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【ピアノと白内障 #5】術後の経過&ビビティ(Vivity)の見え方の推移

前回からの続きです。

手術以降の術後検診や見え方について記録を残しておこうと思います。
※視力や見え方はあくまで左目のみでのものです。

手術当日(0日目)

・遠方は見えるものの、2m以内はピントが合いづらい。ダブって見える。
・夜は街灯などの周りにハロー・グレアと垂直方向のスターバーストあり
・室内のダウンライトや機器のLEDなど、光るものがダブって見える

術後翌日の検診(1日目)

 手術の経過は大変よく、炎症などがまったくない。執刀医からもレンズは綺麗に収まっているとのこと🎉。ただ、手術はとても大変だったと言われました💦。右目を手術するときはもっと早く来るようにと再度注意されました💣

・眼圧や角膜内皮細胞数も問題なし
遠方視力1.2でよく見える
 (本当は1.5も見えるけど、そこまで測定しませんでした)
・明るい場所の視界で、ときどき水滴のような滲みが見える。
・中間、近方は1mくらいの距離までピントが合うようになった
・外の街灯などのスターバーストはなくなりました。
・室内のダウンライト等はまだダブって見える。

術後検診(3日目)

・目の状態はまったく問題なし
遠方視力は相変わらず1.2。近方はまだ測定せず
・右目用コンタクトを処方してもらいました。
中間/近方は、60cmの距離の4Kディスプレイの文字が何とか読めるように。でも、文字がダブって見えます。
・水滴のような滲みはなくなりました。
・夜景の光源については異常光視症(ハローグレア、スターバースト)の類はほぼなくなりました。
・室内のダウンライトはまだ少しダブって見えます。

術後検診(7日目)

・目の状態はまったく問題なし
遠方視力は相変わらず1.2
近方視力を初めて測定。
 1m=1.0、80cm=1.0、60cm=0.8、50cm=0.7、40cm=0.6、30cm=0.4

※遠方に比べて、中間→近方へと徐々に視力が落ちていく感じです。スペック通りに見えているようですが、個人的にはそんなに見えているかなぁ、という感想。視力検査ではかなりぼやけていても、何となく切れ目が判別できれば見えていることにされてしまうからなのかも。。。

60cmの4Kディスプレイの文字は、ダブりが弱まって薄く滲む程度になりました。滲みの中心にある文字はくっきり見えます。
・30㎝の文庫本、スマホはちょっと読むのがツラい。40cmに離せば、文字が遠いけど読める。
・室内のダウンライトのダブりがなくなりました

術後検診(14日目)

・目の状態はまったく問題なし
・経過に特に問題ないせいか、検査がすごく短時間でした
遠方視力は相変わらず1.2
・近方視力
は50cm=0.7、30cm=0.4だけ測定し、前回と変わらず。

術後検診(1か月後)

・目の状態はまったく問題なし
・遠方視力は1.2、近方も50cm=0.7、30cm=0.4と変わらず
 ※しかし、近方そんなに見えているのかなぁ。。。
・次回は3か月後検診になります。

以上、白内障手術後の経過を記しました。ビビティは遠方は術後すぐに見えるようになりますが、近方は視力が安定するまで時間がかかるようです。次に1か月ほど経過してからの私の主観的な見え方の感想です。

クラレオン・ビビティの感想

1.遠方の見え方
遠方の見え方は本当に素晴らしく、色彩も鮮やかでコントラストも良いです。かなり正視(0D)に近い合わせになったからなのかもしれません。遠方が良く見えて外出するのがすごく楽しくなりました。インドア派かアウトドア派かって、実は視力がかなり影響しているのかも。

また、室内であっても2m以上の距離がくっきり見えることはすごく快適であることを改めて認識しました。今まで使用していた眼鏡は、近方を見るときに疲れないように低矯正にし、遠方視力は0.9程度だったので気づきようがなかったです。。。

2.夜間の見え方について
ビビティはハロー・グレアなどの異常光視症が単焦点レンズ並みに少ないと言われていますが、これは本当でした。街灯や対向車のヘッドランプなどは非術眼の右目とほぼ同じ見え方でした。

※ただし、右目は遠近両用コンタクトで矯正時。回折型の多焦点レンズと構造が同じはずですが、両目ともハロー・グレアは気になりませんでした。

しかし、異常光視症がまったくないというわけではありません。私だけかもしれませんが、真横から強い光を照射されたときに横目にすると、うっすらとしたゴーストが発生します。これは昼間でも発生。眼内レンズのエッジ部分で光が散乱しているのかもしれません。ただ、視線を前にすると見えなくなるのであまり問題になりません。

このほか、夜間とか薄暗い場所では近方のコントラストが落ちると言われていますがよくわかりませんでした。確かにピントは合いづらくなるので、このことを言っているのかもしれません。

3.近方の見え方
ビビティ(Vivity)のうたい文句である「実用的近方視を実現」とはよくいったもので、普通に生活する分には眼鏡は必要がないのは確かです。

スーパーの商品棚の文字とか、レストランのメニュー、レシートの文字とかは40cmくらいの距離に離せば問題なく読めるので、買い物等も支障がありません。

でも、くっきり見えるかと言えば話は別。ピントが甘いので長文を読むのはちょっと辛い。これは中間距離でも一緒

仕事や趣味で細かい文字を長時間読む場合は、0.8の視力では足りなくて、1.0、できれば1.2の視力が欲しい。。。ただ、ビビティの場合、眼鏡を使えば、遠方のときと同様なくっきりさでガッツリ文字を読むことができます。

次回は、実際に仕事やピアノ演奏での視力、不同視状態での見え方、コンタクトレンズとの併用、作成した眼鏡についてなど、運用面というか、実際のビビティとの付き合い方について書こうと思います。


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