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【フランス組曲】第5番 アルマンドは弾き合い会でも弾くことに #106

フランス組曲 第5番 アルマンドなんですが、先生のダメ出しのデジャブ感がハンパない感じです。結局、2番のアルマンドのときと言われていることはほぼ同じ。

●以下、ダメ出しポイントです。

1.ちゃんと声部を分けて聴こえるように(片手練習して!)。
2.装飾音が前に出ています。拍頭でそろえて!
3.フレーズにもう少し強弱をつけて。特に上行系はクレッシェンドして!
4.テンポが遅すぎです。8拍子に聴こえます。

2については、要するに以下の部分のダメ出しですが、相変わらず速く弾くと前に出てしまい、拍頭に合わせようとするとリズムが悪くなり、左手もつられて遅れます。今回は左手が休符始まりなので余計、左手が遅れてモタモタします。

自分で直そうとしないと直りません!

と先生はいうけれど、私も別に直す気がないわけではないのです。ただ、先生はダメ出しするだけで、どうすれば直るのか、どういう練習すればいいのかを教えてくれない、というかわからないみたいです。だから、私もどうしたらよいかわからない。。。

私が何か画期的な練習方法を編み出すか、いつの日か偶然、開眼するしかないのかもしれません。

ただ、無理に装飾音を拍頭に合わせようとすると、どんどんリズム感が悪くなっていく気がするので、練習はほどほどにして、先生のダメ出しに落ち込まないように適当にスルーしながら、改善策を見出したいと思います。

3.については、以下の部分とかですね。

フレーズが動いている部分はクレッシェンドして盛り上げろよ、と。ただ、私はバッハは淡々と弾くのが好み。自分では強弱をつけているつもりなのですが、逆に先生の弾き方は大げさすぎてあざとく聴こえてちょっと嫌なのです。

もっと強弱付けてほしいのですけど。
大げさに弾かないと伝わらないんですけど。
でも、好みの問題でもあるので別にいいです。
そうしたくないのなら、私ももう教えることはありません。

とのことなので、ほんと「毎回同じだな」と思いながら、これ以上強弱について教えてもらうことは諦め、自分の好みの範囲で強弱をつけようと思いました。

4のテンポについてですが、一度、先生の言う通り、テンポアップして弾いたあと、「やはりこれは自分のテンポではないな」とつぶやくと、

わかりました。だったら遅く弾いてください。
90歳のお爺さんが弾いているみたいに聴こえますが。
私はそうは弾かないというだけなので。

とのことです。まぁ、先生が匙を投げてもしかたがありません。90歳のお爺さん呼ばわりはどうかと思いましたが。。。

で、最後に「そんなことより、最初に先生がダメ出ししていた1.声部の弾き分けはできるようになってますか? どうなんですか?」と聞いたところ、先生は面喰ったように「できてます」と一言、言っていただけました。

相変わらず、ダメ出し優先で、よい出しと言いますか、出来ている部分の指摘はスルーの先生ですが、無理やりにでも出来ている点が確認できてよかったです。ダメ出しする前に言っていただけると本当はよいのですけど。

何よりもテンポが大事と再認識

相変わらず先生にはいろいろ言われましたが、今回のレッスンで自分にとって音楽的にいちばん大事なものは、メロディーでもハーモニーでもリズムでもなく、テンポなんだということを再確認しました。

自分の弾きたいテンポで音楽を演奏できないのはつらすぎる。テンポの強制は、まるで息をする回数を制限されているのと一緒。苦しくて、楽しくなくてしかたがない。。。
そんな状態でメロディーもハーモニーもリズムもない。
自分が喘息持ちだから、余計そう感じるのかもしれません。

フランス組曲第2番のアルマンドも、シンフォニア12番のときもそうでしたが、この手のやさしい感じの曲は、ゆったりとしたテンポで、何も考えず、ただ青い空を見上げる感じで弾きたいんですよね。

レッスン的にはほぼ先生の指示通りに弾けていないですし、お互いいろいろと不満が残る内容でしたが、先生は合格にしようとしました。しかし、それでいいのだろうかと悩み、私は1週間、まだやるか次に行くか結論ださずに保留。

で、出した結論は、先生にはこの曲はもう習わずに次のクーラントに行くことにしました。そして、弾き合い会でアヴェ・ヴェルム・コルプスだけでなく、この5番のアルマンドを自分の好きなように弾いて終わりにします。

私はフランス組曲が嫌いではないんです。組曲の中でアルマンドは好きな曲。でも、毎回意見が合わず匙投げられてただ中途半端に○を付けられるのがイヤ。5番のアルマンドは特に良い曲ですし、先生がどう思おうときちんと区切りをつけて終わりしたいと思いました。

フランス組曲はほかの生徒も弾く人が多く、曲かぶりすることが予想されます。でも、「90歳のお爺さんが弾いているみたい」と言われる私ほど、下手な生徒はいないと思うので、ほかの人に嫌がられることもなく大丈夫でしょう。

逆に90歳のお爺さんが縁側でボーっとした雰囲気で、アヴェ・ヴェルム・コルプスと併せてゆったりと涅槃の気持ちで弾くのって結構よいかも! と思い、今から弾き合い会でアルマンドを弾くのが楽しみになってきました。

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