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安月給の見栄張り

 就職して早くも半年。試用期間も終わり規定通りの給料が貰えるようになって、3ヶ月。どうやら安月給らしい。

 実家暮らしなら何不自由のない金額だが、一人暮らしをするとなると日々崖っぷちなことが予想される。

 安月給の中で、毎月の楽しみは2万円前後で服を買うことだ。

 大学時代は、生活費として親から仕送りを貰ってたためバイトで稼いだ分をめいっぱい、趣味に充てることが出来た。そんな贅沢な暮らしに慣れていたのでそれはなかなか抜けず、定期積立というシステムが無かったら貯金もままならなかったと思う。

 社会人になって、すぐくらいに定期積立の契約をした。毎月決まった日に、決まった金額が引き落とされ自動的に定額溜まる逃げ場の無い貯金方法である。
しかも、この積立てたものは契約解除しないと使えないらしく、その手厚さも貯金に手を染めることを阻止してくれている。

 貯金やら、車代やら、学費やらを省いて残った金額を毎月遣う。その中から2万円、服を買う。コロナで出かける機会も極端に減ったけど、服を買う。クローゼットが圧迫されていても服を買う。それが唯一の楽しみである。

 周りは初任給20数万とか、就職して〇年目で、30数万とか、高給取りは居て羨ましさは存分にある。出来ることなら一人暮らしをしたいが、そうしたら餓死寸前となる可能性さえある。

 実家から通えない距離のとこへ、派遣されて、会社が半分負担で一人暮らしするというパターンが1番いい。
5万円の家賃のところに2.5万円で住めるという夢のような事が実際にあると思うと、30数万月収よりも羨ましいなと思う。

 安月給だけど、だいぶ贅沢している自負はある。
見栄を張りたいという一心で行動してしまうことも多々ある。

 高給取りでも使うあてがないなら安月給の見栄張りの方がお金側からしたら嬉しいと思う。

 お金ってたぶんアウトドア。口座に居たいインドアなお金は存在しない。

チキン南蛮定食をたべます。