見出し画像

【嗚呼、人生 vol.42】オーストラリアでコロナになった⑥

朝起きるとマザーからメッセージが届きました。今日は仕事に行くから自分のことは自分でやってほしいということと、触ったものは全て除菌シートで拭き取ってほしいということが書き記されていました。今日から旅行に行けと散々言ってきた人から届いたメッセージだとは到底思えませんでした。ただただ自己中心的な人だということがこれで証明されました。

まあ私は誰にも移したくないので、言われなくても除菌シートで拭くつもりで必要最低限は自室から出ないようにするつもりでした。

お昼頃にマザーが一時帰宅して航空券は取れたかどうかを聞かれました。私の体調なんかどうでもよくてただ早く出ていってほしいんだなーと確信しました。

昨夜、学校のコーディネーターからメールがきていて、そこには私のホストマザーはたくさんのストレスを抱えているので理解してあげてほしいと書かれていました。たしかに彼女がたくさんのストレスを抱えていることは知っています。ですがそれを理由にコロナになった私を責め非難してもいいということにはなりません。これは差別であると同時に人権侵害であると主張する権利が私にはあります。

まあ、次の滞在先も決まったことだし、この家にいなければならない日も残りわずか。できるだけ関わらないように過ごすのが吉だと考えています。

そんな今日の私の症状ですが、微かな味覚嗅覚障害、微かな鼻水、微かな痰、微かな鼻づまり、ごくたまに咳、という症状が続いています。倦怠感はなくなったので安心しています。この症状はしばらく続くと思われますが一刻も早く復活できるようにたくさん食べてたくさん寝てたくさん水を飲みたいと思います。

そして夜。不機嫌な私を見かねたマザーが、どうしてそんな態度なの?と聞いてきました。なのでコロナにかかったことを責められたことがとても嫌だったということを話しました。普段の私の生活態度やらホストファミリーが抱える経済的負担やら話の焦点が合っていないこともたくさん言われましたが、どれだけ話し合っても私がコロナを家に持ってきて家族の健康を著しく害したという彼女の見解だけは変わりませんでした。また、私よりファーザーの方が先に陰性になったことに関しては10万円以上する薬を買って飲ませたからだと言われました。ウイルスの感染経路は目には見えないのによくもまあここまで私を責められるものです。さすがに呆れて、疲れ果てました。でもまあ話し合えたのはよかったです。分かり合えなかったけれど。ここ数日抱えていた鬱憤を吐き出せたのは良かったです。一刻も早くこの家から出て行きたい。ただそれだけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?