見出し画像

【嗚呼、人生 vol.40】オーストラリアでコロナになった④

朝ご飯にはヨーグルトを食べた私。ホストマザーにメールしてシャワーを浴びていいか聞いてみました。なるべく部屋を出ないようにしよう、シャワーはシスターと共有しているからなるべく使わない方がいいだろうと思っていて約4日シャワーを浴びていませんでした。これでは治るものも治らないし、違う病気になるかもしれないと思ったので、さすがにホストマザーの許可を得てシャワーを浴びることにしました。
それから数時間後のお昼ご飯のとき。マザーがサンドイッチを作って持ってきてくれました。そして気づいた、味覚障害と嗅覚障害。朝ヨーグルトを食べた時はたしかに味がしていたのに、大好きなサンドイッチの味がしなくなっていました。そういえば朝から蓄膿症みたいな症状が続いている。今のところ、毎日異なる症状に悩まされています。

そしてお昼ご飯をさげてもらうときにマザーから「今みんな具合が悪い。学校には言った?シスターの彼氏も体調不良で仕事を早めに切り上げてきたし。私は働かなくちゃいけないのに、みんなの食事も用意しなくちゃならない。ただただ大変。大変すぎる。」と責め立てられました。ホストシスターの彼氏に関して言えば、数日前に私とファーザーが陽性と出たのがわかっているのだから、昨日わざわざこの家に来なければ良かっただけの話じゃない?どうして私のせいみたいに言うんだろうと思いました。それに、私がファーザーに移したかどうかもわからないのにあたかもそれが疑いようのない事実であるかのように言われるのには納得がいきませんでした。

さらになんでもないときに名前を呼ばれドアを開けると、「コロナ時代になってからこの家の誰もコロナにかからなかったのに、あなたが学校から持って帰ってきてそれでみんなが具合が悪くなった。あなたはマスクをするべきだったし手指消毒をしっかりするべきだった。これはあなたのせい。」と言われたので、さすがに納得がいかず、「私は毎授業後と帰宅後に手洗いうがいを徹底するなど最大限の努力をした」と伝えました。すると、「あなたの言いたいことはわかるけど、ファーザーは大事なミーティングに参加できなかったことでストレスを抱えているしシスターも修士課程終了のための大事なプレゼンテーションがあるしで、みんな動揺して混乱して焦ってる」と言われました。どうして私がここまで言われなければならないのでしょう?これが病人にかける言葉でしょうか?誰もなりたくてコロナになったわけではありません。どうして労わることができないのでしょうか?

マザーと話し終えて扉を閉めた後、悔しくて悲しくて苦しくて涙が止まりませんでした。でも一度泣いて冷静になってみたら沸々と怒りが込み上げてきて、理不尽だとさえ思いました。なので、とりあえずホームステイ先を変更したい旨を学校の先生に連絡しました。

そして夕食時。ホストファーザーやシスターたちの声がリビングから聞こえるなーと思いながら夕食を運んでくれるのを待っていました。これもおかしな話ですよね。私にはトイレ以外は部屋から出るなと言っておいてファーザーは自由に家を徘徊してる。そりゃ家庭内感染が起きるのも想像に易い。私のせいにだけはしないでほしい。
夕食を運んでくれたマザーはお昼の時とは打って変わって穏やかな表情をしていました。学校に電話したら、私のホリデーの過ごし方についていくつか助言を受けたこと、また、ホリデー後に私のステイ先が変わることなどを伝えてきました。以前から食事に関して奇妙な点があったので学校には相談していたのですが、まだはっきりと変えたいとは言っていなかったのでホストチェンジがこのような形で起こったのは予想外でした。でも、内心ほっとしました。

寝る前に早速引っ越しの準備をしました。スーツケースに詰められるだけのものは詰めて必要最低限のものだけ見える状態にしました。怒涛の一日。まあ終わりよければ全てよしということにしとこう。次のホームステイ先に行くのが今から楽しみです☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?