見出し画像

切れないミサンガ

幼い頃、よくミサンガを作りませんでしたか?
腕や足に付けただけで、

「今、自分はオシャレだ!(*゚∀゚)✨」

と思ってしまいますよね(笑)

私の学校では毎年、模擬店を開いて地域の方々に様子を見てもらったり作ったアクセサリーを買ってもらったりしています。

そこで、私が模擬店で販売したのは「ミサンガ」です。ミサンガを作るとき、皆さんは何の糸を使いますか?
多分、多くの方は刺繍糸を使うと思います。刺繍糸は切れやすいので。

ミサンガは切れないと意味が無いですからね…

タイトルで気付いた人もいるかもしれませんが、
私はミサンガを、とても硬い糸で作ってしまったのです!縫い糸だと思うのですが…
その時の私はそんなこと知りませんでした。

なんなら頑丈に作ってやろう!と思って何本も重ねて作りました。やってしまいました…

私が作ったミサンガは思ったよりよく売れて、多くの人に渡っていきました。何も知らない私はニコニコしていましたね。

いつ、ミサンガが切れにくいことに気付いたのか、それは最近です!私は自分の足にもミサンガをつけていました。
何年経ってもそのミサンガが切れなくて、流石に切れなさすぎだと…
親に聞いてみると、
「もしかしてお前…普通の糸で編んだのか…?」

私 「……ふぇ?」

親にめっちゃ笑われました。まさか素材が駄目だったとは…
悲しいことに、このミサンガを買った人の中にはお年寄りもいらっしゃいます。申し訳ない…
もしミサンガが切れないまま亡くなってしまったら…と考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

「ミサンガ切れないまま死んじゃったらどうしよう」と親に言いました。そうしたら、

親 「そのミサンガは骨壺まで残ってるかもなぁ」
  「まぁ、お守りってことでいいんじゃないか?」
私 「確かに…じゃあこのミサンガの名前は骨壺ミサンガだね…」     


こうして、このミサンガの名前は骨壺ミサンガとなりました。
昔つけたミサンガが外れてないよ〜という方、そのミサンガは骨壺ミサンガかもしれません…

骨壺に入るまでに切れることを願っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?