいかも。しかし、13小節目の2拍目、左手の和音の響きは私の好みじゃないな。余計なことしてコードが変わってしまっているような気がします。これはアンナ版のほうの響きが綺麗(ただの好みの問題ですが。。。)

先生が知っているほうでやり直し

レッスンに行ったときに先生にそのことを報告すると、先生がエアピアノをしながら2種類の楽譜を確認。先生が習ったのはカイザーのコピーのほうとのことです。

で、先生とどっちを弾くかを、あーでもない、こーでもないと談義。先生がいうには、おそらく奥さん(アンナ)のコピーの方がより本物だと判断されたので最初に載っているのだろう、ということ。

でも、私がyoutubeでいろいろ演奏聴き比べたところ、カイザー版の演奏の方が多いこと、でも、最初はアンナ版、繰り返しではカイザー版で終わらせる演奏もあった、と報告すると「よくそんなに調べる時間がありましたね」と褒められているのか、けなされているのか微妙なコメントをされました。

暇人だと思われるのは心外ですが、自分はマスコミに属しているので、ささいなことでもついウラを取ろうとしてしまう習性があるのです。。。逆に先生は本職なんだから、もっと勉強したほうがいいのでは? とも思いましたが、それは言わずに飲み込みました。。。

で、多くの人が弾いているし、先生の頭を悩ませるのも何なので、先生が習ったのと同じカイザー版でやり直すことにしました。

長くなるので、2つに分けます。
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